【新中学1年生】春休み中に最低限やっておくべき3つの勉強

目次

はじめに

こんにちは。武井です。
今回は、中学校入学前に新中学1年生が最低限やっておくべき勉強について書いていきます。

高校受験で偏差値60(文京高校レベル)を超えるには、学校の定期テストで90点(最低でも85点)を取れないと厳しいのが現状です。
中3生のテストになると中1中2の復習範囲(入試問題)が出題され、テストが難しくなります。
つまり、中1中2のテストで90点を取れていない人が中3でそれ以上の点数を取るのは、かなり困難なことなのです。

テストで90点を取るには、日頃の勉強と早めの準備が大事になります。春休みも良い準備期間です。この期に少しでも勉強をしておくことをおすすめします。

また、先月から学習相談の問い合わせをたくさん頂いていますが、「中学入学するまでに何をしておいた方がいいですか」「小学校の復習と中学校の予習どちらをやった方がいいですか」などの質問をたくさん頂きます。
長いですが、少しでも参考になれば幸いです。

【新中学1年生】春休み中に最低限やっておくべき3つの勉強

新中学1年生が春休み中に最低限やっておくべき勉強は以下の3つです。

1:漢字の総復習
2:分数の四則計算
3:英語の予習

中学入学前に「小学校で習った漢字・計算がしっかりと身につき、学習習慣も身についている状態。」になっておくことが最低限マストです。
さらに、英語の予習をしっかり進められていると最高です!
上記の3つをクリアすることで、自然と学習習慣を身につけることもできるでしょう。

こんなもんでいいの?と思われるかもしれませんが、この程度のことができていない中学生のほうがはるかに多いのが現状です。
逆にこれだけできていれば、既に上位に入れるということです。ワクワクしますね。

それぞれ説明していきます。

 

1:漢字の総復習

漢字は読み書きだけでなく、意味もしっかり理解しておかなければなりません。
漢字は、語彙力の源です。そして語彙力は、理解力の源です。

漢字の勉強不足→言葉の意味がわからない→語彙力の不足→先生の説明がわからない→授業についていけない→勉強できない→さよなら私の輝かしい中学生活
このようなサイクルに陥り、「学校の授業についていけないから」というネガティブな理由で、塾に通い出す人が多くいます。

この負のサイクルに入ってしまうと、自信が無くなり、勉強に対するやる気も落ち、たとえ塾に通ったとしても前向きに勉強をしようというモチベーションが生まれ辛いです。

漢字ができる→言葉の意味がわかる→先生の説明が理解できる→授業についていける→もっと勉強したい!!もっとできるようになりたい!!
このようなポジティブな状態を作るためにも、漢字やこのあと説明する計算などの”超基礎的”なものほどしっかり定着させておくことが大切です。

入学前に勉強に対する自信と学習習慣を身につけておくことで、忙しない入学後もモチベーションを保ち、勉強だけでなく部活動や友達関係などにも積極的に行動できるようになるはずです。

たかが漢字。されど漢字。勉強をするということは、その他の部分にも大きな影響を与えるものです。

【具体的な学習方法】
今持っている漢字ドリルのまとめ問題を解けるようにしましょう。できなかったものはしっかり書いて覚える。
量が多いので小4→小5→小6→小1~小3の順番で取り組んだ方が、効率はいいかもしれません。

さらに、意味を覚え、その漢字を使った例文を書く練習を絶対にしましょう!語彙は使わないと自分のものになりません。頑張りましょう!

 

2:分数の四則計算

計算は方法を覚えるだけではダメです。スピーディかつ正確に解けないといけません。
そのためには、方法の暗記だけでなく、式や計算の仕組みを理解すべきです。これは独学では難しく、指導者が必要な部分です。
不思議な感じがするかもしれませんが、計算が速い子ほどミスは少ないです。(説明すると長いので割愛します)

特にやるべきことは、分数の四則計算です。
中学生でも、分数の計算が定着していない子がとても多いです。(体感では80%くらい)
もちろん、他の計算分野も不安な人はそれもしっかり復習しておきましょう。

10問中10問、30問中30問、つまりどれだけ解いても100%正答できるレベルが目標です。とにかくたくさん練習しましょう!

