【受験体験談2021】井草高校進学のKさん

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【受験体験談2021】井草高校進学のKさん

私がTSKに入塾したのは中1の冬です。理由はTSKの前に通っていた塾で数学の伸びが感じられなかったことや、授業のスピードに自分がついていけていないと感じたからです。私は中1や中2の前期まで本当に勉強が好きではなかったので、テストの前日になっても提出物が終わっていないということは当たり前でした。テストの結果は良いはずもなく、苦手な数学は40点台、得意な教科は80点くらいで5教科は300点前半でした。平均点を下回る教科も多々ありました。

はじめてTSKに来たときはとても静かでみんなが自分の何倍も頭が良さそうに見えました。この塾でも置いていかれるかもしれないとも感じていました。でもそんな心配はする必要がありませんでした。先生方は1つ1つ丁寧に教えてくれて、わからないことがあったら私がしっかり理解するまで教えてくれました。

TSKに通塾するようになって、テスト勉強をきちんとするようになりました。ワークは2週間前に終わらせ、そのあとはワークの復習を3回行いました。また夜寝る前や電車の中や暇なときは英単語の確認や暗記物のチェックなどしていました。そのおかげで理社は教科書やワークを見ずに説明できるまでになっていました。中2の2学期のテストは404点でした!!その時のことは今でもよく覚えています。
しかし、404点を超えてからどんどん定期テストの点数が上がっていったわけではありません。中2の後期のテストは2回ありましたが、部活の大会やスキーとテスト期間が被って、勉強時間も少なくテストの結果は350点くらいでした。そんなこんなで中2の成績はオール3に4が1、2個あったくらいです。

ここからは受験の話です。中2冬にはじめて受けた模試で、苦手な数学と理科は偏差値31と28、得意な英語でも48でした。でもこの時の私は部活に熱中していて、受験というものがどういうものなのかよく分かっていなかったので、特に危機感というものを感じていませんでした。そこから緊急事態宣言が出てオンライン授業になり、2ヶ月間のあいだ塾での勉強が出来なくなりました。オンライン授業だったからなのか、私は夏休みに入るまで受験生という実感があまりなく、言われたことをやるだけという勉強をしていました。オンライン期間に先生たちからその事を何度か注意されました。そこから受験に対する意識が少しずつ変わっていき夏休みに入りました。

夏休みは朝早く行き、夜は最後まで残って勉強するのが毎日でした。今まで以上に先生たちに質問をし、夜寝る前に暗記物の確認をお母さんとしたり、苦手な数学は毎日夜遅くまで復習していました。しかし、勉強すればするほど、模試で結果が出せなかったらどうしようという不安がどんどん高まりました。模試の結果は第一志望校の判定はEでしたが、目標の偏差値60が達成できて本当に嬉しかったです。この時夏休みに遊びやご飯の誘いも全部断って、勉強に注いで良かったとはじめて思いました。
2学期の定期テストは夏休みから対策をしていたことで、今までで一番良い結果でした。受験の時に使う成績は素内申、5教科18の9教科35となり中2の頃に比べて6つ上がりました。

中3の冬になって過去問を解き始めましたが、D判定やC判定ばかり続いていました。その時のメンタルはボロボロで毎日泣いてばかりいました。志望校を下げるべきなのか悩み、受験校について考えない日はありませんでした。学校でも塾でも、お風呂に入っている時でさえも、志望校のことを考えていました。勉強に集中しなくてはいけないのに、全然集中できなくて私はどんどん焦りを感じるようになり、心は本当にズタボロでした。そんな時私のことを救ってくれたのは、お母さんと塾の友達でした。ほぼ毎日1時間以上お母さんには話を聞いてもらっていました。私のイライラや不満がお母さんのおかげで和らいでいました。塾には毎日行っていたので、塾の友達には毎日会っていました。塾の友だちに話を聞いてもらったり、相談をしたりした訳ではないのですが、一緒にいるだけでポジティブになれました。中学にはいないタイプの子が多くて、刺激をもらうことが多かったです。塾の友だちと話すことが生きがいのような感じでした。笑

都立出願の3日前に、私は志望校を変更しました。絶対に都立に行きたかったため、杉山先生やお母さんともたくさん話をして第2志望の高校にしました。でも変更した時は悲しい気持ちや第1志望を受けたかったという後悔の気持ちは全くなく、むしろやる気に満ち溢れていました。あの時第2志望の高校に変更していて、本当に良かったと今でも思っています。そこからは受験当日に向けて試験中のイメージトレーニングをしたり、過去問の復習をしたり、出来ないところをできるようにしたりしました。

