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【受験体験談2023】東京医科歯科大学進学のMさん(都立文京高校)
私は2年生の1学期に受けた模試からずっと、第一志望校の記入欄に医科歯科を書いていました。その頃は、自分には到底無理だと思っており、実際の第一志望はほかの大学を考えていました。2年3学期に受けた模試で判定がE→Dに変わり、少し自信を持ち医科歯科を本格的に目指し始めました。国公立大学で学費が安いこと、高いレベルで歯科衛生士になるための勉強ができることが決め手でした。
志望校を決めるうえで、学費やアクセス、大学の雰囲気、受験に必要な科目、偏差値といったものはもちろん大事ですが、一番重視するべきなのは自分のやりたいことができるかどうかです。最低でも2年、長いと6年もその学校に通うので、大学について調べるだけではなく、自分自身が何をしたいか模索することが大事だと思います。
私は3年生6月まで部活をしながらの受験勉強でした。練習や大会の疲れから眠たいことが多く、集中力は今ほどはなかったです。それでも、目標が明確であったので楽しく勉強して、やる気も結構ありました。部活は、中途半端にせず最後までやり遂げたことで、いい結果を残すことができました。そのおかげで引退後は勉強へのシフトが早かったです。
「3年生の夏休みはすごく重要」と何度も聴いていたため、気を抜くようなことはありませんでしたが、文化祭準備や友達とのご飯で息抜きをするようにはしていました。学校の先生は「毎日10時間×40日勉強して、夏休みは400時間勉強しよう!」と言っていましたが、杉山先生からは「同じ生活をずっとしていても、かえって集中力が下がるから、程よく息抜きをすること」「息抜きのために勉強する!と思えるようになるのが理想」と言われていました。私は杉山先生のアドバイスに従い、精神的に無理のない範囲で勉強を進めました。自分のペースに合わせて予定を作った方が効率良く勉強でき、先生の言うとおり「息抜きのために勉強する!」という状態になれたら合格する可能性は高まると、私も思います。
秋の模試では成績が伸び悩んでいましたが、まだ手をつけていない内容があるだけで、やればできると思っていたので、あまり落ち込んではいなかったです。11月に受けた模試で初めてB判定を出すことができ一安心した。ただ、それ以降に解いた過去問では結果が振るわず、苦手科目が足を引っ張る状態が続いていました。その時期は不安もありましたが、「まだ○日あるから大丈夫」と思うようにしていました。模試や過去問は、判定や偏差値に目が行きがちですが、勉強した範囲ができるようになっているのかを見ることが大事です。まだ手をつけていない範囲で失点をしても、計画どおり勉強が進んでいれば問題ありません。自分ひとりで考えていると不安になりやすいと思うので、模試や過去問の結果は杉山先生としっかり話をした方がよいです。
国立大学の受験だったので共通テストが必須でしたが、共通テストは科目数が多く、大変なことはたくさんありました。でも、みんなより多い教科数で頑張っているのだから偉い!という気持ちで自分を鼓舞していました。共通テスト直前は、付箋を貼ったところだけ見直したり、英文を目に慣らしたり、英語を聴いたりしていました。人生最初で最後の共通テストなんだから楽しもう、とういう気持ちで挑んだため緊張はありませんでした。
共通テストの自己採点は、中途半端な点数のものばかりで、もう1回やり直したい気持ちになりました。しかし、判定の結果が返ってきたところ、判定がB~Cでボーダラインにいたため、医科歯科をそのまま受けることに決めました。その時には「多分いけるだろう」と言うポジティブな気持ちで、2次試験に切り替えていました。
2次試験は英語と小論文がメインでした。一年前の高2の3月に、医科歯科の英語を読んだ時は全く読めず衝撃を受けましたが、この頃にはある程度は読めるようになり、自分自身の成長を感じました。嬉しくて英文を読むのが楽しかったです。小論文は共通テスト後に本格的な勉強をしましたが、先生が何度も添削をしてくださったうえに、医科歯科に合わせた対策をしてくださったおかげで、短期間で文章を書けるようになりました。入試本番の英語は、今まで解いてきたた過去問も含めて一番手応えがあったので、小論文次第だと思いました。英文も小論文も10年分の過去問を解いていたので、本番も練習どおりに力を出せました。
合格発表までの8日間いったん受験のことは忘れ、遊ぶことに切り替えていました。合格発表当日、Webサイトで合格発表を見て、家族や杉山先生、友達、祖父母、担任の先生などに連絡をしていましたが、その時はまだ春からその大学に行くと言う実感は湧いていませんでした。でも、合格できて嬉しかったです。
受験を終えて
大学受験で学んだ知識はしばらくすると忘れてしまうものが多いですが、明確な目的を持った上で色々なものに取り組んだ、という経験は自分の身にしっかりと残り、今後に生きてくると思っています。塾に通う前は「何の教科をしようかな」ぐらいしか考えていませんでしたが、TSKで勉強するようになってからは「そもそもなぜ勉強するのか」を考える、目的を明確化することが増えました。また、受験生活を終えて、やっておけばよかったと後悔したことは何だろうと考えましたが、最終的な結果が合格だったため、すべてのことがこの結果に繋がったと思いました。だから、後悔は一切ありません。部活を最後まで頑張り切ったことも、息抜きとして友達と遊んだことも、友達の遊びの誘いを断ったことも、学校でよく寝ていたことも、すべて合格に繋がるものだったのだと思えたので、大学受験はもちろん、高校生活も充実させられたと思います。これから受験をむかえる皆さんには、最後にそう思えるように、受験勉強も高校生活も頑張ってもらいたいです。
最後に。第一志望にむけて勉強する環境を当たり前のように作ってくれた家族、合格のために様々なサポートをしてくださった杉山先生には、とても感謝しています。ありがとうございました。