新高2生に、「一年間の高校生活を過ごしてみた感想」と「あらためて高校受験を振り返ってみて思うこと」について書いてもらいました。
石神井高校 Mさん(豊島区立千登世橋中学校出身)
高1は充実した生活になれました。私の生活の1番の軸は部活でした。最初は部活をやって疲れてしまい勉強が出来るのか、勉強時間を、そもそもたくさん取れないのではないかと不安な点がありましたが、電車の時間で英単語を見たり空いた少しの時間で勉強をしたりと隙間時間を無駄にしないことで勉強と部活の両立ができたように感じます。部活で忙しいからこそたまにあるOFFで友達と遊ぶのはすっごい楽しいしまた勉強も部活も頑張ろうとモチベが作れます。友情が深まるとクラスでも絆も生まれ行事にも力が入りました。やっぱり本気で戦った体育祭が高1での1番の思い出です。
私は第1希望の高校へと合格できましたが、この1年間を振り返り受験勉強を頑張った意味はあると感じています。理由としては今いる学校でしか出来ない思い出がたくさんできたからです。通学時間が長いことも部活が忙しすぎることも、第1志望の学校で行事だったり友達と楽しく遊んだりすることで全部吹っ飛びます。そのためこの第1志望の学校へ行けて良かったと思えます。
北園高校 Kさん(豊島区立巣鴨北中学校出身)
北園は他の学校にはない自由な校風があったため、分かっていたはずなのに、高校に入ってわりとすぐに「とんでもない学校にきちゃった!?」となった。自由な分、見た目も性格も個性的な人が多く、自分がこの中で上手くやる自信がなかった。しかし、入学して1週間以内に男女問わず全員と話すという強引な目標を達成し、お弁当を一緒に食べる友達を見つけ、部活を決める前に放課後遊ぶのを満喫して、思ったよりスムーズに北園に馴染むことができた。(言い方はともかく)学級委員としての立場を利用していたのもあり、私自身の性格もあり、クラスの全員(もちろん男子も含め)からあだ名で呼んでもらえるくらい仲良くなれたし、その中でも特別気が合う人も見つけることができた。
行事で1番思い入れが強いのは文化祭だと感じる。文化祭実行委員として個性的なクラスをまとめるのは大変だったし、予算が足りなくてみんなで自腹を切ったり全員で先生に怒られたりもしたが、打ち上げも含めて、それも青春!と捉えて楽しむことができたし、終わったあとに「文化祭めっちゃ楽しかった!実行委員お疲れ様!ありがとう!」という連絡をたくさんのクラスメイトから送られてきて感動し、嬉し泣きした。
部活について、中学では週1の文化部に所属していて時間に余裕があったが、高校に入って青春したい!と週4のダンス部に入った。ある程度体力に自信があったものの、最初は身体が慣れておらず、体調を崩してしまうこともあった。しかし少しずつ慣れてきて、部員と仲良くなって、イベントに向けて練習をするうちに、憧れていた青春に近いものを味わうことができた。
しかし、生活リズムが変わったことにより、勉強時間を上手くコントロールできなかった。中学の時は自分より低い偏差値の人も一緒に勉強していたため、勉強しなくてもある程度高い成績や順位を取れていたが、自分の学力と同じくらい・自分より高い学校に行くと、周りのレベルが全体的に高くなり、成績が取りにくくなった。小テストでしっかり点を取っていたので、定期考査でやらかしても成績はなんとか保ったが、やらかしていない教科や得意教科でも、勉強不足でかなり低い点数を取ることがあった。
1年間、高校で生活し、高校受験を振り返って改めて感じたのが「もっと勉強の習慣をつける方法を身につけるべきだった」ということである。高校受験でTSKに通ってる期間は、部活は週1、習い事も減らし、週に何回か塾に行く、半強制的に勉強するリズムになっていた。今になって思えば、家ではほぼ勉強(しているつもりでも)していなかった。しかし高校に入って、部活は週4、習い事も倍以上、塾も辞めたため、自分で勉強時間を設定しなければいけない状態になった。それなのに対策を考えずに部活や習い事に時間を使い、隙間時間もダンス動画などをずっと見て、勉強をしない日がかなり多くなってしまった。受験期にもっと家でも勉強したり、隙間時間の勉強の集中力を高めたりしていれば、北園でももう少しマシな順位を取れたのではないかと思う。第1志望校に合格する、という受験の目標は達成できて、それに対する後悔はないものの、身につけられる環境にいたはずなのにそこまでちゃんと身につけられてなかった、という後悔はしている。
豊島学院高校 Jくん(豊島区立駒込中学校出身)
