【中2生】高校受験にむけた学習計画【2022年度入試組】

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【中2生】高校受験にむけた学習計画【2022年度入試組】

こんにちは。杉山です。
今日で中2生全員の期末テストが終わりました。そして受験に向けた勉強がいよいよ始まります。
今回は、中2生の12月から都立入試までの学習計画について書いていきます。明後日28日に学年集会を開き、今後のスケジュールについて生徒たちに説明をします。

中2生カリキュラム【2022年度入試組】

・入試対策のみの学習計画となります。定期テスト対策は、テスト2~3週間前から別途行う予定です。
・併願校として私立上位校を考えている生徒向けのカリキュラムになっています。

また、現中3生のカリキュラムとは以下の内容を変えています。より良い成果を出すために、改善が必要な点は講師陣の話し合いのもと変化を加えました。
・数学、中2の12月から集団授業で進めていく(今年度は中2の3月からスタート)
・英語、中2冬は読解メインの授業、文法は中3春夏に集中的に学習する(今年度は中2冬に読解と文法を併行して学習)
・国語、集団授業は中3の夏休みから始める(今年度は中2の12月からスタート)

中2の12月

数学
・式の展開と因数分解

英語
・文型
・接続詞
・長文読解(中2レベル)

理科
・中1中2の地学(地層・天気)

学習のポイント

【Ⅰ】数学と英語は中3内容の学習に入ります
これは単純にこのペースで進めないと、全員を偏差値60以上(現中2生の受験終了時の目標偏差値)にすることが難しいからです。

【Ⅱ】数学と英語は集団授業で進めます
現中3生同様、今年も12月から集団授業を始めます。今年は英語に加えて数学も12月から集団授業で進めていきます。受験勉強を始めるとともに、同学年の生徒たちと一緒に学習する時間を取ることで、他生徒の授業の受け方や演習スピードが自分と違うなと感じるはずです。見習うべき点はまずは真似をするところからでよいので、見習っていきましょう。

【Ⅲ】理科の暗記を始めます
数学と英語で中3内容の先取りをしますので、12月はこの2教科にほとんどの時間を費やすことになります。ただ、理科と社会の暗記については膨大な時間がかかりますので、早い時期から少しずつ暗記を始めなければなりません。
理科を先に学習する理由は、社会より理科の方が自主的に進められる内容が多いからです(基礎知識を学習する時期に関しては)。1ヶ月間で1分野2単元だけを学習し、テキストを見なくても知識を書き出せる、説明できるようになってもらいます。

中2の1月~2月

数学
・式の展開と因数分解
・平方根
・確率

英語
・文型、接続詞
・不定詞
・動名詞
・長文読解(中2レベル)

理科
・中1中2の化学(水溶液・化学変化)
・中1中2の地学

学習のポイント

【Ⅰ】ルールを守ること
12月の授業で、各教科を学ぶ上で必ず守ってほしいルール(マークをつけながら読解する、途中式の書き方、復習の仕方など)について説明します。中2の冬は、その作業を徹底的に指導します。当たり前のことですが、授業で教わったことをしっかり身に付けられる生徒は成績が上がります。成績を上げたい人は、教わったことを守るようにしてください。

【Ⅱ】数学の「展開と因数分解」「平方根」は定期的に確認テストを行います
パターン別に学習を行っているときはスムーズに計算できますが、様々なパターンがランダムに出題されると途端に解けなくなる生徒が多い単元です。中3後半の関数、相似、円、三平方の定理を学ぶ上で、展開・因数分解・平方根・(2次方程式)は、基礎となる計算方法です。そのため、中3の計算分野は定期的に確認テストを実施していきます。

【Ⅲ】英語の読解は読み慣れること
例年、大半の生徒が本文を読むことを面倒くさがり、設問だけ目を通して解答します。当然、○がつくはずがありません。仮に〇がついたとしても、偶然〇がついただけです。入試問題になったら点数が取れなくなります。
英語の読解は中3の夏前までは本文の精読をメインとします。文型を意識して読み、授業で扱った文章を自力で読めるようになるまで反復すれば、中3の夏には都立共通レベルの英文は読めるようになります。

中2の3月

数学
・多項式、平方根
・2次方程式

英語
・受動態
・現在完了
・不定詞と動名詞
・長文読解(中3レベル)

理科
・中1中2の生物(植物・動物)
・中1中2の化学
・中1中2の地学

学習のポイント

【Ⅰ】数学と英語、中3内容の1/3を終わらせます
進むスピードが速いと感じるかもしれませんが、12月から真面目に取り組めば中3内容の1/3は終わります。むしろここから先の2/3の定着に時間を大幅にかかりますので、ここまではスムーズに進められてほしいです。

【Ⅱ】理科、中1中2内容の3/4を終わらせます
例年は物理もこの時期に学習していましたが、解説を聞くだけで終わり定着までいかないことが大半です。それでは授業の意味がありませんので、進めることはせず、ここまでに学習してきた内容をしっかり定着させようと考えています。

中3の4月~6月

数学
・2次関数
・小問集合(都立大問1番)

