【中3生】学年平均偏差値50届かず(第3回模試結果)

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【中3生】学年平均偏差値50届かず(第3回模試結果)

こんにちは。細野です。
8/2に実施した中3生の模試の結果について書きます。
全体の平均偏差値は、3科48.7・5科49.2でした。6月に解いた模試の偏差値は、3科44.8・5科46.2でした。

教科別の結果と総合得点

各教科の偏差値、総合得点を載せておきます。

国語

56・55・53・53・51
49・41・35・33
平均偏差値:47.3

数学

63・59・54・45・45
40・38・37・37
平均偏差値:46.4

英語

63・57・56・50・50
46・44・39・34
平均偏差値:48.8

社会

64・55・53・50・48
48・43・35・35
平均偏差値:47.9

理科

64・64・55・55・52
49・47・46・34
平均偏差値:51.8

3科

61・56・56・49・48
47・45・36・34
平均偏差値:48.7

5科

61・58・54・51・51
51・46・38・33
平均偏差値:49.2

総合得点(内申点も含めた得点)

808・751・701・678・664
641・560・504・424
平均総合得点:636.8
*文京高校合格の目安は780点です。

参考までに、現高1生の中3時の結果も載せておきます↓

【現高1生】

中3の4月:3科50.3・5科49.5
中3の7月(夏期講習前):3科52.9・5科51.5
中3の8月(夏期講習中):3科56.4・5科54.8
最終進学先:都立竹早(偏差値67)、都立文京(偏差値61)、法政高校(偏差値69)など

「TSK史上最も学力が低い学年」だった現高1生を大幅に下回る学年と言えます。

前回の模試にくらべ、偏差値が3~5アップした生徒は7名、変化がない生徒が2名。変化がない生徒はともに偏差値30台です。このままだと行ける高校がありません。偏差値が上がった生徒たちもようやく偏差値50で、偏差値60に届いた生徒は1名のみです。
また、内申点も含めた総合得点では、TSKが目指している文京高校レベル(偏差値60の高校)以上をクリアしている生徒は1名しかいません。高校の名前が三者面談で挙がるようになりましたが、今の学力では到底届かないレベルです。目標と現状(惨状)との差を自覚してください。

各教科の講評

国語(細野)

まずは漢字について。今回漢字の解答のみに焦点を当てると、ほぼ全員が8割の点数が取れていました。漢字は読み書き併せて10問、配点は20点です。漢字の最低ラインは8割だと考えているのでそれには達した生徒が多かったようです。もちろん、これはあくまで最低ラインなので、常に全問正解を目指す姿勢は変わりありません。
そして、今回のVもぎで確認したかったことの一つとしては、「本番を想定した場で、練習してきた解法を素直に使えるか」というところです。当たり前ですが練習は本番のためにしています。本番というたった一回きりの場面でどんなことをしたらいいのかを理解するのが練習です。ならば、練習でしたことを本番でしない人は全く無意味な時間を過ごしていることになります。国語の読解というものは他の教科と比べ、分かりやすい解法は存在しませんが、TSKでは国語の読解に対し、「特別な解法」を設けています。これが守れているかで練習してきた時間に初めて意味ができます。結果としては守れていたのは生徒全体の半数です。残りの半数の6割は部分的には守れている、残り4割は守れていない、といった状態です。解法をしっかり使った生徒はやはり高い点数を取っている傾向にあります。使えていない生徒はその逆。まずは本番でもルールを守りましょう。練習と本番を一本に結びつけましょう。解法として意味を持った状態でそれを使うべきです。

数学(武井)

相変わらず酷い結果です。約半数の人からは、出来るようになりたいという気持ちが伝わってきません。やる気のある人を巻き込むのはかわいそうなので、個別にコメントします。

Sさん(偏差値63)
習った内容がしっかり身についています。現時点で取り得る最大の点数を取れています。素晴らしいです!日頃から計算もとても丁寧にできています。
苦手意識を持たず、この調子で頑張っていきましょう!今後は偏差値65以上を目標に教えていきます。

