まず先に、定期テストで80点というのは別に難しいことでも凄いことでもないということを断っておきます。あたりまえの点数です。
テスト前は一生懸命勉強しているのになかなか良い点が取れない子、よくいると思います。逆に、テスト前でも特にこれといった勉強をしなくても点数が取れている子、こちらもまたよくいます。
なぜ勉強しているのに点が取れないのか(していると思い込んでいるだけなんですけどね)、なぜ勉強していないのに点が取れるのか(していないように見えるだけなんですけどね)、ということを本日は少しだけ解説してみたいと思います。
ポイントはたった2つです。
【ポイントその1】
学校の授業をしっかりと聞き、その場で理解できている。
【ポイントその2】
その日のうちに教科書を見直し、学校のワークを進めている。あるいは、土日などに一週間分まとめて復習をしている。
これだけ。
2つとも当てはまっていたら“一応”合格。これができていたら、テスト前にほんの少し対策をすれば80点以上は取れるはずです。テスト前、あまり勉強していない(ように見える)子が良い点数を取れているのはきちんとこの2つのことができているからです。普段からちゃんと勉強をしているわけですね。
学校の定期テストは、授業で習ったことをどれだけ身に付けることができたのかを確かめるものです。言い換えると「授業でやったことちゃんと覚えていますか?」という簡単なチェックです。
従って、学校の授業が最大のテスト勉強ということになるわけです。
であれば、学校の授業をしっかり聞いて理解しましょう。そして、できるだけこまめに学校のワークなどで復習をしましょう。テスト前だけ塾にこもって、塾のテキストを必死で解くことよりもはるかに効率が良く効果のあるシンプルな勉強法です。これを怠っているのにもかかわらず、「テスト前(だけ)は一生懸命勉強したのに点が取れない」と嘆いているのは、あまりに滑稽です。
塾へ通っているのに定期テストで点が取れないのは、「塾でもっと難しいことやってるから大丈夫。」「塾で一度やってるから学校の勉強なんてやらなくていい。」というような浅はかな態度によって、取捨選択を間違えているからです。捨てるべきは、学校の勉強の復習ではなく、どうせ身に付きもしない塾での予習です。
正直、定期テストで点を取るのに塾なんて必要ありません。(こんなことを書くと室長に怒られそうだが……)
以上のことができているか、できていないかが点を取れる子と取れない子の差です。
とにもかくにも、学校の授業が最優先事項であり最重要です。このことをしっかり念頭に置いて取り組んでもらいたいと思います。
次回は、「定期テスト80点以下の生徒の原因パターン」について書きたいと思います。