英語
・受動態、現在完了
・分詞
・関係代名詞
・長文読解(中3レベル、都立大問4番)

社会
・歴史(縄文時代~明治時代)

理科
・中3内容(イオン・遺伝)
・中1中2の生物
・中1中2の化学
・中1中2の地学

学習のポイント

【Ⅰ】数学と英語は一部、入試問題の演習を始めます
都立共通問題は8割が基本問題(教科書内容)です。私立上位校に挑戦するなら、この時点の模試で最低でも70点は取れていてほしいです。その点数に届いていないなら、基本事項の定着ができていないことになります。また、ある程度の時間をかけても定着していないということは、定期テスト対策や私立対策を行っても、一定の点数以上は望めないと言えます。基本事項の定着を疎かにせずに学習をしましょう。

【Ⅱ】社会の学習、理科の中3内容の学習を始めます
4月以降は、この2つの教科も集団授業で進めていく予定です。理科は夏休み前に中1中2の学習を一通り終え、社会は歴史の学習を1周します。先述のとおり、理科と社会の知識を定着させるには非常に時間がかかりますので、長い期間かけて準備をしていく必要があります。

中3の7月~8月・夏休み

国語
・評論文(都立入試形式)

数学
・相似な図形
・三平方の定理
・円
・小問集合、関数(入試問題演習)

英語
・長文読解(都立入試形式)
・文法の単元別学習(私立入試問題)

社会
・地理(世界地理・日本地理)
・歴史(縄文時代~戦後)

理科
・中1中2内容の復習
・中3内容(イオン・遺伝)

学習のポイント

【Ⅰ】国語の読解ルールを守ること
読解をする上で必ず守ってほしいルール(マークをつけながら読解する、評論文の基本公式)について説明します。夏休みは評論文に絞り、本文の精読に重点を置きます。

【Ⅱ】英語で私立入試レベルの問題に触れ、不足している知識を補っていきます
私立上位校の入試問題は、高校で学習する内容(文法・語彙)が出題されます。そのため、都立共通問題とのレベルの差を感じます。夏休みから半年間かけて対策を行っていく必要があります。

【Ⅲ】理科と社会で2周目の学習をします
1学期までに学習してきた内容を再度復習していきます。時間が空けば勉強したものの何割かは忘れるため、復習をすることで覚え直していきます。大学受験の英単語や英文法などでもよく言われることですが、暗記物は最低でも3回はやらないと定着はしません(時間を空けて3回行うという意味)。忘れたものを思い出す機会を設けなければ、1学期までに費やした時間は無駄になってしまいます。3周目は2学期の期間に設けます。

中3の9月~11月

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(都立入試形式)

数学
・関数、平面図形、空間図形(入試問題演習)

英語
・長文読解(公立・私立入試問題)
・文法の総復習(入試問題演習)

社会
・地理、歴史(都立入試形式)
・公民(政治分野)

理科
・中1内容、中2内容、中3内容(公立入試問題)
・中3内容(力と運動・天体)

学習のポイント

【Ⅰ】入試問題演習を重ねていきます
秋から本格的に入試問題演習に入ります。数学、英語は基礎の勉強をすべて終えてから本格的な入試問題演習に入ります。一方、社会と理科は2学期も新しい単元を学習をしていきますので、夏休みまでに学習を終えた単元のみ先に入試問題演習に入ります。

【Ⅱ】実技科目をふくめた内申点対策
都立上位校は、竹早レベルで共通問題85~90点、北園レベルで共通問題80~85点が1科目あたりの目安の得点となります(オール4の場合)。本番は、2,3問程度しかミスが許されません。ただ、内申がオール5の受験生は目安の得点が5点下がり、オール4の受験生よりもアドバンテージを持った状態で、当日の試験を迎えることができます。もちろん、これは2学期の定期テストに限らず、1学期にも言えることですので、都立上位校をめざす生徒は実技科目もふくめ内申点対策をきちんと行わなければなりません。

中3の12月~2月

・志望校の過去問
・弱点克服

学習のポイント

【Ⅰ】あとは各々の志望校・苦手分野に合わせて対策をしていくだけです
解答時間を試験より5分短い45分で過去問演習を行い、1科目あたり合格点+5点以上取れていたら、合格の可能性は高いでしょう(学校別に合格点や平均点が公表されていますのでチェックしておきましょう)。

最後に

上記の学習計画は、塾が休校にならないことを想定して立てたものです。
今年度の中3生のように、コロナウイルス等の原因で学校も塾も休校になる場合は、進め方を変えざるえない部分も出てくると思います。今年は4月5月がオンライン授業となったり、夏期講習が例年の半分ほどしかなかったりと、例年と大幅に違う点がありました。来年もまだ状況がどうなるかわかりませんが、その都度講師たちで話し合いを行った上で、塾生たちにとってより良い選択をしていきたいと思います。

今回紹介したカリキュラムは、私立上位校も受験する生徒に合わせたものでしたが、なかには私立は受験しないという生徒もいると思います(併願優遇のみ)。そのような生徒は、私立対策の時間を都立の推薦入試・一般入試対策に充てる予定です。

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