高校1年生の1年間は、新しい環境や勉強、学校行事など様々なことに挑戦した1年でした。最初は不安だったけど、友達や先生のおかげで少しずつ学校生活に慣れ、自分の成長を実感することができたと思います。まず勉強面では、中学の時とは違うレベルの授業について行くのが大変でしたが、予習復習を心がけることで、少しずつ理解できるようになっていきました。苦手な教科は杉山先生や学校の先生、友達の助けを借りることで成績を上げることができて、自信に繋がりました。
交友関係においては、新しい友達が沢山できたことが何よりの喜びでした。入学したての頃は友達が出来るか不安で仕方なかったけど、授業で分からないところを聞いたり、プリントを渡す時に話しかけたり、ふとしたきっかけで仲良くなることができました。友達との会話や休み時間のふざけ合いが学校生活をより楽しくしてくれた気がします。行事では、体育祭や文化祭を通して、クラスの団結力が深まり、みんなの仲もより深まったと思います。特に体育祭では、クラスのみんなでどんなクラスTシャツを作るか話し合ったり、当日に声をかけあったりすることが多かったので一気に距離が縮まった気がします。
高校受験を振り返ると、不安やプレッシャーの中で自分と向き合い続けた、人生の中でも特に大きな挑戦だったと思います。志望校に合格するために、毎日コツコツと勉強を積み重ねることは簡単なことではありませんでした。自分は第1志望の高校に合格することは出来なかったけど、努力した分だけ自信につながっていると思います。受験校を変えなかったことについては、強い後悔はないです。今の高校に通い始めたころは、受験校を変えてれば都立に通えていたのではと考えることもありました。だけど、もし志望校を変えて合格していたとしても、学校生活を過ごす中で「そのまま第1志望の高校を受けていれば受かっていたかも」と考えてしまっていたと思います。そして何より、志望校のために毎日コツコツ勉強してきた自分の力を信じて挑戦したいと思ったからです。志望した高校には合格できなかったけど、全然今の高校でも楽しく学校生活を送れているし、他の高校に行っていたら今仲のいい友達に出会えてなかったと思うと受験校を変えなくて良かったと思います。
竹早高校 Cくん(文京区立第一中学校出身)
高校での生活はもちろん忙しいですが、とても楽しいです。勉強は毎日課題や小テスト等があり、休みがなく、なんとなく習慣化されました。特に高校に入学したばかりの頃は課題が間に合わないとかで悩んでいる人が多いという話をよく聞きましたが、何ヶ月かしたら聞かなくなりました。また、教科ごとにそれぞれのタイミングで課題を出すので、よく課題が一気にどばっときて先生に抗議する人も出ます(笑)。私は元々課題を7,8割くらいでやっていたのでそこまで悩むことなく過ごせました。
部活動は中学より濃いです。私は吹奏楽部で幹部をやっていて、事務的なことにも関わることが多くあります。練習しに部活に行くだけでなく、色々な面で成長できそうな感じです。部活内で他クラスの友達を作れるのもクラス替えの時とかに結構アドバンテージになったりします。
行事はガチで取り組んでいる人が多くて楽しいです。高校の校風とかにもよると思います。文化祭や体育祭などでは自分たちでどうにかする場面が多く、忙しさはありましたが忘れられない思い出になりました。
周りにいる人は陽キャが多いです。私も中学の頃よりも外交的になりました。私は人といるとすぐ疲れちゃうのであまり友達がいませんが、クラスにはよく一緒にいるグループみたいなのもありつつみんな仲良くって感じです。雰囲気が明るめで楽しいと思います。
受験については塾のおかげで大きな不安を感じることなく安心して乗り越えることができました。受験前は勉強以外にもやることがあり、大変な思いをすることはありました。しかし、それを乗り越えてみたら、高校では今までやったことのないことができ、知らなかったことをたくさん学んで、面白い人にたくさん出会いました。結構ギリギリまで志望校を吟味したこともあり、自分に合った高校に進学できたので、毎日が充実しています。受験の結果が期待通りの人も期待と違った人も、その結果になったのはきっと何かの縁です。現状を客観的に評価して自分がその高校でできることを考え、そして悔いの残らない3年間にしてほしいです。
高島高校 Tくん(文京区立第一中学校出身)
