【中2生】受験指導をする上で伝えておきたいこと①(2023年度入試組)

目次

受験にむけた勉強スタート

こんにちは。杉山です。
先週から中2生の受験勉強が始まりました。

これまでにくらべ授業や課題が増え、苦戦している生徒が数名います。また、小テストをすでに2回実施しましたが、1回も合格点に届いていない生徒が3名います。今は漢字と英単語の課題を1週間単位で出題していますが、3年生の夏休みには同じ量を1日で出題します。今のうちにしっかりこなさないと半年後に後悔しますよ。一週間の振り返りで各人が挙げた反省点を改善させていきましょう。

小テストの結果

小テストの結果を載せておきます。次回から英語のテストも始まります。

11/27実施分

漢字(80点満点)
80 76 74 71 54 39 37 30(平均57点、平均正答率72%)
英単語(64点満点)
64 63 63 60 58 48 38 23(平均52点、平均正答率81%)

12/4実施分

漢字(80点満点)
79 78 78 76 75 72 64 63 39(平均69点、平均正答率86%)
英単語(64点満点)
64 64 63 62 62 59 48 46 10(平均53点、平均正答率82%)
数学(32点満点)
32 31 31 31 30 29 28 27 27(平均29点、平均正答率92%)

受験指導をする上で伝えておきたいこと①

ここからは、中2生のお母さま方に伝えておきたいことを書きます。

【0】はじめに

今回は「目標」「目標達成に必要なこと」「お母さま方へのお願い」についてお話します。昨年度中3の保護者の声も記載しましたので、併せてお読みください。

【1】目標

小さな積み重ねをした上での志望校合格を目指します。

過程があった上での最終目標の達成ということです。過程を大事にしたい理由は2つあります。一つ目は過程を大切にする生徒の方が成績が伸びるからです。二つ目は過程を大事にしてきた生徒は、受験後も自分のために努力を継続できるからです。二つ目については次回詳しくお話をします。

今回は一つ目について。子どもたちが本気で受験と向き合えるようになるのは、早い生徒でも中3の9月、遅い生徒は12月1月。向き合えないまま終わる受験生もいます。

「本気で受験に向き合う」とは、志望校合格にむけて24時間受験を意識することです。寝ずにずっと勉強する訳ではありません。勉強に限らず息抜きも睡眠も、行きたい高校に合格するためのものだと思える状態です。

この状態になったら、本人が結果に強いこだわりを持つようになります。TSKではその段階に到達するまでは、過程を大切にすべきだと考えています。

【2】最終目標達成へ大切な3つの通過点

子どもたちが最終目的地にたどり着くためには、以下の3点で成功体験を得ることが大切です。

①一週間ほどの取り組みで結果を変えられるもの。具体的には「塾での小テスト」「塾での提出物」「学校での発言」などです。
②一か月ほどの取り組みで結果が変わるもの。「塾のまとめテスト」「学校での提出物」「学校での発表」などです。
③数ヶ月間の取り組みで変わるもの。「定期テスト」「模試」「過去問」などです。

これら3つはハードルの高さが異なります。飛び越えるための労力が一つ目は小さく、二つ目三つ目と大きくなり、クリアするのが難しくなります。しかし、高いハードルを飛び越えたときの方が達成感が大きいのも事実です。そしてすべてのハードルを飛び越えられれば、最終目標をクリアする確率は高いです。

【3】お母さまへのお願い

これらのハードルを飛び越えたら、褒めてあげてください。クリアできなかった場合は、その原因を一緒に考えつつ、以前よりも変化した部分を伝えてあげてください。お母さまが子どもの取り組みを見ているということが伝われば十分です。それが子どもたちが小さな積み重ねを大切にするきっかけになります。

しっかり勉強をすれば点数は上がる。たしかにその通りです。しかし現実は「疲れた」「面倒くさい」「スマホをいじりたい」などと気分に流され、集中せずに机に向かったり、勉強途中で妥協したりします。

そんな子どもたちのモチベーションを上げるには、彼ら・彼女らが取り組んだものをしっかり見て、それを伝えてあげることが大事です。紙に書かれた点数よりも、周囲の人(お母さま、家族、学校の先生など)からの言葉の方が、はるかに大きな影響を与えます。子どもたちの小さな変化や小さな積み重ねを大切にしていただけると嬉しいです。

