【受験体験記2023】小山台高校進学のHさん(文京区立第十中学校出身)
中2の冬に受験勉強が始まったときは、家での時間の使い方が下手で、満足に勉強時間が取れていませんでした。そこで、1週間の振り返りで毎回反省して、自分にできるような改善方法を見つけて実践するようにしました。例えば、私は夕飯のあとにダラダラしてしまう癖があったので、それをやめたいと思っていました。改善方法を考えましたが、「食べ終わってすぐに机に向かうのはレベルが高すぎて無理そう」だと思い、そのままリビングで英単語を覚えたりするようにしました。これなら簡単に取り組めたので、少しずつ改善できるようになりました。新中3生も、自分の性格や癖をふまえて改善方法を考えられると、解決しやすいと思います。
その後、中3の夏休みに気が緩み、私の怠けてしまう性格が大きな失敗を生みました。私は学校から出た夏休みの宿題を終わらせることができませんでした。もともと提出物はギリギリまで溜め込んでしまう性格だったのですが、なんだかんだ毎年期限までには提出物できていました。今年もそんな感じかなと思っていたところ、夏期講習で忙しく宿題に手をつけられない日が続いたり、休日は昼まで寝てしまったりして、予定通りに終わらせられませんでした。この時期、提出物は評定に関わることなので本当に大切になります。なのに私は提出できなかったためとても後悔しました。また、自分の考えが甘かったことを、身をもって体験しました。この事件について、母と杉山先生から注意を受け、2学期はもっと努力してこの過ちを改めるということ、この経験を忘れないということを約束しました。
冬休みに入ったあたりから過去問演習が始まりました。もちろんそれ以前から、第一志望の高校に通いたいとは思っていましたが、その気持ちを完全には行動に移せていませんでした。そのため、過去問では合格にはほど遠い点数ばかり取っていました。年が明けてから、受験が近づいているという実感が湧き、第一志望の高校に通いたいという気持ちがますます強くなっていきました。これが私の勉強への意欲を後押ししてくれました。しかしそれでも過去問の点数は上がらず、ついには志望校の取り下げも視野に入れるようになり、杉山先生や家族と何度も相談をしました。
私は12月の時点では、第一志望の合格の可能性が低いなら第二志望に下げる、と言っていましたが、2月になっていざ自分がその状況になったら、簡単には取り下げを決めることができませんでした。取り下げをするかどうか1週間くらい迷い続けていましたが、どうしても第一志望の高校に行きたいという気持ちが強く、家族も応援してくれたので、取り下げはしないことに決めました。そう決めてからは、合格の可能性を少しでも広げるために、理科と社会の苦手なところを杉山先生とたくさん確認しました。この期間は杉山先生や家族にたくさん心配をかけたので、周りの人のためにも合格したいという気持ちを強く持っていました。
私は受験が近づいても、当日になっても、実感が湧きませんでした。そのおかげで緊張もあまりしませんでした。やってきたことを出し切るだけだという気持ちで、落ち着いて解くことができました。これほど落ち着いていられたのは、杉山先生と試験本番のイメージトレーニングをしてきたからです。ポジティブな考え方を教えてもらったことで、力を出し切れました。杉山先生には本当に感謝しています。
受験が終わってから合格発表の日まで、何もできることが無いのでずっとソワソワしていました。合格発表の日に、パソコンの画面に「合格」の文字が見えたときは、母と叫びました。そしてとても安心しました。お世話になった人に、少しは恩返しができるのではないかなと思いました。TSKに入っていなかったら、第二志望の高校さえも受からなかったんじゃないかなと思います。塾の先生方や家族、学校の先生、友達に支えられ、私は行きたい高校に通えるようになりました。そして大きく成長することができました。
TSKの先輩たちはみんな「受験勉強は楽しかった」と言いますが、私もそう思います。受験勉強とても楽しかったです!
