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【中2生】模試の過去問を解いてみた(2022年度入試組)
こんにちは。杉山です。
先週、中2生たちが高校受験用の過去問を解きました。中3生の都立過去問演習を行っている同じ空間で、問題形式やコツなどは一切伝えずに解いてもらいました。
定期テストで5教科400点を取れるようになった生徒は多いですが、実力テストでは力不足を痛感していました。
はじめての模試の結果
2年生全体の平均偏差値は、3科44.8、5科46.0でした。各教科の結果は以下の通りです。
国語
60・55・47・46・46・32
学年平均:47.6
数学
46・46・43・43・37・37
学年平均:42.0
英語
57・54・45・42・41・39
学年平均:46.3
社会
72・54・54・38・38・38
学年平均:49.0
理科
53・53・48・47・42・40
学年平均:47.1
5科
58・51・46・45・39・37
学年平均:46.0
参考として現中3生~現高2生の過去の結果(平均偏差値)と当時のブログを載せておきます。
【現中3生】
中2の1月:3科40.4・5科40.3
中3の8月:3科52.2・5科54.7
ブログ『【凄惨な結果】中2生、模試の過去問を解いてみた。【2021年度入試組】』
【現高1生】
中2の1月:3科43.2・5科42.7
中3の8月:3科56.4・5科54.8
ブログ『【毎年恒例】中2生、模試の過去問を解いてみた。【2020年度入試組】』
【現高2生】
中2の1月:3科47.0・5科46.9
中3の8月:3科55.9・5科56.3
ブログ『【中2生】模試の過去問を解いてみた。【2019年度入試組】』
講評
今回の結果ですが、5科合計や各教科の点数だけを見ると、現中3生・現高1生よりは高かったです。
現中2生は定期テストをコツコツ勉強してきた生徒が多く、知識問題が中心であった今回のテスト問題を踏まえると、現中3生・現高1生より点数が高かったのは妥当と言えます。しかし、このままの学習態度や勉強方法で取り組んでいけば、受験でもいい結果が出るかというと、そうではありません。もちろん定期テストの点数は内申に影響し、入試本番を有利に進められることには間違いありませんが、定期テストと入試問題には、出題範囲・問題形式・解答のプロセスなど様々な点で違いがあります。
現中2生の一番の課題点は、「上っ面の勉強」で終わっていることです。
「上っ面の勉強」とは、問題の解き方を丸暗記したり、形式やパターンだけで捉えたりする勉強のことです。一つひとつの勉強に対して何のためにするのか、どのような意味があるのか、何に繋がるのかということを考えずに、問題の見た目から自分が覚えた方法を何となく当てはめているだけ。仮に今回のテストがどれだけ良かったとしても、この勉強方法と態度では早い段階で限界が来ます。数学の成績だけ特別に低いということがそれを物語っています。
このままいけば、比較的点数が取れている社会と理科でさえ成績が落ち込んでいくでしょう。暗記や形式だけに頼った勉強は効率が悪く、文脈を読み取ることができず、物事の本質の理解とは一番遠い方法です。
現中2生は良くも悪くも真面目です。定期テストの結果からわかるとおり、目標に対して行動できる真面目さを持っています。しかし、その行動には柔軟性の無さを感じます。勉強方法とそれに対する意識をどこまで改められるかが、今後の成績の伸びに繋がってきます。成績を上げたい気持ちが強い現中2生には、是非この課題と向き合ってもらいたいです。