【4】現高1生のお母さまの体験談

お子さまの高校受験生活を支えたお母さま方の声を載せておきます。

〇東京農業第一高校高校進学のRくんのお母さま

中学2年までは「受験」というものに対してしっかりとした考えを持っておらず、正直「サッカーの推薦でどこかいければ…」と思っていたらしいです。ところが、TSKの先輩の話を聞いたり、頑張って志望校への入学を決めた先輩の様子を目の当たりにするうちに、だんだん自分事と捉えられるようになり、それと同時に自分の内申・偏差値を再確認してかなり焦りが生じたと思います。そこから勉強に取り組む姿勢は様変わりしました。

クラブチームでのサッカー活動で時間をとられる中、移動時間は単語帳をめくったり、少しでも空き時間があれば塾へ向かうようになったり、もちろん自宅で机に向かう時間も大幅に増えました。また、学校でも授業態度・提出物等、努力を惜しまずこだわっていたと思います。この取り組みのおかげで内申は大幅に上がり、徐々に偏差値も上がり始め、一年前では考えられなかった高校への進学を口にするようになりました。

親としては、とにかく見守ろうと思っていました。普段から割と何でも話してくれる息子だったので、悩んだ時や迷った時は相談してくれると信じて待つことにしました。結果、しっかり自分で考え大事な決断をして相談してきてくれたので、異論なくその意思を応援することができました。勉強に関しては何のサポートもできませんので、食事面・精神面で少しでも支えになれればと思い、夕食は息子のリクエストを聞いて用意したり土日の塾にお弁当を持たせたり、たまに息抜きとして一緒にショッピングへ行ったりしていました。受験後、息子からは「何も言わずに支えてくれてありがとう」と言われた時は、胸が熱くなりました。

〇井草高校進学のKさんのお母さま

ここからは親として気をつけていたことについて書こうと思います。志望校選びについて、本人の意見を尊重することが大切ではありますが「最後はあなたが決めることだけど私はこう思う」という話はよくしていました。娘は絶対に都立という確固たる意志が1番にあり、次いで「制服のない高校」という希望を挙げていました。それ以外は受け付けない感じでした。もちろん制服のない高校で良い学校はありますが、私は、たくさんある都立高校の中で、制服がないということだけで決めてしまうのは勿体ない気がしたので、それ以外の高校も見てみたらどうかという話をしました。最初は「ママだけ見れば?」などとつれない返事でしたが、各高校の校風や特色をさりげなく、何度か話していくうちに娘も興味を示すようになりました。

娘は、内申が確定する11月頃までは家でも勉強を頑張っていましたが、それ以降、勉強は塾や学校でやるようになり、家はリラックスする場所になっていきました。私は、目の前の娘は音楽を聴いたり動画を見て笑っているので、不安や焦りがありました。そんな時に杉山先生に相談したところ、その件について娘と話をする機会を何度も設けていただきました。最終的に「自宅では娘の精神状態を優先してください。勉強面で気になる点がありましたら、私に連絡してください」とおっしゃっていただき、気持ちが楽になりました。それでも親子喧嘩することはありましたが、娘が落ち着いて過ごせる環境を作ることを心がけるようにしました。メンタルが強い娘ではなかったので、気持ちを落ち着ける場所を作ってあげることが、娘の受験に繋がることだと思うようになりました。

【5】最後に

勉強は自分のためにするものですが、それを中学生が理解するのは難しいです。これは受験を経験して、充実した高校生活を過ごさないとわからないでしょう。

大人は受験や仕事などで通して理解しています。また、最終目標に近づくために小さな積み重ねが大事だとも実感しています。一方、中学生にはその実感はなく、言葉での理解にすぎません。大人が自分のためなんだからと押し付けて勉強させても、子どもたちは受験生らしくふるまうだけで、真剣に受験に向き合うことはありません。

中学生は精神的にはまだまだ幼く、自分で考えたことをなかなか行動に移せません。口にする言葉と実際の行動がなかなか一致せず、お母さまがイライラすることもあるかと思います。ただこの時に、大人が子どもに感情だけをぶつけても前進しません。それよりも、どうしたら子どもが前を向いてくれるかを考えて接することが大切だと思います。

勉強が本当に自分の可能性を広げるためのものだと実感できれば、高校生になったら勝手に目標を立てて、勝手に勉強します。TSKではそれを目指しています。これについてはまた別の機会でお話します(過程を重視する理由の二つ目にも通ずるものです)。

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