文京以上(偏差値60以上)を目指す塾に【2018年度入試を終えて】

文京以上(偏差値60以上)を目指す塾に【2018年度入試を終えて思うこと】

少し遠回りして書きます。

塾を創ると考えた時によく話していたことがあります。
それは「最終的には全員文京以上(偏差値60以上)に合格するレベルの塾になりたい」という内容でした。

また、2018年度入試組が3年生になった時、杉山と武井である目標を立てました。
それは「全員文京以上のレベルまで伸ばす。平均偏差値60を超える。」というものでした。

実際、全員が同じ模試を受けることがなかったので達成できたかを客観的に判断することはできませんが、私たちの中では「達成できなかった」と感じています。

偏差値的には60を取れない子はいませんでしたが、体感的に文京以上に合格できるレベルまで達することができたのは、8名中6名。
(参考)2018年度入試組の進学先偏差値の平均は59.125でした。

4月の時点では、1年やれば文京以上に行けるだろうと思える子は1人(十文字高校に進学した子)だけだったので、結果的にはかなり伸びた学年ではありました。

ちなみに、始めの予想通り、十文字高校へ進学した子がこの学年で最も伸びた子でした。
指示したことを素直に取り組み、集中して受験生として1年間を過ごしました。

彼らと1年間過ごして強く思ったのは「より高い志を持って取り組むほど得るものが多い」ということです。
この学年の良いところは、「自分の考えを持っている」ところです。
時には先生に反発するぐらい我が強い子たちでした。志望校を決める際にもいろいろなことがありました。

ただ、彼らと過ごすなかで「目標に向けて一生懸命な子」を応援することが私たちのやりたい仕事だと改めて実感させられました。
彼らの意志や想い、取り組みに邪魔をしたくないと思い、入塾条件も設けました。

そして、彼らと過ごしてTSKの目指すものがより明確になりました。
それは塾を創るときに考えていたことと同じものです。

「全員文京以上に合格する塾」

これがTSKの目指すものです。
もともとこういうコンセプトで始めましたが、今までは少し敷居が高くなってしまうかなと思い、大きく打ち出すことはしていませんでした。
ただ、塾生もほぼ満員状態になりつつあり、上位校を目指す子も増えてきた(今年度は偏差値65以上を目指す中3Bグループを設置)ため、そろそろいいかなと思い今回こう宣言することにしました。

入塾条件を設けたりして印象が悪くなったかなぁと思っていましたが、先の面談期間ではお母さま方から「もっと先生たちがやりやすいようにやっていくべきです!」「先生たちの考えや気持ちを大事にやっていってほしいです。」「やる気のある子を優先するのは当たり前です。」など色々と叱咤激励を頂けてとても心強く感じました。
「子どもが卒塾してもTSKと関わっていきたい」と言って頂けることもあり、とても嬉しく思っています。

いつも応援していただき感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

 

文京高校以上を目指したい理由

理由はいくつかあります。

理由①

まず1つは、大学受験。

GMARCH以上の大学進学を考えるなら高校受験時に最低でも文京レベルまでの勉強をしていないとかなり厳しくなってくるのが現状です。
(文京でもGMARCH以上に進学する子は1/5以下です。合格数はある程度ありますが、同じ生徒が複数受かっているため実際の進学数は合格数の半分以下になります。)

また、国から私立大学への補助金等の関係で、去年度あたりから上位の私立大学(早慶上理GMARCH)の合格者数が激減しており、今後大学受験はさらに厳しくなります。自校作成校の生徒でも現役でGMARCHに受からないということも自然に起こります。

2017年度は早稲田が2049人減、法政が2011人減、立教1578人減など、各大学で一気に合格者の絞り込みが実施され、早慶上理GMARCHの減少人数は、その年の慶應の合格者数(約9000人)とほぼ同数になっています。
つまり、数の上では学校が1つ減ったということになります。必然的に競争率が高まります。

早慶上理=早稲田・慶應義塾・上智・東京理科
GMARCH=学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政

ちなみに、現高2生の優秀さ~TSKが理想とする勉強スタイル~でも書いたTSK新高3生(最も優秀な学年)はやはり4人とも偏差値60以上の高校へ通っています。

 

理由②

もう1つの理由は、文京高校はTSKから最も近い都立高校であり「文京ぐらいは行きたいな~」と考えている中学生が地域柄多いということ。

文京高校レベルの生徒で「大学はGMARCHぐらいには行きたいな~」と漠然と思っている子はほぼGMARCHに受かりません。(文京レベルの子が3年間集中して勉強してようやく届くのがGMARCHレベルです。)
そしてこの地域の中学生で「文京高校ぐらいには行きたいな~」と思っている子もやはり文京高校レベルからは遠いレベルにいる子が多いです。(もう少し上の子は北園・竹早の話が出てきますが、このレベルの子は“文京”しか出てきません。それ以上もそれ以下も出ません。)