もう少し専門的なことを付け足すと、小学校で習う「分数」「比」「単位量あたりの大きさ」「速さ」「食塩水の文章題」などはすべて「割合」という概念に基づくものです。
中学に入って数学を苦手だと感じてしまう子は、漏れなく全員この「割合」の感覚が欠落しています。理解不足です。速さの問題を「き・は・じ」で解いている子なども該当します。

また、当たり前ですが、中学の授業ではこれらの単元を理解していることが前提で進みます。
理解できていないと、2学期に学習する数学の関数、理科の密度や濃度などの計算問題、そして都立入試の社会(資料の読み取り問題)で必ずつまずきます。他の科目にも影響するということです。

小学生が独学で理解するのは難かもしれませんが、お父さんお母さんから丁寧に教えてあげられれば、誰でも理解できるものです。
日常的な概念なので、たとえ話などを用いればわかりやすいでしょう。

【具体的な学習内容】
小学校の教科書の節末問題、それでも難しい場合は教科書の例題と確認問題を何度も何度も解きましょう!
正答率100%になるまで繰り返し解きましょう。

中学入学にあたって、「英語」に不安を覚えるかもしれませんが、まずは語彙と計算をやるべきです。
中高生でも、英語だけが得意科目になっている子がいますが、これは学力が低い子の典型です。

英語はほとんど暗記科目です。
しかし、国語や数学は原理を理解して使いこなさなくてはならない、思考力が必要な科目です。早いうちから基本的な思考力を身につけることで、他の科目の勉強もスムーズに進みます。

参考に私が昔書いたブログ記事を載せておきます。
『【国語コラム】国語・数学が得意な子=より多くの情報を読み取れる子』

その他参考記事
『新入会・体験生の小中学生への指導を通して感じたこと』

 

3:英語の予習

大事なことなので再度言いますが、まずは上記の復習項目をクリアしましょう。
その上で、英語の簡単な予習をやってから入学することを強くおすすめします。

中学から本格的な学習が始まる英語。中1でつまずくと立て直すことが困難になりますので、苦手意識を作らないことが本当に本当に本当に大事です!
先取り学習と授業の復習を大切にしましょう。

また、先にも書いた通り、英語はほとんど暗記科目で5教科の中でも最も楽な科目です。さらに中学入学後のテストでは、アルファベットや本当に簡単な英文を書けるようになっていれば、満点が取れます。
つまり、英語は最も100点が取りやすいため学習の効果を実感しやすく、自信をつけたりモチベーションを保つのに都合の良い科目というわけです。

逆に一回目のテストを取れないと、間違いなく落ちこぼれます。できるできないの2極化現象が最も早い時期に表れる科目でもあります。

入学前に予習をしておくことで、「学習習慣が身につく」「初めてのテストでトップの点数を取れる」「学習の効果を実感し、勉強に対してポジティブな気分でいられる」「他の科目の勉強も頑張ろうと思える」「アルファベット書いてるだけなのに、クラスメイトからあいつ頭良くね?と思ってもらえる」など、一石二鳥レベルではないくらい、得られるものが大きいです。

どうですか?少しはやってみようかなって思いませんか?笑

【具体的な学習内容】
①:アルファベット:手を止めずにすらすら、大文字も小文字の書けるように練習。

→丁寧に綺麗に書くように心がけましょう。学校の先生は、字が丁寧な生徒が好きです。

②:単語:アルファベットと同様に、手を止めずにすらすら書けるように練習。
→まずは簡単な名詞から練習しましょう。(apple,dog,catなど)

③:一般動詞:日本文を英文に直し、文頭からピリオドまでの一文をミスなく書けるように練習。
→テキストによっては、穴埋め形式だったり文の一部を書かせる問題になっていますが、あれは絶対にダメです!とにかく一文すべてを書く練習をしなくてはなりません。

TSKの新中1生の3名は既に「一般動詞」の学習に入っています。大きく丁寧な字で、英文を書いて和訳を書き、頑張っています。

 

最後に

まずは、今の定着度を測ってみましょう。
漢字のまとめ問題を解き、分数の四則計算を10問ほど解いてみましょう。その結果が今の実力です。

なんだかんだ忙しなく、一瞬で終わってしまう春休み。何もしなければ、学力は上がりません。
むしろ、この時期にもしっかり勉強して実力を着実に上げているライバルがいるという事実、相対的にあなたの学力は下がっていると認識すべきでしょう。前途洋々で輝かしい中学生活が、入学後すぐに座礁してしまうことだってあり得ます。
少しでもいいから、勉強をしてみるのはいかがでしょうか?

とにもかくにも、上記の3つを行うことで「学習習慣を身に付ける」ということがとても重要です。
思っている以上に中学生は忙しいです。学習習慣が身についていない子が、入学後にこつこつと勉強するのは不可能です。断言します。
春休み、貴重な時間です。有意義に過ごせるといいですね。

もしも中学入学にあたって、不安なことや解決しておきたいことがあればいつでも我々にご相談ください。
充実した中学生活になるよう応援しています。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは。

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