令和2年度の都立高校入試結果

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令和2年度の都立入試結果

こんにちは。杉山です。
先週、東京都教育委員会から令和2年度都立入試の結果が発表されました。

令和2年度の都立入試教科別平均点

国語  81.1点 (71.0点)
数学  61.1点 (62.3点)
英語  54.7点 (54.4点)
社会  57.0点 (52.7点)
理科  53.4点 (67.1点)
5科計 307.3点(307.5点) ()内は前年度平均点

都立入試翌日に入試の講評を書きましたが、各教科の難易度はおおよそ予想通りでした。

各教科の結果についての所見

国語

入試当日にも思ったことですが、やはり昨年度の国語は簡単すぎました。マークシートが導入されてから高い平均点で推移していますが、昨年度は異常なほど簡単な問題でした。得点分布を見ても、80点以上の割合が65%を超えていて60点以下は15%でした。例年は80点以上が全体の35%で、60点以下は30%です。
設問別に見ると、漢字は一問を除き正答率80%以上でした。例年は正答率65%ほどの問題が半分ほど出題されていますが。読解は大問5番の説明文の正答率が例年にくらべ高かったです。昨年度は大問3番の小説文の文章量が少なかったことで、大問5番の説明文の本文を読み切って解答できた受験生が大半だったからだと考えられます。

数学

一昨年度よりも平均点は上がると予想していましたが、あまり変わりませんでした。予想よりも正答率が低かった問題が数問あったからです。それは基礎の基礎とも言える「正負の数の計算」「根号をふくむ計算」「解の公式を利用した2次方程式」です。例年は正答率95%の問題ですが、今年度は75%でした。×を÷に変えたり、約分が含まれたりするだけで、正答率が20%ほど下がりました。正直、驚きです。
ただ、得点分布を見ると、80点以上の割合は全体の7.8%から16.8%に増加していますので、全体の難易度としては一昨年度より易化したと言えます。

英語

2年連続リスニングの正答率が低かったです。昨年度63.0%、一昨年年度50.1%、それ以前は75%。これは一昨年度からリスニングのスピードが上がっていること、質問文が長くなっていることが主な要因だと考えられます。
読解は大きな変化はなく、例年通り後半にいくにつれて正答率が低かったです。これは読み終わっていない受験生が多いからでしょう。英語は読解スピードを上げることが、高得点を取るためには不可欠です。

社会・理科

社会は予想通り昨年より少し平均点が上がり、理科は大幅に下がりました。また、社会は2年連続60点を下回り、理科は3年ぶりに60点以下の平均点でした。
昨年度の問題は、国語の漢字や数学の計算のように正答率80%以上の問題が一つもなく、正答率60%以下の問題が全問題数の7割、正答率30%以下の問題が3割ほどを占めています。これは昨年度だけに限った話ではありませんが、社会と理科は学習内容によって大きく差がつきやすいテストになっています。自校作成校の受験生たちも、社会と理科は共通問題を解きますので、今後も社会と理科の問題レベルに変化はあまりないでしょう。5教科の中でも十分な対策が求められる教科と言えます。

もっと詳しく入試結果を知りたい方は、東京都教育委員会のHPから「令和2年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査について」をご覧ください。

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