こういった点で、この地域の子たちにとっては“文京高校”が大きなラインになっているのが事実です。
TSKでは、1,2年生の早いうちから準備をして全員このラインを越えられるように指導していきたいと考えています。(今年度は、中2生の取り組みもブログに記録していこうと思っています。)

都立共通問題のレベルは基礎の基礎と言わざるを得ません。
あの程度の試験で80点を取れても、その後大学受験までクリアしていく実力があるとはまだまだ言えません。

厳しい話ですが、大学受験まで見据えるとこれがリアルです。
高校受験とは異なり、大学受験は全国から優秀な高3生+浪人生が数少ない枠を争います。
(早慶上理GMARCHの合格者の出身高校平均偏差値は65を間違いなく超えています。この地域で言うと北園・竹早以上ということになります。)

【単純な計算】
大学受験をする高3生が高3生全体の半分(今は大体50%強が大学へ進学すると言われています)だとすると、単純に考えれば全国の高3生の上位50%が大学受験をするということになります。
つまり、中学時代偏差値50(上位50%の位置)だった子が、大学受験時では最下位に位置することになります。さらにそこにアドバンテージのある浪人生が加わります。

最下位ということは偏差値は25~35ということになります。
端的に言ってしまえば、偏差値50の高校に進学し大学受験を目指す子はその時点で偏差値30程度からのスタートになってしまうということです。(GMARCHの偏差値は60以上です)

中学時代偏差値60程度だった子(上から15%ぐらいの位置)でも大学受験時では、このように考えると大学受験生全体では上から65~70%程度の位置となり、偏差値で見ると40~45程度になります。

実際に、普段学校のテスト勉強だけで受験勉強をしていない文京高校生は模試だと偏差値35~45のレンジに位置します。
(高校以後、模試等で偏差値60を取るのはとても難しくなります。中学時代のように簡単に取れる数値ではなくなります。)

 

理由③

「文京以上を目指す」勉強をさせたいのにはさらにもう1つ理由があります。

それは、偏差値50程度の都立高校であれば2~3か月で合格点を取らせることができでしまうという理由です。(ある程度の内申と読んで理解する能力があることが前提)

前述したとおり、都立共通問題は基本的なレベルの問題で、パターンも決まっています。
作題のルールを押さえてしまえば対策は非常に楽に出来てしまいます。

よって、60点程度であれば、学力を上げなくてもある程度文字が読める子なら1,2か月で得点できるようにさせることも可能になってしまいます。
私たちはこれを「ドーピング」と呼んでいます。

前塾時代に、遅い時期(12月とか)に入塾してきた所謂“絶望的な子”を無理やり合格させるために時々行っていましたが、TSKでやるつもりはありません。そのために遅い時期からの入塾をお断りしています。

これは勉強でもなんでもありません。
ただ点数を上げるだけで今後何の役にも立たない無意味なテクニックです。「その高校に入学する権利」以外に得るものはなく、入学後すぐに落ちこぼれます。

入れればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、私たちはそう考えません。
このようなやり方で無理やり入学するぐらいなら、諦めてレベルを下げて相応の学校へ進学する、あるいは不合格で第二志望へ進学したほうが、その後生徒は奮起して勉学に励むはずです。

とりあえず入学できてしまった子はウサギとカメのウサギ状態になります。

また、文京(最低でも本番オール75~80点以上は必要)レベルの受験でこのような小手先のテクニックは使い物になりません。

文京高校レベルに合格するためにはそれなりの時間と気力が必要になってきます。
そういう勉強をする場としてTSKは在りたいと思っています。

 

最後に

あくまでも「文京以上に合格できるレベルの勉強をさせたい」というのが私たちの考えです。

必ずしも「文京以上の偏差値の高校へ進学してほしい」と思っているわけではありません。
その下の学校へ進学して部活動に励みながら勉強を両立させるのも良いし、あえて下の学校へ行って学年トップで指定校推薦を狙うのも良い選択だと思います。(2018年度入試組にも偏差値65以上の子が部活と勉強を両立させるために豊島高校に進学しました。その子は一般入試においてトップ合格でした。そのまま行けば指定校推薦でGMARCH以上の大学にも行けるでしょう。)

ちなみに、今年度の3年生において現時点で「文京以上のレベルに達するだろう」と思われるのはBグループの3名のみ。
この3名と他で学力が大きく離れてしまっているため、今年度は2つのグループに分けて指導をしています。
3年生全体の平均学力は、去年度の3年生(2018年度入試組)よりもかなり低いと感じています。

 

次回のブログでは、大学受験まで絡めてTSKの考えや未来像、TSKの生徒像について書いていきたいと思っています。

書きました→『【TSKの方針と未来像】可能性たっぷりの新高3生を指導していて思うこと』

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