そして迎えた受験当日。電車に乗っている時は、塾の友達に会って話していたのであまり緊張しませんでした。でも国語の問題用紙をめくったとき急に緊張が走り始めました。でもそれは想定内だったので緊張しても焦りはしませんでした。数学は例年と少しタイプが違うように感じ焦りましたが、ここで焦って今まで頑張ってきたことを水の泡にするのか、この1年間は無駄だったのかと考え、深呼吸や今までやってきたことを思い返し、できる問題から取り組み確実に取れる問題のミスをしないようにしました。お昼が終わったあとは、かなり気絶している状態に近かったのですが、学校の友だちからの応援メッセージや塾の友だちの顔を思い返して、とにかくやり切ろうと気持ちを切り替えることが出来ました。しかし、テストを終えて塾に行くまでの間はもう絶対にダメだったと思い、併願校のことを考えていました。塾に着いてもなかなか自己採点を始められず、仲の良い先輩と一緒にやってもらいました。(テスト前だったのにありがとう!!)

合格発表の日に自分の番号があったときは本当に嬉しかったです。また塾のみんなも合格したと聞き、自分のこと以上に喜びを感じました。私この1年間この塾のメンバーと一緒に勉強できてすごく楽しかったです。はじめは全然喋ることのなかった同級生でしたが、最後には男女関係なくすごく仲良くなれたと思います。TSKの中3生がいなかったら、ここまでやって来られなかったと思うし、メンタルがきつい時に塾のみんなのおかげで立ち直せることができました。みんなに出会えて本当によかったです。そして常に私の憧れであった先輩方、受験勉強の不安や学校での嫌な話を聞いてくれて私を大きく成長させてくれた先生、ずっと私の一番近くで支えてくれた家族には感謝しています。辛いことの方が多かったけど、この1年間は多くの出会いや成長、さまざまな変化があって私の宝物です。受験楽しかったです!!

【後輩へのアドバイス】

これから受験勉強をしていく中で志望校は絶対に決めなくてはいけません。はじめから最後まである1つの高校へ一直線という人もいると思いますが、私のように何度も考え直す人もいると思います。特に絶対都立がいいと考えている人は色々な選択肢を作っておくことがいいと思います。完璧な高校なんてありません。でもたくさんの高校がある中で自分のやりたいことにあった高校はあります。当たり前のことですが、志望校を選ぶ時は適当に決めるのではなく、高校生活のことを想像しながら慎重に選んでください。慎重になればなるほど、高校への気持ちが高まり、勉強の質やモチベーションが上がっていきます。
あと、先生、友達、家族への感謝の気持ちを忘れないでください。毎日お弁当を作ってくれたり夜迎えに来てくれたりする家族、不安な時に話を聞いてくれたりや相談に乗ってくれたりする先生がいなかったら、私は受験を乗り越えることができなかったと思います。辛いことの方が嬉しいことよりも多いと思いますが、最後にやりとげたときの達成感は勉強をすればするほど高まります。応援しています!!

 

【保護者メッセージ2021】井草高校進学のKさんのお母さま

コロナウイルスによる長い休校で始まった娘の受験生活。なかなか受験学年であるという自覚が持てなかったと思います。そんな中でもTSKでは休校期間もオンラインという形で、毎日2、3時間の授業を行っていただきとてもありがたかったです。まずは毎日勉強時間を作るというのは受験の基本ですので、嫌でも、自分の受験のために机に向かう習慣を早いうちにつけたほうがいいと思います。

定期テスト、内申、模試、志望校選び、過去問、などなど受験を語るにはいろんなことがありました。おそらくそれらは本人から語る機会が多いと思うので、私から見た娘の受験生活についてを書こうと思います。よく「受験は団体戦」と言われますが娘にとっての受験はまさしくそうでした。

TSKでは、杉山先生には受験勉強、志望校相談、高校生活や受験に向けてのメンタルの持ち方など様々なことを学びました。厳しく毒舌だけれど本当は愛がある武井先生、暗記練習に付き合ってくれたり面白い話をしてくれた細野先生、勉強だけでなく世間話もした憧れのお姉さん的な存在の濱田先生。(全て娘からの言葉です笑)

一緒に勉強をしてきた中3生は、特に中3になってから、同志のような気持ちを持っていました。夏休みあたりから、みんなととても仲良くなりました。いち早く内部進学や私立合格をきめ勇気をもらったり、ポジティブな気持ちにさせてもらったり、冷静で感情的にならないことの必要性を知ったり、たくさん笑わせてもらったり、一緒に居残りして勉強したり。厳しい状況にあっても最後まで諦めずひたすら受験勉強をやり続ける同級生の姿にも多大な影響を受けていました。塾のみんながいるから頑張れた部分も多かったです。また、充実し楽しそうな塾の高校生からは、自分もそうなりたい!という気持ちにいつもさせてもらい、高校生と同じ空間にいることが大好きで、受験へのモチベーションに繋げていました。

