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【保護者メッセージ2023】 小山台高校進学 Hさんのお母さまより
「勉強しなさい」を一生言わない親でいたかったのですが、さすがにこの半年くらいは親の方が不安になることもあり、「ちゃんとやってるの?」「大丈夫なの?」ということは言ってしまったなと、未熟さが多少悔やまれております。
でも基本的にポジティブ思考は得意なので、娘とは常に「合格したい」「行きたい」という願望ではなく、「合格する」「行く」「合格した」という言い方をして、合格を想定して生きていました。
娘は、家ではあまり集中できないからと早めに割り切ってわりとのんびり、塾では集中して勉強するというスタイルを取っていたので、家での娘の様子に心配になることもありましたが、TSKの他の保護者の方の体験談の中にもそういうタイプのお子さんを見守っていたというお話がよくあったので参考になっていました。
夏休みは、高校の見学会や説明会にたくさん足を運びつつ、選択肢を狭めないために塾で夏期講習に自習にと頑張っていました。
反面、朝がとても弱いタイプで予定のない日は寝過ごしてしまったり、本当に受験生かなと思うことも多く、案の定、最後は学校の宿題が終わらずに提出が遅れることになりました。
少し高望みな高校への憧れを口にしていたので、もし本当に目指していくのであれば、内申を下げられない状況でもあり、苦手科目の勉強も後回しにしていて、こんな調子で大丈夫なのか、これで高望みしようとしている娘はお気楽すぎるのでないかと不安になって、杉山先生にもご相談させていただきました。
杉山先生は娘ともお話をしてくださり、この失点分を取り返すための行動はまだいくらでもできるし、娘ならこの失敗を今後の成長に繋がるものにできるだろうと仰っていただけて、少し安心することができました。
模試や過去問の判定がなかなか上げられず安定しないまま冬になり、2月に入っても合格可能性は50%程度という厳しい状況でした。
併願優遇を取っていた私立校よりも都立の第二志望校の方がこの好ましいと思っていた娘は、この時点で合格確実ラインに届いていなければ取り下げをするつもりだったのですが、いざとなるとそう簡単には諦められず、とても迷い悩みながら、家庭でも塾でも何度も話し合い、一番後悔しない選択として第一志望に挑戦することを選びました。
そして最後まで杉山先生のサポートのもと、勉強面の足りない部分を追い込み、入試本番でのあらゆる想定と対策を立てて備え、最後は自分を信じてかなり落ち着いた気持ちで入試当日を迎えることができていました。
もし、結果が不合格だったとして、またはあの時に取り下げをしていたとして、その選択を後悔しなかったかどうかというのは、本当の意味では分かりませんが、きっと娘なら併願校でも第二志望校でも、自分で決断した結果で進むことになった道を自分で楽しいものにしていけるだろうと信じることができたので、娘の選択を尊重することができました。
妥協せず自分と向き合った高校受験では、合格以外にもたくさんのものを得たようで、「受験勉強は楽しかった」と言う娘はとても誇らしげで頼もしいです。
TSKでは、ただ勉強を教えるだけではなく、個人の性格や考え方の癖に合わせてどのように勉強を進めるか、入試で想定できるトラブルは何でどう準備をするか、きめ細かく指導していただけました。毎週末の振り返りでは、自分の勉強面と精神面の弱点を見つけ、反省点・原因・改善方法を考え課題として取り組み、試行錯誤しながら自分と向き合うことを学ばせていただきました。また杉山先生だけでなく大学生や高校生の先輩方との日頃の関わりの中でも多くの刺激を受けていました。そうして今の娘があると思うので、本当に感謝しております。
思い返せば、娘が小学生の頃は土地柄か中学受験志向が強く、周りはみんな当然のように塾に通っていました。ほとんどの同級生が私立中学に進み、公立は少数派で、なんとなく肩身の狭い思いもありました。
しかし、娘は中2になって自分で受験のために塾に行くと決めて、TSKを見つけ先生方と出会い、受験勉強を楽しみながら努力して、合格に辿り着けました。一度たりとも、勉強が嫌だとか疲れたと言うことがなく、むしろ喜んで塾に行っていました。そういう経験ができたことが最高です。本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
反省点など
都立入試では内申点が重要なので、1学期から、いや2年次からでも、もっと対策ができていたら良かったです。2学期の内申を2学期の努力だけで上げることは難しいようでかなわなかったですが、対策自体は積極性に欠ける娘でもできることが多かったので、内申の重要性を分かっていながら行動が遅くなったことは一つの反省点でした。
志望校選びは都立よりも併願優遇の方が大変でした。
娘は高校でやりたいこと、優先したい事項があまり定まっていなかったのですが、それでも都立高校は実際に見学するとそれぞれの個性が分かって、制服や立地、進学実績、施設面などから絞り込むことがわりと容易にできました。
併願優遇の私立高校は選択肢が多すぎて難しく、都立を優先して見学スケジュールを立てていたら私立を見に行ける日が意外と限られてしまったり、そもそも本人が都立志向になっていて私立にあまり興味が持てず話が進まなかったりで、二学期に焦りました。落ちた場合のことはあまり真剣に考えたくない心情にもなりましたが、いざとなったら通うことになるので、併願校ほど余裕のある時にたくさん調べたり見学をして、もっと妥協せずに考えるべきだったと思いました。
娘の苦手科目の一つが国語で、私が唯一教えることができる分野だったので、塾で読解問題の解説を受けてもまだ理解しきれないような時は一緒に考えてみましたが、難しい問題が多くよく苦戦していました。
模試や過去問を同じように45分で解いてみましたが、論説文の200字作文は書き上げきれずに毎回時間切れで、受験生の大変さを少しですが感じることができたのは良かったです。