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英語を苦手としている中学生へ

目次

はじめに

今回は、来年・再来年に受験を控える中1、中2生に向けて“英語”という科目について書いていきたいと思います。

一番簡単な科目である一方で、苦手意識を持っている子どもが一番多い科目

「一番簡単だ!」と言われると反感を買ってしまうかもしれませんが、英語と言う科目は、中学1年生に習う“基本”を身に付けられれば、その先苦戦する確率がかなり減る科目なのです。

中学1年生で習う文法がクリアできれば、あとは前に習った文法とほぼ同じように感じられる仕組みになっているわけです。

例えば、
Does she play the piano?(中1で習う文)が中2になると
Did she play the piano? というように少し単語の形が変わるだけで、文の骨格は全く変わらないのが英語です。

また、中学校の教科書で扱われる英単語の種類はかなり少なく、教科書を読んだりワークを解いていると自然と身につくのが一般的です。

つまり、英単語を個別に覚えるという時間がほとんど必要ありません。もちろん、覚えられていない場合は、暗記の時間を取る必要がありますが、量が少ないので覚えきれないということはほぼないでしょう。

英語は、なぜ苦手になりやすいのか?

端的に言うと、「中1でサボったから」ということになってしまいます。

先にも述べた通り、英語は中1で習う文法事項が土台となって、その後はその土台に細かなルールを付け足していったり、単語を置き換えたりするだけになっていきます。(中3になると、文と文をくっつける、修飾・被修飾の関係などの勉強をしますが、これも土台が出来ていれば難儀する事なくクリアできます。)

大学受験時になっても英語が苦手な子(めちゃくちゃ多いです)は、中学生の英文法(特に中1の範囲)が理論的に理解できていない場合がほとんどです。

ただ、学校の授業では、教科書を読み進めながら既習内容との違いを整理せずに、新しい文法事項を教わることがほとんどなので、理論的に整理してインプットしていくことが難しいのが正直なところです。

“サボった”と表現したのは、学校の授業で理解できなかったことを“放置”してしまったということに対してです。

わからないことを“放置”する癖はなかなか直りません。(こういう子は、もう一つの積み重ねの科目の数学も苦手になってしまう可能性が高いです)

わからないところが出てきたら学校の先生や塾の先生にその都度質問をし、解決する癖をつけなければなりません。質問に答えたくないという先生なんていません。

まずは、自分がどこから躓いているのかを知るために、1年生の教科書から読んでいってみてください。

文の意味が正確に読み取れなくなった部分から一つ一つ解決していく、これが勉強です。

3年生になる前に、苦手意識をなくす。そして、得意教科へ。

もう一度言いますが、英語は一番簡単な科目です。

土台が出来ていればどうってことない科目です。

3年生の内容「受動態」「現在完了」「関係詞」などは、苦手意識がある子にとっては、とても難しく感じます。基礎知識がない状態で、完了・継続・経験、名詞の修飾などと説明されるため、頭に「?」ばかりが並びます。

3年生の時点でこうなってしまっているとほとんど入試には間に合わず、単語の暗記量や小手先のテクニックだけに頼って長文を読んでいくはめになります。(残念ながら、都立の英語はちょっとこの辺のテクニックを教えれば、それだけで70点ぐらいは取れてしまいます……)

また、高校へ行ったらもうはじめの授業から理解できない状況になってしまいます。

なので、今の1・2年生のうちに弱点補強をしっかり行い、苦手意識をなくしていきましょう。

まずは、①動詞(絶対に中1の最初の内容からはじめてください)→②代名詞→③疑問詞をマスターすることから始めましょう。

その際に、冠詞や複数形のsなどははじめは気にしなくて大丈夫です。苦手意識のある子に複数の事を要求してもなかなかそこまで気を配って書く事はできないので、まずは優先順位の高い項目を一つ一つおさえていけるようにしていくことが大切です。

最後に

1、2年生は、部活などで忙しくなかなか勉強の時間を取れない人が多いかもしれませんが、この時期にできるだけ弱点を補強しておくと、受験生になったときに大きなアドバンテージになっているはずです。大変でしょうが、頑張ってもらいたいと思っています。

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