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【中2生】高校受験にむけた学習計画【2021年度入試組】

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【中2生】高校受験にむけた学習計画【2021年度入試組】

こんにちは。杉山です。
期末テストが終わり、中2生はいよいよ受験に向けた勉強を始めていきます。今回は中2生の12月から都立入試までの学習計画について書きます。
来週学年集会を開き、今後のスケジュールについて生徒たちにもアナウンスします。

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中2生カリキュラム【2021年度入試組】

・入試対策のみの学習計画となります。定期テスト対策は、テスト2~3週間前から別途行う予定です。
・併願校として、私立上位校を考えている生徒向けのカリキュラムになっています。

中2の12月

国語
・評論文の読解基礎

数学
・三角形と四角形
・確率
・式の展開と因数分解

英語
・比較
・文型
・受動態
・長文読解(中2レベル)

理科
・中1中2の地学(地層・天気)

学習のポイント
【Ⅰ】中3内容の学習に入ります
これは単純にこのペースで進めないと、全員を偏差値65以上(現中2生の受験終了時の目標偏差値)にすることが不可能だからです。

【Ⅱ】国語と英語の読解は集団授業で進めます
現中3生は3月から集団授業を始めましたが、今年は12月から始めていきます。
受験勉強を始めるとともに、同学年の生徒たちと一緒に学習する時間を取り、見習うべき点や我がふりを直すきっかけを作っていきます。

【Ⅲ】理科の暗記を始めます
数学と英語で中3内容の先取りをしますので、12月はこの2教科にほとんどの時間を費やすことになります。ただ、理科と社会の暗記については膨大な時間がかかりますので、早い時期から少しずつ暗記を始めなければなりません。
理科を先に学習する理由は、社会より理科の方が自主的に進められる内容が多いからです(基礎知識を学習する時期に関しては)。
1ヶ月間で1分野2単元だけを学習し、テキストを見なくても知識を書き出せる、説明できるようにしていきます。

中2の1月~2月

国語
・評論文の読解基礎

数学
・式の展開と因数分解
・平方根
・2次方程式

英語
・現在完了
・不定詞
・動名詞
・長文読解(中3レベル)

理科
・中1中2の化学(水溶液・化学変化)
・中1中2の地学

学習のポイント
【Ⅰ】国語の読解ルールを守ること
12月の授業で、読解をする上で必ず守ってほしいルール(マークをつけながら読解する、評論文の基本公式)について説明します。
中2の冬は、その作業を徹底的に指導します。中3の夏までは本文の精読に重点を置きます。

【Ⅱ】数学の「展開と因数分解」「平方根」は、週1回は必ず復習をします
パターン別に学習を行っているときは、スムーズに計算できますが、様々なパターンがランダムに出題されると途端に解けなくなる生徒が多い単元です。
今年の中3生同様、2次方程式や2次関数の先取り、定期テスト対策を行っている期間でも「展開と因数分解」「平方根」は行う予定です。

【Ⅲ】英語の読解は読み慣れること
例年、大半の生徒が本文を読むことを面倒くさがり、設問だけ目を通して解答します。当然、○がつくはずがありません。仮に〇がついたとしても、偶々〇がついただけです。入試問題になったら点数が取れなくなります。
英語の読解も国語と同じく、中3の夏までは本文の精読をメインとします。文型を意識して読み、授業で扱った文章を自力で読めるようになるまで反復すれば、中3の夏前には都立共通レベルの英文は読めるようになります。

中2の3月

国語
・評論文(都立入試形式)

数学
・多項式、平方根、2次方程式
・2次関数
・都立大問1番対策

英語
・中2までの文法
・受動態
・現在完了
・不定詞と動名詞
・長文読解(都立入試形式)

理科
・中1中2の生物(植物・動物)
・中1中2の化学
・中1中2の地学

学習のポイント
【Ⅰ】数学と英語の中3内容の1/2を終わらせます
進むスピードが速いと感じるかもしれませんが、12月から真面目に取り組めば中3内容の半分は終わります。
12月~3月に学習した内容は、4月~6月のタームで都立共通レベルの問題まで解けるように学習していきます。

【Ⅱ】国語マークを利用できるようにしていく
3月からは読解ルールに従ってつけたマークを利用できるようになっていくことが目標です。1学期のうちに、マークをつけている意味を説明できるレベルになってほしいです。

中3の4月~6月

国語
・評論文(都立入試形式)

数学
・2次関数
・小問集合(都立大問1番)
・関数(都立大問3番)
・平面図形(都立大問4番)

英語
・受動態、現在完了
・分詞、関係代名詞
・長文読解(都立入試形式)

社会
・歴史(縄文時代~明治時代)

