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【中3生】進学先と一年間の総括【2019年度入試組】

目次

中3生進学先

2019年度入試組(全8名)の進学先です。()は偏差値。

目次

都立高校

青山高校(71)
竹早高校(67)
清瀬高校(59)
本所高校(52)
高島高校(51)
()は進学先の偏差値

国立高校

お茶の水女子大学附属高校(76)
()は進学先の偏差値

私立高校

日大櫻丘高校(61)
錦城学園高校(49)
()は偏差値

今年の3年生は8名。
都立高校進学者が5名、国立高校進学者が1名、私立高校進学者が2名でした。

進学おめでとうございます。
あっという間の一年でした。3年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。

また、一年間受験生を支えてくださった保護者の方には、感謝の念で一杯です。
子どもたちが自宅で過ごしやすい環境づくりを心がけていただいたこと。夏休みや冬休み、受験直前期の土日に、子どもたちのためにお弁当づくりをしていただいたこと。子どもたちが最後まで応援し支え続けていただいたこと。
本当にありがとうございました。

今年の高校受験を振り返る

昨年の受験生(現高1生)とは、違った意味での不安要素がある学年でした。
昨年の受験生は「超頑固」な学年でしたが、今年の3年生は「超おとなしい」学年でした。
前年の反動もあり(←前年は本当に言うことを聞かない子が多かった)、はじめは素直な学年だと印象を受けましたが、指導をしていく中で主体性がない学年だと感じました。
あまりにも主体性がなかったので、秋に学年集会を開き説教をした学年でした。集会を開いての説教はTSK史上初めてのことでした。(その1か月後、中2生にも同じことをしました…)

10月のブログ記事で、以下のような内容を書きました。

中3生の取り組みは良いとは言えません。以下の3点からそう感じます。
①:自分から質問できる生徒が少ない
②:ミスをなくす方法を自ら考える生徒がいない
③:指示されたことを“ただ”やるだけ(それ以上のことをしようとしない)

①②③にともに共通することは「主体性がない」「自ら考えて勉強をすることができない」ということ。
自分の現状や目標との差を把握し、目標達成に必要な手段を自分で考えたり、先生からのアドバイスをもらったりするなど工夫している子がほぼいません。
もっと頭を使って取り組んでほしいです。現状の把握、目標達成のために必要となる手段を考えられない、これでは各々が掲げている目標はクリアできないでしょう。冗談抜きで全員不合格でもおかしくありません。

※10月のブログ
「中3生、このままだと全員伸び悩んだまま受験を迎えます。」
「【中3生】どうしますか? 23日にすべてを伝えます。」
「【中3生】集会後の微妙な様子と10月の偏差値【2019年度入試組】」

実際、この学年は1月に入るまで定期テストや模試の成績が伸び悩みました。
2学期の中間テストで3教科以上点数がアップした生徒は2名のみで、2教科以上点数がダウンした生徒が5名もいました。

また、模試の偏差値の推移も、例年とは異なりました。
例年、TSKでは中2の1月から中3の8月で各教科偏差値が10上がってきましたが、今年は理科の偏差値が3しか上がらず、秋の模試でも理社の偏差値が夏よりも下降した生徒が複数名いました。

秋が終わる頃までこのような状況でしたが、冬休み後に大きく伸びた学年でした。

受験生たちの成長

3月のスタート時点での5科平均偏差値は46.9でしたが、最終進学先の平均偏差値は60.75でした。
参考までに3人の中2の1月時点での偏差値と今年1月時点での偏差値を載せておきます。

本所高校(偏差値52)へ進学の生徒

中2の1月
国語43 数学37 英語31 社会44 理科42 3科36 5科38
中3の1月(Vもぎ)
国語53 数学55 英語60 社会50 理科57 3科57 5科56

清瀬高校(偏差値59)へ進学の生徒

中2の1月
国語33 数学44 英語50 社会47 理科44 3科42 5科43
中3の1月(Vもぎ)
国語50 数学54 英語56 社会67 理科67 3科54 5科60

