【中2生】2学期期末後の学習計画 ~竹早・北園高校レベルをめざす生徒~

目次

はじめに

こんにちは、教室長の杉山です。
中2の11月から都立入試までのTSKの学習計画「竹早・北園編」です。
2年生はもちろん、都立高校を考えている1年生や小学生の方もよかったら参考にしてみてください。

「自校作成校を目指す生徒編」はコチラ
「共通問題中堅校(文京・豊島)編」はコチラ
「偏差値50レベルの都立高校(向丘)編」はコチラ

共通問題上位校をめざす生徒の学習計画

今回は共通問題上位校をめざす生徒の学習計画について書いていきたいと思います。共通問題上位校とは、具体的には竹早・北園・駒場・小山台・三田・小松川です。多摩地方では、武蔵野北・小金井北・町田・日野台・調布北です。

竹早・北園を狙える生徒

・定期テスト80点以上を常に取れている生徒(実技科目もふくめ)
・TSKが重要視している*「取り組みの10項目」の①~⑦をクリアしている生徒
*9/17の記事「定期テストでオール90点が取れる生徒に共通していること」を参照ください。

カリキュラム

TSK2学期期末後 カリキュラム 共通上位(エクセルファイル)

・入試当日のテスト対策のみの計画となります。定期テスト対策は、テスト2~3週間前から行う予定です。
・併願校として、私立上位校を考えている生徒むけのカリキュラムになっています。

【中2の11月~12月】

*前回の「自校作成校をめざす生徒」と同じ内容のため省略。

【中2の1月~2月】

*前回の「自校作成校をめざす生徒」と同じ内容のため省略。

【中2の3月】

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(公立入試問題)
・小説文、評論文(中3レベル)

数学
・相似な図形
・円
・三平方の定理

英語
・文型
・分詞
・関係代名詞
・間接疑問文
・長文読解(中3レベル)

社会
・世界地理(教科書レベル)

学習のポイント
・この期間のポイントは、2つあります。

・1つ目は、数学と英語の中3教科書内容をすべて終わらせることです。「進むスピードが速い」と感じる方もいるかもしれませんが、中2の2学期期末テストから真面目に取り組めば、3月中には中3内容は終わります。共通問題校ですので、自校作成校をめざす生徒と同じペースで進める必要はありませんが、共通問題上位校を受験する生徒は、GMARCH附属高校などの私立上位校を併願で受験するケースが多いです。それを考慮すると、中2の11月~中2の3月までに中3内容(数学と英語)を学習し終える必要があります。

・2つ目は、国語の入試問題を解いてみることです。国語はほかの4教科と異なり、中3で新しく習う単元というものがありません(もちろん語彙力を養い続ける必要などはありますが)。早めに挑戦できるものは、早い時期から挑戦をして、自分の現状と目標との差を把握したおくべきです。とくに国語は、一番成績を上げることが難しい教科ですので、対策する時間があればあるほどいいでしょう。時間や得点の目安などは志望校等により変わりますが、70点ほど得点できると良いレベルかと思います。

【中3の4月~7月】

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(公立入試問題)
・小説文、評論文(中3レベル)

数学
・小問集合(都立共通問題大問1番)
・関数(大問3番)
・平面図形(大問4番)
・文字式の利用(大問2番)
・空間図形(大問5番)

英語
・対話文(都立共通問題大問2番、3番)
・物語文(大問4番)
・文法の総復習(公立入試問題)

社会
・縄文時代~明治時代
・日本地理
・世界地理

学習のポイント
・この期間のポイントは、2つあります。

・1つ目は、数学と英語で、都立共通問題レベルの演習を始め、7月までに80点を取れるようになることです。都立共通問題は8割以上が基本問題(教科書内容)です。私立上位校に挑戦するなら、この時点で最低でも80点は取れる必要があります。その点数に届いていないなら、基本事項の定着ができていないことになります。また、ある程度の時間をかけても定着していないということは、私立対策を行った際も同じように、予想していた時間以上に定着まで時間がかかることになります。2月の試験までに、予定通り課題をこなし知識を定着させていくことが困難といえます。

・2つ目は、中2の11月から3月までに進めてきた社会をもう一度復習することです。他教科にも言えることですが、時間が空けば勉強したものも少なからず忘れてしまいます。大学受験の英単語や英文法などでもよく言われることですが、覚えるものは、最低でも3回やらないと定着はしません(時間を空けて3回行うという意味)。忘れたものを思い出す機会を設けなければ、11月から3月までに費やした時間は無駄になってしまいます。自分が費やした時間を無駄にしないよう、もう一度復習をする機会を設けるべきです。

