【新高校1年生】春休み中に最低限やっておくべき3つの勉強

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【新高校1年生】春休み中に最低限やっておくべき3つの勉強

こんにちは。杉山です。
今回は新高校1年生に向けた内容です。

具体的な学習内容について話をする前に、高校の勉強の大変さについて話をします。

春休み中の過ごし方次第で、高校入学後の成績は完全に決まります。
都立入試を終えて3週間が経ちましたが、新高校1年生はどの程度勉強をしていますか?入試を終えてから全く勉強をしていない人もいるでしょう。しかし、ここで勉強をしないと受験勉強で培った勉強習慣を失うことになります。中学校の勉強に比べて高校の勉強は一度遅れると挽回が非常に困難です。

「高校の勉強ってそんなに大変なの?」

私の話よりも現役の高校生たちの声を聞いた方が納得できると思うので、現高校1年生に高校生活が始まった頃に書いてもらった感想を読んでいきましょう。
*以下は『【高1生】高校生活についての感想』から勉強面の感想だけ抜粋したものです。

Rくん
勉強面では、ほとんどの教科が中学とはレベルが違いすぎで驚きました。例えば、国語の古典などが本格的に始まったり、現代文(評論、小説)の文章の難易度も変わり、授業についていくだけで精一杯です。
ほかにも、数学の提出物が大量だったり、英単語や漢字、古文単語などの小テストの回数、量が多かったりして、毎日机に向かっています。

Mさん
授業は中学では週に1回だった小テストも毎回あり、多いものは週に4回あります。宿題の量も多くなりました。なので毎日少しずつ勉強しないとついていけません。積み重ねを大事にしていきたいです。

Mくん
日々の授業でも、どの先生もこの問題は入試に出るレベルなど、大学受験にむけた話をたくさんします。そのくらい他大学に出たい人がクラスにいるんだなぁと思いました。最初にできた友達も、国立受けたいと言っていました。クラスにこのような子がたくさんいるので、自分ももっと勉強しないと置いてかれると危機感を感じています。勉強に関しては、科目数が増え大体の教科で課題や復習、予習して来てと言われるのでとても大変です。でも、楽しみでもあります。これからの高校生活、勉強も部活も頑張りたいです。

Hさん
勉強面では、もっと中学との違いを感じています。高校の勉強は大変だよと前から先生に言われていましたが、想像の倍以上大変でした。普段からコツコツ勉強することの大切さを改めて感じました。

Hくん
勉強面は、今はとても大変です。中学の時はその日にやった科目をその日の内に復習できましたが、高校に入ってからは授業の進みがとても速く、復習にとても時間がかかります。現在は3科を中心に復習するようにしています。朝テストもほぼ毎日あり朝早く起きてテスト勉強したりしています。 高校受験の経験をいかして、時間をうまく使い、なるべく大学受験勉強のスタートを早めにきれるように努力して行こうと思います。

Hさん
勉強は、中学とは違って授業のスピードが速く、テスト範囲も多いので、とても大変です。だから、高校は復習がほんとに大事だなと思いました。これからテストがあるので、しっかりと勉強し、自分の得意な教科は85点を目指して、苦手な教科は70点以上を目指したいです。高校は一年のテストから受験に関わってくるので、いい成績がとれるように頑張りたいです。

「中学との差を感じた」「授業のスピードが速い」「小テストが多くて大変だ」などというコメントばかりですね笑。ただ、それが現実みたいです。

勉強習慣がなくなると挽回不可能になります

次に、現高校1年生の1学期の感想、2学期の感想を読んでみましょう。
*以下は『【高1生】高校生活の感想』『【高1生】2学期の高校生活の感想【中学生も読んでね】』から抜粋したものです。

Rくん
【1学期】勉強面では本当にレベルが上がり大変です。スタートダッシュは少し失敗してしまったので、ここから勉強に対する意識をもっと高めていきたいです。
【2学期】勉強面では、納得のいく結果ではなかったです。自分が勉強した教科は高得点がとれ評定でも5を取れていたけど、あまり勉強しなかった教科は全然取れませんでした。評定でも2を取った教科があり悔しかったです。苦手な教科にしっかり向き合い納得できる結果を出せるように巻き返します。

Hさん
【1学期】高校生になってから部活が中心の生活になりました。部活の時間は充実していて楽しいけど、本当にキツくて家に帰ったらすぐに寝てしまいます。勉強ができない日が多かったです。
【2学期】勉強面が悲惨なことになっているので3学期こそは絶対に挽回したいと思います。

Kくん
【2学期】最後に勉強は期末が一番勉強したつもりで臨んだものの、結果は理系教科だけ目標を達成しただけで、他教科は全然納得いく結果ではありませんでした。

これらのコメントは、受験後に勉強習慣がなくなってしまった生徒たちのコメントです。
勉強習慣がなくなると、①授業についていけなくなる、②わからないものが増える、③勉強から遠ざかるようになる。塾で勉強している科目は成績が取れても、塾で勉強していない科目は成績が取れない。学校の授業で消化できないものが多いせいで、一部の教科を勉強するだけテストを迎えている。という状態です。

 