【保護者体験記】小山台高校進学Hさんのお母さま
「勉強しなさい」を一生言わない親でいたかったのですが、さすがにこの半年くらいは親の方が不安になることもあり、「ちゃんとやってるの?」「大丈夫なの?」ということは言ってしまったなと、未熟さが多少悔やまれております。
でも基本的にポジティブ思考は得意なので、娘とは常に「合格したい」「行きたい」という願望ではなく、「合格する」「行く」「合格した」という言い方をして、合格を想定して生きていました。
娘は、家ではあまり集中できないからと早めに割り切ってわりとのんびり、塾では集中して勉強するというスタイルを取っていたので、家での娘の様子に心配になることもありましたが、TSKの他の保護者の方の体験談の中にもそういうタイプのお子さんを見守っていたというお話がよくあったので参考になっていました。
夏休みは、高校の見学会や説明会にたくさん足を運びつつ、選択肢を狭めないために塾で夏期講習に自習にと頑張っていました。
反面、朝がとても弱いタイプで予定のない日は寝過ごしてしまったり、本当に受験生かなと思うことも多く、案の定、最後は学校の宿題が終わらずに提出が遅れることになりました。
少し高望みな高校への憧れを口にしていたので、もし本当に目指していくのであれば、内申を下げられない状況でもあり、苦手科目の勉強も後回しにしていて、こんな調子で大丈夫なのか、これで高望みしようとしている娘はお気楽すぎるのでないかと不安になって、杉山先生にもご相談させていただきました。
杉山先生は娘ともお話をしてくださり、この失点分を取り返すための行動はまだいくらでもできるし、娘ならこの失敗を今後の成長に繋がるものにできるだろうと仰っていただけて、少し安心することができました。
模試や過去問の判定がなかなか上げられず安定しないまま冬になり、2月に入っても合格可能性は50%程度という厳しい状況でした。
併願優遇を取っていた私立校よりも都立の第二志望校の方がこの好ましいと思っていた娘は、この時点で合格確実ラインに届いていなければ取り下げをするつもりだったのですが、いざとなるとそう簡単には諦められず、とても迷い悩みながら、家庭でも塾でも何度も話し合い、一番後悔しない選択として第一志望に挑戦することを選びました。
そして最後まで杉山先生のサポートのもと、勉強面の足りない部分を追い込み、入試本番でのあらゆる想定と対策を立てて備え、最後は自分を信じてかなり落ち着いた気持ちで入試当日を迎えることができていました。
もし、結果が不合格だったとして、またはあの時に取り下げをしていたとして、その選択を後悔しなかったかどうかというのは、本当の意味では分かりませんが、きっと娘なら併願校でも第二志望校でも、自分で決断した結果で進むことになった道を自分で楽しいものにしていけるだろうと信じることができたので、娘の選択を尊重することができました。
妥協せず自分と向き合った高校受験では、合格以外にもたくさんのものを得たようで、「受験勉強は楽しかった」と言う娘はとても誇らしげで頼もしいです。
TSKでは、ただ勉強を教えるだけではなく、個人の性格や考え方の癖に合わせてどのように勉強を進めるか、入試で想定できるトラブルは何でどう準備をするか、きめ細かく指導していただけました。毎週末の振り返りでは、自分の勉強面と精神面の弱点を見つけ、反省点・原因・改善方法を考え課題として取り組み、試行錯誤しながら自分と向き合うことを学ばせていただきました。また杉山先生だけでなく大学生や高校生の先輩方との日頃の関わりの中でも多くの刺激を受けていました。そうして今の娘があると思うので、本当に感謝しております。
思い返せば、娘が小学生の頃は土地柄か中学受験志向が強く、周りはみんな当然のように塾に通っていました。ほとんどの同級生が私立中学に進み、公立は少数派で、なんとなく肩身の狭い思いもありました。
しかし、娘は中2になって自分で受験のために塾に行くと決めて、TSKを見つけ先生方と出会い、受験勉強を楽しみながら努力して、合格に辿り着けました。一度たりとも、勉強が嫌だとか疲れたと言うことがなく、むしろ喜んで塾に行っていました。そういう経験ができたことが最高です。本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。