学校では単願で決まった子たちが多く、解放されているところを見ると置いていかれたような気持ちにもなったことがあるようですが、それも、絶対に合格してやる!という気持ちに変えていたそうです。合格した後、担任に「◯◯(娘)はとにかくひたむきに一生懸命頑張っていた。その姿をずっと見てきた。◯◯には絶対に合格してほしいと思っていた。」と個別に私に声をかけてくださった時、そんなふうに人から努力を認めてもらえる程、成長したのだと感じました。TSKのおかげです。

最終的には自分との戦いですし、本人が頑張りましたが、娘はいろんな人たちからエネルギーをもらい受験勉強を続けてこれました。支えてくれる人たちがいるからこそ頑張れると知れたことも、娘にとって、合格と同じくらい得られた大きなものでした。

 

ここからは親として気をつけていたことについて書こうと思います。志望校選びについて、本人の意見を尊重することが大切ではありますが「最後はあなたが決めることだけど私はこう思う」という話はよくしていました。娘は絶対に都立という確固たる意志が1番にあり、次いで「制服のない高校」という希望を挙げていました。それ以外は受け付けない感じでした。もちろん制服のない高校で良い学校はありますが、私は、たくさんある都立高校の中で、制服がないということだけで決めてしまうのは勿体ない気がしたので、それ以外の高校も見てみたらどうかという話をしました。最初は「ママだけ見れば?」などとつれない返事でしたが、各高校の校風や特色をさりげなく、何度か話していくうちに娘も興味を示すようになりました。

高校をよく知るためにはやはり、学校見学や説明会です。平日の朝9時や11時などに高校のHPから予約というシステムが多いので、この予約奪取は親が頑張らなければなりません。今年度は特にコロナの影響もあって人数制限もされていたので、オタオタしているとあっという間に埋まってしまいます。5分前にスタンバイ、入力する名前や電話番号、メールアドレスなど辞書登録して1字入力で変換できるように工夫しました。それでも予約が取れないこともありました。仕事に出勤している時は、予め職場に事情を話しその時間に離席させてもらったりしました。

実際に高校へ足を運ぶことで本人が気付くことや響くものがあったりしたようですし、たくさん高校を知って自分が本当に行きたいと思う高校を選ぶのは大切だと思います。最初のうちは、制服のない2校にしか興味のなかった娘が、最後には「もっといろんな高校に見学に行きたかった」と言いました。もっと早く言ってよ〜という感じでした笑。結果として制服のない高校になりましたが、悩んで悩んで自分自身で決めた高校です。今年度はコロナで無理でしたが、次年度は文化祭などが一般公開されるかもしれないので、開催するなら絶対に行って欲しいです。

娘は、内申が確定する11月頃までは家でも勉強を頑張っていましたが、それ以降、勉強は塾や学校でやるようになり、家はリラックスする場所になっていきました。私は、目の前の娘は音楽を聴いたり動画を見て笑っているので、不安や焦りがありました。そんな時に杉山先生に相談したところ、その件について娘と話をする機会を何度も設けていただきました。最終的に「自宅では娘の精神状態を優先してください。勉強面で気になる点がありましたら、私に連絡してください」とおっしゃっていただき、気持ちが楽になりました。それでも親子喧嘩することはありましたが、娘が落ち着いて過ごせる環境を作ることを心がけるようにしました。メンタルが強い娘ではなかったので、気持ちを落ち着ける場所を作ってあげることが、娘の受験に繋がることだと思うようになりました。その子それぞれで杉山先生からのアドバイスも違うと思うので、これから先の受験生の保護者様は、何かあった時はすぐに杉山先生に相談されるといいと思います。

私は「大丈夫だよ」とよく娘に声をかけていました。子供さんや状況によっては「何が大丈夫なんだ」と思う場合もあると思うので、必ずこの言葉がいいとは限りませんが、娘は私からの「大丈夫」が安心するとのことなので、よくそのように声をかけました。私からしますと、絶対合格できるよ!の「大丈夫」でもありましたし、もし結果が望むものじゃなかったとしても、あなたなら「大丈夫」でもありました。また、最初から最後まで一貫して「あなたが後悔のない受験にしようね」と言っていました。

受験前日の私は、意外にも落ち着いていたように感じます。娘に対して「ここまできてくれてありがとう」のような気持ちでした。当日もそこまで緊張はしませんでした。試験当日は、娘の希望で塾の先生方のHPのメッセージや、高1生の受験体験記やメッセージの紙を持参しました。

高校や大学受験へ向けて残った娘の「課題」がありますので、ここからまた心機一転頑張ってもらいたいです。最後に一言でいうと、私にとって「楽しかった」娘の高校受験でした。ありがとうございました。

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