【受験体験談2024】北園高校進学のKさん(豊島区立巣鴨北中学校出身)
成長したこと
受験期を終えて、私は自己表現が成長したと思います。
私はよく喋る人だけど、面談や改まった場所で自分の本心を話すとなると、話さなきゃいけなくても隠したいことや、吐き出してしまいたいけど伝えるのが怖いことがたくさん浮かんできて黙り込んでしまい、結局泣き虫を発動させてしまうことが多くありました。
はじめて通う塾がTSKで、面談というもの自体が初めてでした。それまでは、自分の気持ちを改めて伝えようとすることがあまりない上、悩みを人に相談して迷惑をかけたらどうしようとか、そんなことないと思いつつも、嫌われたらどうしようとか、ネガティブな思考に傾いてしまい、伝えるべきことも伝えたいことも伝えずに過ごしていました。見栄っ張りなところもある私は、他の人に弱い自分を見せたくなくて、隠していたんだと思います。
塾に通い始め、受験に近づくうちに面談の回数も増え、杉山先生がどんな存在かも分かってきて、隠すのは諦めました。それがキッカケで自分の気持ちを話すことへの抵抗が薄くなり、今までは怒られることを恐れて本心を話すことが少なかった両親の前でも少しずつ、自分の気持ちを伝えられるようになりました。受験直前の面談で、杉山先生からもそのことについての話があったので、自分だけから見た変化ではないと思います。
もちろん、小さい時からやってきて癖がついているものをすぐに治すことは不可能だし、今も自分の本心を伝えるのが苦手で、伝える必要がなさそうなことは基本隠そうとしてしまうこともあります。だけど、相手に求められた時にはなるべく自分の気持ちを隠さずに伝えるようにしているし、そのほうが人間関係がうまく行ってストレスが溜まりにくいこともあり、伝えようとする努力が大事なのかなと考えるようになりました。
しんどかったこと
受験期にしんどかったことは、何よりも勉強の継続です。
私は勉強が嫌いな人でした。TSKに通う前は塾にも行かず、全く勉強せず、テスト勉強にすら手をつけず、ただでさえ少ない中学の宿題を必要最低限こなして提出という、小学生のノリで生活していました。学校の授業50分間と、好きな作業に集中してるときを除き、机に向かう時間は1日5分もないくらいでした。
そんな私が中2で塾に入ったときは、机に向かう時間を1分でも減らすため、時間の15分前に家を出て、10秒前に着席し、家ではシャーペンを握りすらしないレベルで勉強を嫌っていました。漢字・英単語のテストがある日もそんな感じで、他の人は最低1時間、長い人だと1週間毎日時間を取って対策していたのに対して、私はノー勉か 直前に1周眺めただけで受けていました。
それでも私は、はっきり言って地頭が良いほうだったので、漢字・英単語のテストでは上位を取っていました。けれど中3数学の「展開・因数分解」の先取りになった瞬間、苦手な教科である数学に入った瞬間、何も分からなくて、小テストは毎回2割程度。勉強しなかったからだと、私ながら素直に思いました。
じゃあ勉強すれば良いじゃん、とはなりませんでした。繰り返す通り勉強を全くしてこなかった私は、勉強の仕方も全く知りませんでした。学年1位を取るような子は中学受験をしていたり、毎朝5時起きで2時間勉強していたり、何も参考にならず、自分にあった勉強方法を知らないまま着席して、机に向かっているだけでした。
でも展開・因数分解は、自分から質問をして1回教わってそれがスンナリ入ってきて、その次の小テストから8割取れました。分かった!という感覚を身につけたことで、自分の中に少しだけ、勉強に対する意欲が湧いてきました。
やる気さえあれば、勉強方法は杉山先生に全部任せておけば良い!なんていう甘い感じではもちろんなく、むしろここからが受験勉強の始まりという地獄のような現実はありましたが、この経験が1年間の勉強に大きく関わったかなと思います。
しんどかったエピソードのメインはここからです。やる気が出たは良いもののやはり勉強がうまくできない、苦手なものの集中力が足りない。自分にできることは実行しているつもりでもそれでは足りない、それが自分で分かってるから、とにかくキツかったです。
やっと1つ身につけたと思ったら 模試を受けるようになり、志望校との差に絶望し、ちょっと判定が上がったと思ったら また新しい範囲が理解できず…。ある程度なんでもこなし、努力を知らずに過ごしてきたその時の私にとっては、これより地獄のようなことはないと思うレベルでした。
自分に合う勉強方法が明確には分からないままやっていたし、振り返りもテキトーだったり長続きしなかったりで、そもそもどうやって振り返れば良いの?というのが先輩のを見ても分からず、意味のあるものを書けている友達に見せてもらっても分からず、書くだけ時間の無駄だと感じてしまいサボることが多くなりました。
しかし面談で、より正確で実行しやすい計画を立てるようにと杉山先生からアドバイスをいただき、その中で実行できなかった部分の原因を振り返るようにしたら、その次の計画も立てやすくなりました。
学んだこと
成長したこと・しんどかったことも含め学んだことは、自分に合った方法が結局一番効率が良いということです。
自分の気持ちを話すのが苦手だったけど、ずっと抱えたままでもストレスで、いっそ全て言ってしまったほうが気分が良いし人間関係もうまくいくな、とか勉強を避けてきたけど、1回細かく計画を立てると実行しやすく、成績にも繋がるな、とか人に頼るのが恥ずかしくて嫌だったけど、苦手な暗記科目に取り掛かる時は親・先生・友達に頼んで問題を出してもらうほうが記憶に残りやすいな、とか塾に入って勉強方法を模索するところから始まった私だからより強く感じられるのだ、とも思います。
高校選びについて
私は校則がない・緩い高校に入りたかったので、私服の学校を調べて、あとはアクセスと偏差値で考えて決めました。家から学校が自転車で10分、地下鉄1駅挟んでで20分、歩いて30分のところにあってアクセスがちょうど良く、偏差値も勉強を頑張れば成績も上がって合格の可能性が高くなるであろう今の高校をわりと早い段階で受けようと(仮ではあったけど)決め、併願の私立選びに徹しました。
推薦で高校に入ったので実際に使ったわけではないですが、併願の私立選びにはかなり時間を割きました。最悪落ちてしまった場合に併願確約で入れる高校があったほうが安心できるし、その高校も自分で選べるなら少しでも自分に合った高校を受けようと思い、上に兄弟がいる友達の親の助言もあって中2の夏休みから学校見学に参加していました。
受ける高校を決める基準は人によって違うし、私の場合は自由度で決めましたが、制服・アクセス・部活・行事など様々な観点があるので、何を基準として決めるかの優先順位をつけ、自分の中で点数化していき(私が勝手にやっていた決め方)、自分に合った高校を選ぶことに集中するのがいいかなと思います。