受験後も入学後もコツコツ取り組めれば成績は取れます

次に、受験後も高校入学後もコツコツ勉強していた生徒たちのコメントを見ていきましょう。

Hさん
【1学期】高校の勉強は、中学と違って教科数が多いので、勉強するのが大変でした。自分の得意教科は、普段から復習をしていました。だから、テスト勉強のときは、それ以外の教科を沢山やり、得意な教科は合間などにやるようにしていました。初めての高校のテストで、テスト勉強の仕方に自信がない教科はあったけど、テストの点数は自分では結構高い点数をとることが出来ました。今回のテストで、テスト勉強の仕方が分かったので、2学期では今回学んだことを活かして、もっと良い成績を取りたいです。
【2学期】勉強は、2学期はほんとに自分でも頑張れたと思います。1学期に点数があまり取れなかった教科をしっかり勉強したり、1学期で勉強方法がわかったので2学期は教科によって勉強の仕方を変えてみたりして、良い点数を取ることができました。順位も成績も1学期よりも大きく上がったので次も頑張りたいです。3学期は通知表が5段階になるので、これまで8以上取っていた教科は5を目指し、3になりそうな教科は重点的に勉強して、全教科4以上の評定を取りたいです。

Sくん
【1学期】いつの間か電車の中で単語帳やプリントを見るようになりました。中間テストではまぁまぁのスタートダッシュは切れたので、2学期も継続してもっと頑張りたいです。
【2学期】勉強は中間と期末考査で目標にしていたTOP10に入ることを達成できました。テスト勉強のやり方をある程度掴んできたので、次はTOP5に入れるように頑張っていこうと思います。次で1年生の成績が決まるけど、中学校の頃では考えられなかったオール5を目指せるくらいの成績が今取れているので頑張りたいです。

Mくん
【1学期】勉強は変わらず日頃から頑張っていれば結果は出るのかなと思っています。2学期は1学期の順位を最低でもキープする。学年1番を目指したいので、1学期以上に頑張ります。
【2学期】勉強はだんだん内容が難しくなってきているのに、最初に比べて勉強にやる気が出ないということが起きてきました。けど順位はある程度キープできているので、指定校推薦を取れるように今の順位をキープできるように3学期も頑張っていきたいです。

この3名は常に学年順位が上位1割に入っています。同級生から見ても、日頃からコツコツ勉強しててスゴイなと思われている生徒たちです。
受験後も高校入学後も学習習慣がしっかりあれば、学校の授業でわからないものがあったとしても、すぐに解決しようとします。学校の授業でわからないものが溜まることがないため、テスト勉強では全教科満遍なく手をつけることができている。それがテストで上位1割の順位に入れている理由だと思います。

 

好成績を取っておけば、指定校推薦の可能性が高まります。

高校に入学すると、指定校推薦という言葉をよく耳にするようになります。高校受験時から指定校推薦狙いで高校を選ぶ人もいますが、TSKの生徒にはほとんどいません(校風を重視する生徒が多いため)。新高校2年生の中では1名しかいませんでした。

しかし現在、新高校2年生の9名のうち6名が指定校推薦を考えていて、実際に狙える位置にいます(高校によって異なりますが、指定校推薦を狙うなら学年上位2割以内に入っていないと厳しいです)。6名は「卒業後の進路はまだよくわからない、それでも未来のために成績は取っておいた方がいい」と思い、勉強に取り組んでいます(これは高校受験を経験したから気づいたことだと思います)。先ほどの3名も、1学期は「指定校が取れればいいな」という程度の考えしかありませんでした。しかし、2学期も好成績が取れたことで「指定校を狙いたい」という気持ちが強くなり、3学期はこの1年間で一番の熱量で勉強していました。

昨日の中学3年生向けのブログにも書きましたが、ある行動が、気持ち・考え方の変化を生み、それがまた行動の変化を起こします、この循環が大切です。

では、具体的に何をすればいいの?

ここまで、高校受験で身に付けた学習習慣を崩さないことが大事、という話をしてきました。
ここからは、新高校1年生が春休み中に最低限やっておくべき勉強について話をしていきます。やっておくべき勉強は以下の3つです。

【1】高校英語の予習
【2】高校数学の予習
【3】英単語の復習

【1】高校英語の予習
中間テストまでに学習する文法を予習しましょう。具体的な単元は「文型」「時制」「助動詞」です。使用する教材は高校の教科書と問題集で十分です。

【2】高校数学の予習
数学も中間テストまでに学習する内容を予習しましょう。「展開・因数分解」「平方根」「不等式」「集合」「場合の数」がそれにあたります。数学は予習の課題が高校から出題されます。一度解いて終わりではなく、解けるようになるまで必ず反復をしてください。

【3】英単語の復習
受験期に使用してきたテキストの復習をしましょう。手をつけなかった部分がある生徒は、そこも学習してください。高校英語に入ると急激に語彙が難しくなり数も増えます。単語を覚えていない生徒は、毎週ある学校の小テストで苦労することになるので、春休みのうちにしっかり覚え直しをしましょう。

以上3つは必ず取り組まなければなりません。
ここでしっかり勉強しておかないと、高校の授業についていけず、挽回が困難になります。その状況に陥らないように、春休みにしっかり勉強しましょう。

最後に

長い受験生活を終えて、やっと勉強から解放されたと思っている人もいるでしょう。でもこの3週間でたくさん遊んびリフレッシュできたはずです。そろそろ勉強を本格的に再開する時期です。受験期のようにずっと勉強しなさいとは言っている訳ではありません、遊びも楽しむべきです。毎日2時間の勉強で構いません。
中3生は、明後日卒業式を迎えますので、そこを境に受験で培った勉強習慣を取り戻しましょう。先輩たちも卒業式までは遊んでばかりいましたが、卒業式を境に勉強を本格的に再開していきました。受験で培った勉強習慣はまだ失われていません。しかし、春休みも勉強しなかったら失われます。このことは肝に銘じておきましょう。

卒業おめでとう。

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