【受験体験記2023】中央大学進学のRくん(都立井草高校出身)
高1のころは指定校推薦というものに対してあまり関心がなく、テスト勉強は奨学金に必要な成績を取るためだけにやっていました。
指定校を本格的に目指し始めたのは、高校2年生の夏休みでした。夏休み前の塾での面談で、一般受験と指定校推薦の両方を狙うのか、指定校推薦もしくは一般受験のいずれかのみを狙うのか、夏休み明けには決めるように言われました。そのときすぐに結論は出せなかったけど、一般と指定校どちらの可能性も残したいという気持ちがありました。
ひとまず夏休みは午前と夕方、塾に来て勉強していました。夏休み半ばに仲の良い先輩から指定校の話を聞く機会があり、指定校に対して真剣に考えるようになりました。先輩の話を聞いたこと、夏休みにそこそこ勉強したことで気づいたのは、自分は性格的に長期間の努力が苦手だということ。指定校は定期テストの勉強を頑張る、短期間の努力でいいため自分にあった受験方法だなと思いました。自分は理系とMARCHと呼ばれる大学群、この2つのこだわりしかなかったので、自宅からキャンパスが近い中央大学を志望校に選びました。
指定校を本格的に考えてからは、テスト1ヶ月前からは全力で勉強をして、テストが終わった後は1〜2週間ほどはバイトしたり友達と遊んだりと、自分のしたいことを全力でしていました。毎日、翌日の計画を自分で立て、毎日塾で勉強していました。また先輩や学校の先生から対策方法を聞いたり、問題集でわからないものがなくなるまで何周もやったりしました。その結果、評定は4.3まで上がり、校内選考を通ることができました。指定校推薦をもらえた時は嬉しい気持ちと、残りの学校生活をさらに充実させようと思いました。
3年間のテスト勉強、とくに高2・高3はとても大変でやめたいなって思うことが多くありましたが、ここさえ頑張れば指定校推薦が取れる、残りの高校生活は気楽な気持ちで過ごせると自分に言い聞かせて、毎回のテスト期間を乗りこえてきました。正直一般だと、この精神的キツさが1年以上続き、結果も自分が納得できるものになるかわからないので、本当に指定校にしてよかったなと思います。
受験を振り返ってみて。高校受験と同じように感じたことは、結局勉強は大変だなってことです。大前提として勉強しないと成績は上がらないので、目標があるなら勉強は絶対しないといけないと思います。個人的には、一回一回の定期テストが高校受験のキツさと同じぐらいだなと思いました。高校受験ではコツコツ勉強できなかったり、苦手なものを避けてしまったりしたけど、高校での勉強ではそれが少しはできるようになったと思います。また、勉強や進路に対して前向きに考えられるようになったのかなって、3年間高校で過ごして感じました。
4年間TSKに通って変わったなと思うことは、自分で何をやるべきかを考えられるようになり、勉強以外でもその意識がついた点です。中学の頃は先生に言われたことしかできず、わからないところがあったら先生が来るまで待つことがありました。しかし、高校受験を通して、他の科目を勉強したり、自分でできる予習をしたりするなど、自分で考えて勉強するようになりました。塾でのそういった経験が学校生活などの様々な場面でその意識を持って行動することができました。また、自分の性格に合った選択をできるようになりました。周りに流されず、自分の性格に合った選択をした方が楽しく過ごせると思います。
後輩に向けてのアドバイス
大学の選び方について。やりたいことが決まっていない人は、大学名で選んでもいいと思います。中学・高校の先輩に気になる大学に通っている人がいるなら、色々話を聞いたり、学園祭に行ったりして、雰囲気を知るといいと思います。オープンキャンパスはたくさん行っておいたほうがいいです。在校生と話すことができ、雰囲気を教えてもらえるからおすすめです。
【保護者メッセージ2023】中央大学進学Rくんのお母さまより
金、銀、青、紫、ピンク。息子の高校3年間の髪色です。自由な校風の学校へ入学し、部活は程々に、バイトと遊びを楽しみつつ、コロナ禍で過ごした3年間でしたが、充実した高校生活だったと思います。
大学受験に対しては、高一の頃は何となく『MARCH以上のとこらへん』と言っていました。この頃、本人は一般受験を考えていた様でしたが、高校の進路指導部が毎年発行している冊子には、合格実績等の受験データや先輩の受験体験記、指定校等の情報がかなり詳しく載っていましたので、杉山先生にも見ていただきました。杉山先生からは、行きたい大学・学部があるならば指定校推薦を利用するのもひとつの手段、一般受験も含め選択肢はいくつあっても良いのではと高一の頃からアドバイスをいただいていました。
指定校推薦を利用するならば、成績を落とさないことはもちろんの事、推薦基準を満たす事です。親として出来る事は、遅刻・欠席をさせない事のみ!どんなにウザがられても起きるまで声をかけ続け、定期テストの結果に記載される遅刻の回数もしっかり確認することです。
高二になり、本人も指定校推薦を利用することに前向きになりました。高校の先輩に話を聞いた事も大きく影響した様です。自分の行きたい大学はあるか、どんな学部なのか、自分で調べる様になりました。あとどれだけ成績を上げれば良いのかなども考え、高二の夏はかなり頑張っていました。(塾には午前中に行き、昼過ぎに一度帰宅。昼食&昼寝をしてから塾に戻る。この2部制が本人には合っていた様です。)
高二で成績を伸ばし、高三1学期の成績で推薦基準を無事にクリアしたので、高三の夏休みは一般受験の子に比べ、リラックスして過ごしていました。9月上旬には指定校推薦説明会があり、推薦を利用するにあたっての約束事や校内選考の流れ等、細かな話がありました。※説明会には保護者同伴で必ず出席しなければなりませんでした。そして9月末には校内選考が通り、12月上旬の推薦入試を経て、12月中旬に合格発表がありました。その後、卒業までは自分の時間をゆったり満喫していました。(学校の方針で共通テストは受けなければなりませんでしたが。)
高校受験に比べ、親ができる事は本当に少ないです。本人が心を揺らして話せる人は、先輩や杉山先生、学校の先生、友達です。高校3年間で息子はそういった周りの人の存在に助けられ、自分を知り、自分はどうしたいかを考えられる様になりました。精神面で大人になったことが一番の変化だと思います。