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【受験体験談】理解に時間がかかるものの、コツコツ取り組める子

【受験体験談2024】石神井高校進学のMさん(豊島区立千登世橋中学出身)

受験生になるまでも、勉強は友達よりやってるほうでした。先生や親から言われて勉強をするという事が好きではなかったため、言われる前に自分からやるということは意識してやっていました。しかし、勉強方法というのは量をこなすというやり方で行っていて、勉強法はあまり工夫していませんでした。

受験勉強が始まった中2の冬は、言われたことしか出来ないということが、勉強に関しても日常の生活に関しても課題でした。言われた勉強をこなすということは出来ていましたが、自分で工夫するということが出来ませんでした。そこで、毎週書いているふりかえりに、今週工夫したことという欄を作り、勉強面、生活面に関して必ずひとつは工夫して新たなことに挑戦してみるということにしました。そして、その結果上手くいったのか、あまり意味がなかったのかをまたふりかえって、よりよい方法を見つけていきました。

志望校について
そして、中3になって何よりの悩みは志望校をどこにするかでした。私は文京と石神井の2つの高校で、半年以上毎日のように悩んでいました。私は中学よりも本格的に部活がやりたい、行事に力を入れている学校で、勉強とも両立ができるというのを条件としていました。そして、自分との雰囲気が合いそうだったのが文京と石神井でした。

そこで、授業の様子を見に行ったり夏休みには部活体験にも参加したりして何度も2つの高校に行きました。

私が迷った点としては、偏差値、部活や行事、通学時間の点です。偏差値に関しては、2つの学校でレベルが少し違ったため、偏差値の高い高校に行ったらついていけるのか、あまり偏差値が高くない高校に行ったら大学受験へ遅れを取らないのかと考えていました。また、部活、行事はどっちも活発だと聞いているため、実際に行ってそれは判断しようと考えました。通学時間の点では、石神井は家から遠かったため、毎日通うのには行くだけで疲れてしまうのではないかと思っていました。

決断するときに考えたのは上のことで書いたことはもちろん、その他に体調面や部活についていけるのかを一番に考えました。私は塾の夏期講習で、普段の生活と変わったことと、塾にいる時間が長くなったことにより体調を崩しがちでした。そのため体調を崩さないようにするために、通学時間は短い方がいいのではないかと思いました。そこで、私は10月頃くらいにわざと生活を崩してみて、やっていけるのかをやってみることにしました。普段寝るのが10時でしたが、もし石神井高校に行くなら必ずそれより遅い時間に寝ることになります。そのため、勉強を10時までやって11時にねるという生活をして、本当にやっていけるのかを試しました。その結果3日に1回は10時に寝ないと体調を崩してしまうと気づくことができました。このことから11時に寝ても大丈夫なため、距離が遠くても大丈夫だと感じることができ、距離が遠いことは前ほど気にならなくなりました。

部活に関しては中学が強い部活ではなかったため、高校の部活についていけるのかを不安に思っていました。しかし、部活体験に行き、先輩の話を聞いて、初心者も経験者も一緒にやって成長していくと言っていたため、置いてけぼりにはならないと感じました。

そして、最終的に高校を決めたのは実際に行った文化祭と部活体験、勉強面でした。行事は石神井高校の方が自由な校風であったことと自分と気が合う先輩方が多くいました。また、部活体験は男女別と男女一緒でやっているのを比べたときに、強い男子がいた方が成長出来るのではないかと思い、男女一緒に活動をしていた石神井高校がいいなと思いました。大学受験を考えると偏差値が高く、授業の進みが速い方がいいのかと思っていましたが、偏差値が高くても自分が勉強をしなければ成績は上がらないし、逆に自分でやっていけば大学への進学も出来ると思いました。このようなことから私は石神井高校へ受験することを決めたのです。

高校受験で学んだこと
私は中学受験もしていたため、受験の経験は2回目でした。中学受験と高校受験、2つの受験の違いは、自分をいかによくわかっているかどうかだと思いました。中学受験のときは出来るようになるまで、とにかくやるという考えで勉強していました。しかし、高校受験では自分をまずは理解し、何をすることが得意で何をすることは苦手なのかを考えるようになりました。このようにすることで、自分自身のやり方で勉強することができ、中学受験のときより効率よく勉強が出来るようになりました。でも、もっと効率よくしなければ高校の勉強についていくのが大変なため、より良い勉強の仕方を見つけていきたいです。

私にとって高校受験は自分を知る良い機会になりました。勉強で学んだことはもちろんたくさんありますが、それよりも自分自身を学び、勉強のやり方を導いていくことで、勉強はこんなにも楽しいものなのだとわかりました。私は飽き性だと今まで思っていました。しかし受験生活を通して、意外と努力できるタイプなのだと気がつくことが出来ました。また、ふりかえりを書くことで勉強と生活面は深く関係しているのだと学びました。私は何事にも気づくのが遅かったですが、家でのお手伝いなどで自分から動く、工夫するということを意識して行った結果、勉強でも初めて見る問題で解き方に気づけるようになっていきました。

私は高校受験という経験ができて、とても楽しかったです。都立の試験が終わった瞬間、もうこれで高校受験は一生できないんだという寂しさも感じました。杉山先生には、そのように感じるのは今まで一生懸命やってきたからだよと言ってもらえました。これまでずっと諦めずにやってきて良かったと思えました。

後輩へのアドバイス
高校選びは本気で悩んだ方がいいと思います。そのためにはまず高校で何をしたいのか、何を1番に考えているのかを考えるべきです。私は部活と行事を一番に考えていましたが、制服、校舎の綺麗さ、カリキュラムや単位数など、どの条件で迷っても良いと思います。何を高校でしたいのかという明確な目的があることで、勉強のやる気も上がります。

また、勉強だけしていれば、頭が良くなる訳ではないです。先程の文で書いたように、自分のことをどれだけ知れるかです。高校受験で自分のことを知る機会になったらいいなと思います。

さらに、休憩する時間、勉強をする時間の切り替えさえすれば、友達と遊んだって良いと思います。私は遊びと勉強の切り替えを大事にするようにしていたため、中3の12月でも遊んだ日はありました。自分なりの息抜き方法も見つけて追い詰めないようにしてほしいです。それでも、受験勉強をやりきって楽しかった!と思えるくらい全力で勉強してください。そうすれば落ちても受かっても人生において良い経験に必ずなるはずです。

応援しています!

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