【受験体験記2020】文京高校進学のMさん(文京区立第一中学校出身)
私は中3の4月からTSKに通うことになりました。それまでは、勉強するにしても、気分で教科を選んだり、どこまでやるかを決めないまま勉強していました。そのため、テストでは60点台をとることが当たり前になっていました。自分では勉強しているつもりなのに点数が伸びないから、どんどん勉強が嫌いになっていきました。
私はTSK以外に塾に行ったことがありませんでした。お姉ちゃんがTSKに通っていたので、他の塾の授業を受けることもなくTSKに来ました。塾ではじめて勉強した時は、家や学校よりも集中でき、先生方も丁寧に教えてくれました。でも、1つだけ疑問に思っていたことがあります。それは、どうして塾で解いた問題をまた宿題で解くのかということです。はじめは訳もわからずに解いていましたが、何度かやっているうちに、その理由に気づきました。塾で習ったことを家で復習することで、自分の出来ていない部分や理解しきれていないものを知ることができる。そして、繰り返し勉強しているうちに、出来ない部分がなくなってくる。それに気づいた頃から、勉強することに対して苦に感じることが減りました。
塾に通い始めてからは、勉強の仕方が大きく変わりました。テスト前はいつも、1回解いて終わりにしていたワークも繰り返し解いて、わからない部分をなくしていきました。また、自分が不得意とする教科の勉強に時間をかけるようなったり、家での学習時間が少しずつ増えたり、塾や学校で習った内容を復習したりするようになりました。テストの点数も90点台をとれるようになりました。ほかにも、周りで勉強する同学年の友だちを見て、自分も頑張らないといけないと強く思うようになりました。
中3の夏休みに受けた模試では偏差値50という結果でした。ただ、私はあまり落ち込むこともなく、まだ半年あるから改善することができると、なぜか前向きな気持ちでした。それが良いことかはわかりませんが、私の場合は引きずることなく勉強できたので、次の模試で偏差値が少しだけ上がったと思います。
11月の模試で急激に成績が上がり、それまで見学にも行ったことがない文京高校に興味を持ちました。一方で、周りの友だちは志望校を決めて模試でもA判定やB判定を取っている頃に、私は志望校のレベルを上げてよいのか少し迷いもありました。でも、期末テスト後に文京高校の見学に行き、やっぱりこの高校に行きたいと思い、志望校に決めました。その時は、もっと頑張れば偏差値はもっと上がっていくだろうと思っていました。
しかし、12月から1月に解いた過去問では、それまでのように成績が上がることは少なく、むしろ悪い判定ばかり出していました。結果が悪いたびに高い点数をとるために頑張ろうと思い、やる気がなくなることはありませんでしたが、親からは何度も志望校のレベルを下げたほうがいいと言われました。しかし、杉山先生に「出願までは文京を目指して頑張った方がいいよ」と言われ、文京高校を目指して勉強しました。出願直前には親にも受けたい学校を受けた方がいいよと言ってもらえました。
12月から塾がある日は学校が終わったらすぐ塾に行き、塾が休みの日は図書館で勉強しました。今までにないくらいの集中力で勉強していたと思います。つらい、やめたいなどの気持ちはまったくありませんでした。ただ、私は学校の休み時間は、友だちと話したり、遊んだりしていました。受験前でもその時間は、とても楽しかったので、勉強の息抜きになっていたと思います。また、社会の年号を覚えるのが好きだったので、理科の勉強をしていて飽きたら年号表を見るなどして、勉強中も気持ちが離れないように工夫していました。
試験当日は、家族や先生に声をかけていただきました。英語の後の休み時間では、数学のミスに1問気がついて落ち込んでいました。ただ、その後にある理科と社会は5教科の中でも特に力を入れてきた教科だったので、絶対に点数を取るという思いが強く、昼休みが終わる頃には、気持ちを切り替えられていました。しかし、それでも手応えは良くありませんでした。試験が終わり、塾に行くまでは不安な気持ちでいっぱいでした。塾に着いて自己採点をすると、過去問演習で足を引っ張っていた理科と社会が両方とも80点を超えていて驚きました。そして、不安な気持ちは消えていきました。代わりに受験が終わってしまうことに寂しさを感じました。
無事に都立高校に合格することができ、嬉しさや安心感よりも、先生方や親への感謝の気持ちが何よりも大きかったです。受験を通して、知識が身に付くだけではなく、そのような気持ちになれたことに驚きました。これは受験勉強をしないと得られないものだと思います。私はTSKでこの一年間、受験生活を送れて本当によかったです。