Oくん(偏差値59)
本人は納得していないかもしれませんが、現時点では良い結果と思っていいです。習った内容は身についています。
あなたは図形が鬼門ですね。授業中何度も指摘している通り、とにかく“丁寧さ”を最優先に意識してこれからも取り組んでいきましょう。今後は偏差値65以上を目標に教えていきます。

Nさん(偏差値54)
数学的な感覚は比較的ある方ですが、勉強量が圧倒的に足りていません。もったいないですね。また、関数をすっかり忘れている様子ですので、復習が急務です。
夏、今と同じようなクオリティで勉強をしても伸びるどころか、下がりますよ。何度か注意されているのに、現時点では変化を感じません。そろそろ落ちこぼれますよ。

Sさん(偏差値45)
関数分野以外は現時点では妥当な結果です。計算は良くなってきましたね。夏は関数の復習を重点的に行いましょう。
特に最近は、一生懸命勉強しているのが伝わります。先日の授業後にも直接伝えましたが、この夏最も伸びるのはあなたです。この調子で頑張っていきましょう!個別メニューの課題を出します。まずは偏差値60を目標に教えていきます。

Kさん(偏差値45)
計算はだいぶ良くなりました。が、その他の単元の復習が足りていません。また、授業中でも自学でも習った通りに解く、という意識がまだまだ弱いです。面倒臭がらずに丁寧にやらないとなかなか伸びませんよ。夏、苦手な数学にできるだけ時間をかけて演習量を稼いでください。ポテンシャル的には偏差値60以上は確実に取れるレベルにあります。

Rくん(偏差値40)
ビックリするくらい低いですね。授業に出られていないのがかなり影響していると思います。復習も不十分です。他の人よりも勉強時間が取れない分、一回の学習の質が問われます。数段ギアを上げないとこのままズルズル下がります。夏、個別メニューの課題を出しますので、死ぬ気でやってください。今後も偏差値65以上を目標に教えていきます。

Dくん(偏差値38)
授業中はすやすや気持ちよさそうに寝て、注意されるとめそめそ泣いて、忙しそうですね。「数学」ではなく「赤ちゃん」という科目だったら満点レベルなのではないでしょうか。やる気のない人には、今後も一切時間を割きませんので、注意もアドバイスもしません。いないものとして授業を進めます。

Kくん(偏差値37)
授業で扱ったことが、悉く身についていません。授業中も“教わった通りに解く”という意識が全くありません。
アドバイスをしても聞きませんし、言い訳ばかりで実力が備わっていない一番格好悪いタイプですね。このままでは勿論伸びません。

Rさん(偏差値37)
妥当な結果です。復習が全く足りません。授業中も自学でも教わった通りに解く、ということが常にできていません。理解力が低いことを自覚しているのにも関わらず授業中も授業後も一切質問をせず、ノートを見ても一度だけ解いて終わりにしているものばかりです。以上のことを鑑みると、出来るようになりたいという気持ちが希薄なのは明瞭です。「できるようにする」というよりも「当たり障りのないように振舞う」という意識ばかりです。受け身なままではアドバイスをしても無効でしょう。しっかり内省してください。

英語(杉山)

2つの内容に分けてコメントをします。
まずは、「授業で教わったことをテストで活かせているか」について。活かせている生徒は5名、活かそうとしている生徒は2名、活かす意志もない生徒は2名。細野先生のコメントにもありましたが、授業で教わったことを活かそうともしない生徒にとって、授業は無意味な時間です。できないものをできるようにする方法を先生たちが教えているのに、それを使おうとしなければ、結果は変わりません。事実、前回の模試と何も変わっていません。変化がないどころか1名は下がっています。明後日から夏期講習が始まりますが、これまで通りの気持ちで授業や宿題に臨んでも、結果に変化はありません。結果を好転させるために何をすべきなのかは、三者面談で話をしました。あとはあなたたちが、問題点を自覚して、それを改善するための行動をとるだけです。
活かそうとしている2人は、6月7月に教えた「本文の読み方」は実践していますが、まだ数回しか教えていない「設問の解き方」は身についていません。教わったことを定着させるのに時間がかかるタイプなので、もっと演習を積まないと身につきません。ただ、塾での様子を見る限りでは、4月5月にくらべ取り組む姿勢に変化は見られ、結果も僅かですが良くはなっています。上位5名に追いつくほどの取り組みを期待しています。