竹早高校(偏差値67)へ進学の生徒

中2の1月
国語58 数学51 英語54 社会44 理科56 3科54 5科53
中3の1月(Vもぎ)
国語56 数学65 英語63 社会62 理科72 3科62 5科64

12月~1月の過去問演習で5科計の得点が80点以上伸びた生徒もいました。

1月の中3生8名の偏差値

国語
66・63・60・58・56・53・50・48
数学
74・65・62・60・55・54・46・46
英語
79・63・62・60・60・56・51・44
社会
70・67・66・62・52・50・50・50
理科
72・68・68・67・57・53・46・46

個別のエピソード

Kさん(青山高校へ進学)

(筆:武井)
Kさんは、唯一の自校作成校志望者でしたので他の生徒とは異なる指導をマンツーマンで行ってきました。
何時間でもテキストに向かえる集中力があり、こちらが「やってきなさい・やっておいたほうがよい」と指示したものは、すべて指定した期限よりも早く完了させてくる優秀な生徒でした。
1年を通して苦手な数学に時間を割いてきましたが、秋ぐらいに「どう?数学楽しくない?」と聞いてみると、笑ってうなずいてくれたのが印象的でした。
体調を崩すこともなく、常に一定の集中力とモチベーションを保って受験勉強を継続できたことが何よりも素晴らしい生徒でした。
余談:合格発表の開始時刻が9時でしたが、9時01分に真っ先に教室に電話をかけてきてくれました。

Mさん(竹早高校へ進学)

(筆:杉山)
10月の集会直後から姿勢が大きく変わった生徒
です。
吹奏楽部の引退の時期も重なり、本人の中でも大きくギアが上がった時期だったでしょう。
入試直前期は、悔いが残らないようにできることはすべてするという気持ちで勉強に取り組んでいました。出願直前に第1志望の高校と第2志望の高校で迷っていましたが、第1志望の高校を受験し見事に合格しました。
余談:「1時間目の国語から3時間目の英語までずっと手が震えて、ページがめくれなかった。」と言って、入試当日教室に来ました。入試後に教室で○つけをしている時もずっと緊張していて、1題○つけるのに30秒以上かかっていました。

Kくん(清瀬高校へ進学)

(筆:杉山)
この学年で唯一春から志望校が決まっていた生徒です。
彼は「志望校でテニスをやりたい」という強い気持ちを持って勉強に取り組んできました。「勉強は好きじゃないけどテニスしたいから勉強する」と言っていました。
その点では、目的と手段を理解していた生徒でもあります。
彼は推薦入試で合格が決まった後も、都立一般入試が終わるまでの間、他の受験生たちと同じモチベーションで同じ勉強をこなしていきました。
周りの生徒たちも「Kくん、すごいですね。」と感心していました。

最後に

今年の中3生も大変な出来事がたくさんありましたが、それ以上に感心させられた出来事がありました。2つ紹介します。

1つ目は合格発表日の出来事です。
今年の受験生は合否の連絡がこれまでの中で一番早い学年でした。合格発表を見てすぐ教室に連絡をくれた生徒たちでした。また、その電話の際に「次回は5日に来てね」と伝えましたが、発表日の夕方、学校が終わってすぐ合格の挨拶をしに来てくれた生徒たちが複数名いました。発表日当日に2度「ありがとうございました」と言ってもらえ、本当に嬉しかったです。とても真面目な子どもたちだなと感じました。

2つ目は合格発表後はじめての授業日の出来事です。
都立受験組は、5日にはじめて高校内容の勉強をしましたが、みんな3時間ほど勉強してから帰宅しました。「家にいてもダラダラするだけだから、勉強しに来ます」と言って、昨日も教室に来て何時間も勉強している生徒もいました。(今日も来るとのこと)
TSKでは受験後の勉強に対する姿勢が大切だと考えています。受験後も継続して勉強する生徒は、高校進学後もだらけることなく、目的・目標を持って勉強することができるからです。今年の受験生たちに欠けていた「主体性」を、高校受験を通じて身につけてくれたと感じました。

本当にあっという間の一年でした。
皆さんの更なる飛躍を願っています。

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