私は入学時に目標を立てました。定期テストでは1学期、2学期、3学期と段々と学年順位が上がっていきましたが、目標までは届きませんでした。テスト勉強である、数学や理科など比較的得意な教科や全体的に見ても質の良い勉強ができるようになったと思いました。しかし、苦手教科、や他教科と質が落ちてしまうがまだ克服できてない課題はまだ残っていると思っています。部活では経験者の人数が少ないこともあり、試合に出る機会に恵まれました。試合などに出ると自分の弱点などに気づけて、普段から意識して練習できるようになり、楽しむことができました。
今、高校受験を振りかってみると、受験勉強を頑張った意味はあると思います。なぜなら友達とご飯を食べに行ったり、部活をしたり、楽しい日常を過ごせているからです。しかしもう少し勉強していれば良かったと後悔もしています。今の学校は楽しいし、自分のレベルに合っていると思いまが、もう少し上の学校に行きたかった気持ちが残っているからです。
東京成徳高校Sさん(文京区立本郷台中学校出身)
わたしが高校生になったばかりの時は勉強面の心配や友達ができるかどうかという不安がありました。勉強面では中学の時とは違い、復習しなければすぐに忘れるし、授業の進みが早いので疑問に思ったことをどんどん質問していかなければ置いていかれてしまうのでどんなに小さなことでも聞いていくようにしました。ただ、テスト直前に急いで勉強して詰め込む癖はどうにかしたいです。(振り返りを書くなど)また、テストでやらかしてしまっても提出物のおかげで救われることがあるので課題のありがたみも感じました。
交友関係については、高校に知り合いがほぼいない状態だったので1番不安だと感じていました。周りで少しずつグループができてきている中で、自分から話しかけるのが苦手な私はなかなか友達ができなかったけれど、部活や行事を通して本当にみんなと仲良くなれました。
最後に、高校受験についてです。私は都立を目指して勉強していましたが、合格することはできませんでした。受験校は変えずに受けたのですが、そこに関しては全く後悔していません。それは、自分が送りたい高校生活を想像したときに、確実に楽しめる方を選ぶべきだと思ったからです。もちろん合格できなかったことは悔しかったし悲しかったけど実際に今でもその選択は間違っていなかったと思うし、受験校を下げればよかったなんて思うことは全くありません。私は本当に最後の方まで模試の結果が思うように上がらなくて毎日が不安でした。それでも今自分できること、本番までにやるべきことは何かをいい意味で焦らずに考え、実行したからこそ強い後悔は残っていません。
杉並高校 Eくん(豊島区立千登世橋中学校出身)
入学してから最初の頃は、楽しいことも無く、ひよって自分からあまり話かけにいかなかったので友達もあまりできず、中学校に戻りたいと思っていました。実際に週1で中学の人と集まって公園で話をしていた時期もありました。今思うともっと自分から話しかけていればもう少し楽しい1年になった後悔も少しあります。部活が始まってから高校が楽しくなってきた気がします。部活が学校に行く一つの楽しみでもありました。6月くらいからは、行事も始まるので、段々と学校が楽しくなっていきました。運動会や合唱祭はクラスのみんなで一丸となって協力するのが楽しかったです6月の運動会が終わってからは、今思うとかなり早く時が過ぎたと感じます。
勉強は1年生の時は、本気で指定校推薦を狙っていました。最初のテストからなかなか順位が上がらず、自信があった教科もあまり良い点が取れなかったことが続いたので、かなり凹みました。だけどテストで高得点を取る自分を想像して、次はどうすれば良い点を取れるのかを考えるのは楽しいことでもありました。結局指定校推薦は諦めましたが、1年間定期テストを勉強して得た自分の勉強法などは無駄にはならなかったと思います。バイトも夏休みの間に1回だけ単発バイトに行ってきました。バイトをするとお金を稼ぐことの大変さや、親の凄さを知れました。またバイトをしているのは高校生や大学生だけで無く、50代くらいの人もいたりするので、少し驚きました。
受験を頑張った意味はあると思います。まず自分の場合はなるべく偏差値の高い高校に行くことが目標だったので、その目標を叶えられたことが、自分にとって一番の頑張った意味でした。その他には受験を頑張ったことによって自分に自信が生まれることと考える力がついたことだと思います。自信がついたことに関しては、緊張している時に少し落ち着けたりメンタルが強くなったと感じています。考える力は、部活や勉強で何か上手くいって無い時や、自分のやっていることに意味がないと感じたことに対して、どうしたら自分の行為に意味を持たせられるのかを考えられるようになりました。考える力はどんなことにも役立つと思います。