2つ目は「精度とスピード」について。これは「授業で教わったことを活かせている生徒」だけ読んでください。それ以外の生徒は、上記の内容をまずできるようにしてください。
6月の模試で読解問題5つすべて解き終わった生徒はゼロでした。今回も途中までしか解けていない生徒が7名で、すべて解き終わったのは2名のみでした。まだまだ読むスピードが遅いです。また、解答した問題の正答率も1名を除いて正答率90%以下で、精度もイマイチです。時間をかけて読んだわりに、17問のうち3問以上ミスがある状況です。
6月と比較すれば、スピードも精度も上がってはいます。これは確かです。しかし、入試本番で目指している点数を思い出してください。90点です。90点を取るには、英作文やリスニングを含めて、2問しかミスができませんが、現状は解答した読解問題だけでも3問以上ミスをしている状況です。
前回よりも英語の成績が上がったことで喜んでいる生徒もいますが、最終的な目標から見るとまだまだ精度もスピードも足りません。12月1月には30分程度で長文問題すべて解き、1問ミス以内に抑えなければなりません。英語に限った話でありませんが、課題は山積みです。

社会(細野)

社会は全く準備が足りません。
まずは、問題の解き方の理解が足りません。雨温図の問題はどう見て解くのか、記述の正解に近づく書き方など、用語の暗記とは別の「解法」を理解する必要があります。
次に、用語の活用が足りません。用語は暗記するだけでは本番には使えません。それらの繋がりを踏まえて組み合わせるといった応用をきかせなければ点は取れません。一問一答形式の問題は取れていますが、時代別の並び替え、略地図問題が取れていない理由はここにあると感じます。
最後に用語理解の幅が足りません。感覚的には教科書に太字で書いている場所しか覚えておらず、文化や、地図での理解がなされていないような状態です。問題は教科書の説明そのまま出題されるわけではありません。写真を見て答えさせたり、地図を含めて出題されたりします。教科書をそのままの形で覚えるのではなく、テストのための準備をしましょう。
社会の足りないポイントは上記含めて夏期に埋めてもらいます。今回からどれほど伸びるか意識しましょう。

理科(細野)

まずは簡単な問題を簡単に取り切れていない点が気になります。大問①のように単発の問題が並べられた大問は基本的な知識で解けるため、比較的簡単です。しかし、高い点数が取れている生徒でも取りこぼしている場合があります。さらに、点数が低い生徒はここがボロボロの場合がほとんどです。どちらにせよここは確実に取ることが先決です。取りこぼす、そもそも取れない場合は、練習の時点で不完全です。今回の解答を確認し早々に穴を埋めていきたいです。
次に、問題に対しての考え方に気になる点があります。中3生は問題を知識で解こうとする傾向があります。確かにそれで解ける問題も多少はあるのかもしれませんが、すぐに限界が来ます。手持ちの知識でしか問題を解こうとしないために、視野がとても狭い状態です。問題の中のヒントを見逃して、知識に当てはめようと苦戦しています。これは全くスマートではなく、頭の固い行動なので即刻やめていただきたいです。
今回理科は比較的に出来不出来の差が大きく出ていると思います。この差は(理科のみに限った話ではありませんが)勉強に対しての丁寧さが表れているのだと思います。意味を考え、本番を想定し、こつこつと勉強を続けられた生徒に確実に積みあがっているものがあります。ひとえに授業態度、勉強に対する意識がそれを左右します。やっている風のポーズのみの勉強は無意味で時間の無駄です。極端にこのようなことをしていなくとも、似たような状況になっていることは結果で」表れています。早急に修正したいです。

以上が各教科の講評です。

最後に。
夏休み前に通知表をもらう生徒はほとんどいませんが、仮にもらったとしてもオール4以上の生徒は1~2名しかいないでしょう。前回書いた定期テスト結果の記事も含め、自分たちの現状を理解し、覚悟を決めて夏期講習に臨んでください。次回、夏期講習の学習内容についての記事を書く予定です。

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