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都立高校一般入試を終えて
こんにちは。杉山です。
昨日21日に都立高校の一般入試が実施されました。
例年通り、試験前日は理社を中心に確認しました。
例年と異なっていたことが1つありました。受験生活が終わってしまうことが「寂しい」と口にした生徒が多かったことです。自分の目標に向かって、ここまで全力で取り組んだことがはじめてだったからでしょう。中3生からこの言葉を聞けて嬉しかったです。
試験を終えて
中3生のみんな、本当にお疲れさまでした!
そして、この一年たくさんのご協力・サポートを頂いた保護者の皆様も本当にありがとうございました。
発表が残っていて落ち着かない期間だとは思いますが、一年間受験生というプレッシャーの中で頑張った子どもたちを労ってあげてください。
また、生徒たちには家族の時間をしっかり取ること、お母さんの家事の手伝いをするように話しました。受験生活を支えてもらったお母さん、お父さんにしっかり感謝の気持ちを伝えましょう。
昨日の様子
昨日、中3生たちは試験後教室に来て自己採点をしました。午後の教科に手応えを感じなかったせいか、今年は暗い表情で教室に来た生徒が多かったです。
しかし、自己採点をしていると、本人たちが思っていたよりも○の数が多く、表情が明るくなっていきました。
TSKの生徒の自己採点結果
今年のTSKの都立一般受験者は10名で、今年は10名全員が共通問題を受験しました。
TSKの生徒のなかで、一番点数が取れていた生徒は約440点で、教室の平均点は約375点でした。
○各科目の最高点
国語:95点(80点以上は8名)
数学:92点(80点以上は4名)
英語:84点(80点以上は2名)
社会:92点(80点以上は4名)
理科:84点(80点以上は3名)
※記述問題は厳しめに採点しています
TSKの受験生は、例年入試本番で自己最高点やそれに近い点数が取れていますが、今年も自己最高点の生徒が5名いました。
そのうち、2名はこれまでの最高点より20点も上回っていました。
また、理科と社会も例年通りよくできていました。理社特訓では、過去の出題傾向から今年度出題されるであろう問題を重点的に学習してきました。昨日の問題では、その内容から60%~70%ほど出題されていました。理科と社会が比較難しい昨日の入試ですが、TSKの生徒は過去問と同程度の点数が取れていました。1名は理社ともに自己最高点を取りました。あとは合格発表のみです。
各教科の大雑把な講評
最後に各教科の大雑把な講評を簡単に書いておきます。
5教科全体
難易度:昨年度とほぼ同じ
予想平均点:304点(昨年は307.5点)
5教科全体の平均点は昨年とあまり変化がないと思いますが、国語と数学を苦手とする受験生は過去問より総合点が伸び、理科と社会を苦手とする受験生は総合点があまり伸びなかったでしょう。
また、上位校では理科と社会の出来が合否の鍵を握ったでしょう(国語・数学・英語は高得点であることが前提条件)。
教科別
国語
難易度:昨年度より易化
予想平均点:75点(昨年は71.0点)
出題形式:変化なし
出題傾向:変化なし
小説文、評論文、説明文3つとも例年通り読みやすい内容で、選択肢も難しいものはありませんでした。
漢字が例年にくらべ簡単であったので、過去問で受験生全体の学力層を考慮したバランスのとれた問題でしたので、大半の受験生が過去問で取っていた点数と同じような結果になったと思います。
TSKの生徒たちは、自己最高点ばかりでした。作文を除いた漢字と読解問題で全問正解もいました。
作文意外全問正解者が複数名いました。
数学
難易度:昨年度よりやや易化
予想平均点:65点(昨年は62.3点)
出題形式:変化なし
出題傾向:変化なし
全大問は典型問題が中心で、過去問の演習をしっかり行ってきた受験生には取り組みやすかったと思います。80点台を目指す受験生が躓く問題がなく、数学を苦手としている受験生たちも予想以上に点数が取れたでしょう。一方、数学を得意としていた生徒にとっては、他とあまり差がつけられないテストでした。
TSKの生徒たちも、過去問演習±5点程度の得点でした。自己最高点も3名いました。
英語
難易度:昨年度より易化
予想平均点:58点(昨年は54.4点)
出題形式:変化なし
出題傾向:単語の具体例を選ぶ問題がなくなり、一昨年まで出題されていた文法問題が復活した
長文読解の内容は例年通りのレベルでした、文章量も昨年と同程度でした。昨年から文章量が増え、解答時間が不足する受験生が増えましたが、その対策をしっかりできていた受験生は過去問通りの結果になったでしょう。
TSKの生徒たちは、過去問を5分短くして解いているので、時間が足りなかった生徒はいませんでした。点数は過去問±5点程度の得点でした。
社会
難易度:昨年度より易化
予想平均点:56点(昨年は52.7点)
出題形式:変化なし
出題傾向:過去の入試問題で出題されたものの類題が多く出題された
平均点は昨年より上がると予想されますが、学習量によって大きく差が出るテストでした。学習量が少なかった受験生は、過去問で取れている点数より大幅に点数を下げたでしょう。一方で、一定の学習量を積めていた受験生は、過去問と同じ程度の点数が取れたと思います。理社の特訓もあり、TSKの生徒の中には自己最高点を取った生徒が1人いました。
理科
難易度:昨年度より難化
予想平均点:50点(昨年は67.1点)
出題形式:大問1番の小問数減少、大問3番~6番の小問数増加
出題傾向:読解力、思考力が求められる問題の増加
社会と同じく、学習量によって大きく差が出るテストでした。
TSKの生徒は、難しいテストにも関わらず、予想以上に点数が取れていました。社会で自己最高点を取った生徒は、理科でも自己最高点を取りました。