理科
・中3内容(イオン・遺伝)
・中1中2の生物
・中1中2の化学
・中1中2の地学

学習のポイント
【Ⅰ】数学と英語は都立共通問題レベルの演習を始めます
都立共通問題は8割が基本問題(教科書内容)です。私立上位校に挑戦するなら、この時点で最低でも70点は取れる必要があります。その点数に届いていないなら、基本事項の定着ができていないことになります。また、ある程度の時間をかけても定着していないということは、定期テスト対策や私立対策を行っても、一定の点数以上は望めないと言えます。基本事項の定着を疎かにせずに学習をしてください。

【Ⅱ】社会の学習、理科の中3内容の学習を始めます
4月以降は、この2つの教科も集団授業で進めていく予定です。理科は夏休み前に中1中2の学習を一通り終え、社会は歴史の学習を1周します。先述のとおり、理科と社会の知識を定着させるには非常に時間がかかりますので、長い期間かけて準備をしていく必要があります。

中3の7月~8月・夏休み

国語
・小説文、評論文(都立入試形式)

数学
・相似な図形
・三平方の定理
・文字式の利用、平面図形、空間図形(公立入試問題)
・小問集合、関数(私立入試問題)

英語
・長文読解(都立入試形式、私立対策)
・文法の総復習(私立入試問題)

社会
・地理(世界地理・日本地理)
・歴史(縄文時代~戦後)

理科
・中1中2内容の復習
・中3内容(イオン・遺伝)

学習のポイント
【Ⅰ】英語で私立入試レベルの問題に触れ、不足している知識を補っていきます
私立上位校の入試問題は、高校で学習する内容が出題されます。そのため、都立共通問題とのレベルの差を感じるでしょう。夏休みから半年間かけて必要な対策を行います。

【Ⅱ】理科と社会で2周目の学習をします
1学期までに学習してきた内容を再度復習していきます。時間が空けば勉強したものの何割かは忘れるため、復習をすることで覚え直していきます。大学受験の英単語や英文法などでもよく言われることですが、暗記物は最低でも3回やらないと定着はしません(時間を空けて3回行うという意味)。忘れたものを思い出す機会を設けなければ、1学期までに費やした時間は無駄になってしまいます。3周目は2学期の期間に設けます。

中3の9月~11月

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(都立入試形式)
・小説文、評論文、古典(私立入試レベル)

数学
・小問集合、文字式の利用、関数、平面図形、空間図形(公立入試問題)
・関数、平面図形、空間図形(私立入試問題)

英語
・長文読解(公立・私立入試問題)
・文法の総復習(私立入試問題)

社会
・地理、歴史(都立入試形式)
・公民(政治分野)

理科
・中1内容、中2内容、中3内容(公立入試問題)

学習のポイント
【Ⅰ】入試問題の過去問演習を重ねていきます
どの試験にも言えることですが、問題形式に慣れることが得点アップに繋がります。私立対策は志望校の過去問だけでなく、問題傾向が似ている他校の過去問を使うのもいい練習になります。11月末までに、本番と同じ解答時間で合格点に達しているといいペースです(都立も私立も)。

【Ⅱ】実技科目をふくめた内申点対策
都立上位校は、竹早レベルで共通問題85~90点、北園レベルで共通問題80~85点が1科目あたりの目安の得点となります(オール4の場合)。本番は、2,3問程度しかミスが許されません。ただ、内申がオール5の受験生は目安の得点が5点下がり、オール4の受験生よりもアドバンテージを持った状態で、当日の試験を迎えることができます。もちろん、これは2学期の定期テストに限らず、1学期にも言えることですので、都立上位校をめざす生徒は実技科目もふくめ内申点対策をきちんと行わなければなりません。

中3の12月~2月

・志望校の過去問
・弱点克服

学習のポイント
【Ⅰ】あとは各々の志望校・苦手分野に合わせて対策をしていくだけです
解答時間を試験より5分短い45分で過去問演習を行い、1科目あたり合格点+5点以上取れていたら、合格の可能性は高いでしょう(学校別に合格点や平均点が公表されていますのでチェックしておきましょう)。

最後に

現中3生のカリキュラムと比較して、計画を1/3程度変えています。
これまで数学・社会・理科は、基礎的な内容を一通り勉強してから応用的な内容を勉強に進むケースが多かったです(A単元の基礎→B単元の基礎→A単元の応用→B単元の応用)。
しかし、今年は基礎から入試レベルまでを一度に学習していきます(A単元の基礎→A単元の応用→B単元の基礎→B単元の応用)。これは都立共通問題レベルが解けるようになるまで同じ単元を繰り返すということです。そのため、現中3生のカリキュラムとは進め方が一部異なっています。

今回紹介したカリキュラムは、私立上位校も受験する生徒に合わせたものでしたが、なかには私立は受験しないという生徒もいると思います(併願優遇のみ)。
そのような生徒は、私立対策の時間を都立の推薦入試対策に充てる予定です。

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