・個々人の状況に合わせて、学校の空き時間や移動時間などでできるような、読解・語彙・知識系の課題を出していきます。

【中3の8月・夏休み】

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(公立入試問題)
・小説文、評論文(公立・私立入試レベル)

数学
・小問集合、文字式の利用、関数、平面図形、空間図形(公立入試問題)
・小問集合、関数、空間図形(私立入試レベル)

英語
・対話文(公立・私立入試問題)
・物語文、説明文(公立・私立入試問題)
・文法の総復習(私立入試問題)

社会
・地理
・歴史

理科
・1年内容(教科書レベル)
・2年内容(教科書レベル)

学習のポイント
・この期間のポイントは、3つあります。

・1つ目は、国語と数学と英語で、私立の入試問題に触れ、不足している知識を補っていくことです。私立上位校の入試問題は、高校で学習する内容が出題されます。そのため、都立共通問題とのレベルの差を感じるでしょう。自校作成校をめざす生徒が自校問題と共通問題との差を感じるのと同じです。夏休みから半年間かけて必要な対策を行っていきます。

・2つ目は、3回目の地理歴史の学習をすることです。ここでは、今まで使用していたテキストではなく、教科書を使用した方がいいでしょう。先述したとおり、地図や統計、図表などの資料を読み取る力が都立では必要とされます。ただ受験用テキストでは、たくさんある資料のうちの一部しか記載されていないものが多いです。そのため、教科書や資料集をメインの教材として使用していった方がいいでしょう。

・3つ目は、1年2年内容の理科を夏休み中に2周することです。理科は受験用のテキスト1冊を夏休み中に2周きちんと学習すれば、夏休み明けのVもぎで偏差値60~65はいきます(夏休み前が偏差値45~50程度でも)。実際、今年のTSKの3年生もそうでした。

【中3の9月~11月】

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(公立・私立入試問題)
・小説文、評論文、古典(私立入試レベル)

数学
・小問集合、文字式の利用、関数、平面図形、空間図形(公立入試問題)
・平面図形、小問集合、関数、空間図形(私立入試レベル)

英語
・対話文、物語文、説明文(公立・私立入試問題)
・文法の総復習(私立入試問題)

社会
・地理、歴史(公立入試問題)
・公民(教科書レベル)

理科
・1年内容、2年内容(公立入試問題)
・3年内容(教科書レベル)

学習のポイント
・この期間のポイントは、2つあります。

・1つ目は、入試問題の過去問演習を重ねることです。どの試験にも言えることですが、問題形式に慣れることが得点アップに繋がります。私立対策は志望校の過去問だけでなく、問題傾向が似ている他校の過去問を使うのもいい練習になります。11月までに、本番と同じ解答時間で合格点に達しているといいペースです(都立も私立も)。

・2つ目は、実技科目をふくめた内申点対策です。都立上位校は、竹早レベルで共通問題85~90点、北園レベルで共通問題80~85点が1科目あたりの目安の得点となります(オール4の場合)。本番は、1,2問程度しかミスが許されません。ただ、内申がオール5の受験生は目安の得点が5点下がり、オール4の受験生よりもアドバンテージを持った状態で、当日の試験を迎えることができます。もちろん、これは2学期の定期テストに限らず、1学期にも言えることですので、都立上位校をめざす生徒は実技科目もふくめ内申点対策をきちんと行わなければなりません。

【中3の12月~2月】

・志望校の過去問
・弱点克服

学習のポイント

・ここまで来たら、あとは各々の志望校、苦手分野に合わせて対策をしていくだけです。解答時間を試験より5分短い45分で過去問演習を行い、1科目あたり合格点+5点以上取れていたら、合格の可能性は高いでしょう(学校別に合格点や平均点が公表されていますのでチェックしておきましょう)。

おわりに

今回紹介したカリキュラムは、私立上位校も受験する生徒に合わせたものでしたが、なかには私立は受験しないという生徒もいると思います(併願優遇のみ)。そのような生徒は、私立対策の時間を都立の推薦入試対策に充ててみてください。都立の推薦入試は、面接に加え、小論文と集団討論があります。中学校で12月から推薦入試対策をする学校もありますが、それだけでは形式に慣れる程度で、上位校で出題されるテーマや議題に対応するのは難しいでしょう。自分の意見をしっかり相手に伝えることができ、一つの視点だけでなく複数の視点から物事が見れる生徒でないと、合格は難しいでしょう。私立を受験せず、都立の推薦入試を受験しようかなと考えている生徒は、推薦入試対策を夏休みあたりから始めてもいいでしょう。

次回は「共通問題中堅校(文京・豊島)編」を書いていきます。

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