【新中3生】模試の過去問を解いてみた【2019年度入試組】

目次

模試の過去問を解いてみた

先週Vもぎ(2017年8月号)の過去問を解いてもらいました。
本日からTSK自作の成績表をもとに、現状の共有と今後のスケジュールについて一人ひとり面談を行っていきます。

全体の平均偏差値は、3科50.0・5科49.5でした。
ちなみに去年の中3生の3月の平均偏差値は、3科46.25科47.5でした。
また、3ヶ月前に解いた模試(2016年8月号)の偏差値は、3科47.0・5科46.9。
*現時点で算出している偏差値は、2017年8月の都内の中3生と比較したものですので、4ヶ月後のライバルたちと比較した現在の実力という想定になります。

平均偏差値の伸びが大きかった教科は数学と英語で、数学は43.8→51.8(+8.0)、英語47.8→52.9(+5.1)でした。
中3Aグループ・Bグループともに、春期講習までは数学と英語の学習が中心であったので、数学と英語の偏差値の伸びが大きかったのは当然の結果といえるでしょう。

以前書いた通り、この学年は学力差がとても大きな学年です。
上位の2名が偏差値65付近、次の2名が偏差値55付近、あとの4名が偏差値40付近にいます。
現時点では、去年の3年生に比べると全体としての学力は低いと言わざるを得ません。

各科目の上から3名の偏差値は、
国語:63・49・45
数学:72・65・59
英語:68・66・57
社会:65・52・51
理科:69・65・53
でした。

写真はTSKオリジナルの成績表

担当講師からの講評

Aグループ

(以下、細野から模試の結果についての講評。)
Aグループは現在、国数英の3科のみを学習していますので、講評も3科のみにします。

数学
全員が計算問題をミスなく得点できていた点はよかったです。(前回の模試、計算問題の平均正答率は70%)
今回の模試は1,2年の内容が出題範囲でしたので、3月に学習した展開・因数分解、平方根などの問題は出題されませんでしたが、展開や平方根の演習を重ねたことで、計算の精度が上がったと感じました。
一方で、確率や証明問題などの、前回の定期テストの範囲の問題は、ほとんどの生徒が解けていませんでした。今後は、角度や作図、確率など計算問題以外の設問の正答率も上げていかなくてはなりません。

英語
英語はAグループで偏差値が最も伸びた教科でした。
前回の模試を解いた時は、ほとんどの生徒が本文を読まずに(読もうとしても読めずに)解いていましたが、今回は本文を読んだ上で解答できた問題が多かったです。日頃の長文読解演習の成果が出たと感じました。
一方、課題は読解スピードがまだまだ遅いことです。試験時間内にすべての問題を解けた生徒はいませんでした。今後は、読解スピードを意識させながら演習をしていきます。

国語
国語はAグループで平均偏差値が一番低かった教科でした。
英語は「時間をかけても読めない」→「時間をかければ読める」ようになりましたが、国語はまだ「本文が読めない」状態です。
3月~4月前半は英語の読解に時間を割いてきましたので、4月後半~5月は国語の読解に時間を割いていき、まずは「時間をかければ読める」状態にレベルアップさせていきます。

全体
授業で学習したことは着実に定着してきていると感じました。
ただやはり、昨年度の中3生にくらべるとAグループの生徒は理解力が低いので、すべての学習内容において演習量をたくさん積んでいく必要があります。

 

Bグループ

(以下、武井から模試の結果についての講評。)

以前書いた通り、「4月に解く模試の結果は気にしなくていい」と本人たちに伝えてあります。ですので、今回は軽く書きます。
これも以前書きましたが、現在のBグループの授業はとにかく仕組みの理解を最優先しています。答えだけでなく、他に考えられることや応用の仕方などを丁寧に教えています。
まだまだ模試や過去問で点数が取れるようなレベルではありません。1学期はじっくり丁寧に学習をしていきます。

国語

国語はまだほとんど授業を行っていませんので、まぁ妥当な結果かなと思います。
偏差値自体は非常に低いですが、彼女たちの能力と姿勢(授業中に私が言ったことで必要だと思うことはメモするように伝えています)、私(武井)の専門が国語というのもあり、偏差値65ぐらいは達成できるだろうと感じています。

模試が終わってから長文読解の演習に入りました。
まだまだ始めたばかりですが、各設問の攻略法を教えるだけで全員偏差値60はクリア出来そうです。
「言葉の意味を厳密に捉える」ということがどんな感覚かを理解してくれたと思います。と同時にそれまでの自分たちの読み方・解き方では点数が取れないということを実感できたはずです。

数学

最も偏差値の高い科目でした。3人の偏差値は72,65,59でした。
3月の授業の9割は数学(3年単元)に割きました。今回の模試の試験範囲は主に2年生の単元が中心でしたが、関数と図形においては「〇〇ときたら□□を考える」「〇〇があったらたら△△を探す」などの3月に解説した考え方などをよく応用できているようでした。
仕組みを理解しながら勉強をすることで、別の単元や初めて見るパターンの問題にも対応できる力を身につけたいと思っていますが、一先ずそれもできているようでホッとしました。

彼女たちはケアレスミスをほとんどしません。今回も、計算ミスもなく、確率などの数えミスもありませんでした。
こういう細かいところのクオリティが点数に繋がっていると思います。
今後もじっくり学習を進めていきたいです。

英語

3人の偏差値は68,66,57でした。
思ったよりも点数が取れていませんでした。一人も満点を取れませんでした。彼女たちならもっとできると思っています。

英語は春休みから長文読解の演習に入りました。
文構造を確実にキャッチしながら精読する練習をさらに積んでいく必要があります。
すぐにレベルアップする科目ではないので焦らず丁寧に学習を進めていきたいと思います。

社会

妥当な結果。
コメントは特になし。

理科

まだまだ点数が取れていません。
4月中に1,2年の単元をマスターするという月間課題を出していますが、この結果を見るとまだまだ勉強が必要だと伝えました。(残り2週間でテキスト2周する子もいるようです。)

全体
全体としては「まだまだ」です。
良かったものは数学ぐらいでしたが、逆に言えばこれは「しっかり丁寧に学習したものは結果に繋がっている」ということだと思います。

まだまだやるべきことがたくさんありますが、焦らず丁寧に進めて着実なレベルアップを図っていきたいと思っています。

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