【高校受験生】現時点で目標を設定すべきか?

目次

はじめに

新中学3年生は、一年後の高校受験にむけて模試を解き、個別に面談も行いました。その中で、ある生徒から「目標は明確に設定すべきなのか?」という質問を受けました。

今回は、「目標設定」ついて思うことを書いていきたいと思います。

 

目標は設定すべきか?

結論から言いますと、明確な目標設定は必ずしもあった方が良いというわけではないいと思っています。
一般的に目標を設定した方がイメージしやすい、モチベーションが高まる子どもが多いと思いますが、すべての子どもがそうであるとは限りません。目標設定が子どもにとって良い作用をするケースもあれば、そうでないケースもあります。

もちろん、明確に目標設定をしたほうが取り組みの質が上がるという子は設定した方がいいと思います。今回は、逆にそうではないケースについて少し考えてみたいと思います。

 

あまり効果がないケースとは?

目標をイメージできても、目標に向かって進んでいる実感が持てない場合です。また、目標達成をした自分のイメージを持てないまま中途半端に取り組んでしまっている場合などが考えられます。

子どもの中には、「目標を立てること」よりも「何かに取り組むこと」を重視する子がいます。その子たちにとっては、ある時点でのとりあえずの目標設定はほとんど無意義になってしまいます。

しかし、彼ら、彼女らも勉強が進んでいけば、自分が進んでいる道が徐々に鮮明になっていき、見える景色も変わってきます。そういう段階になってからある程度明確な目標を立て、その目標に向かって取り組んでいくことも一つの目標設定の仕方でもあると思います。

実際に、今回の都立受験組の生徒たちも、春の時点では受験や高校生活、あるいはもっと先のことを明確にイメージできている子はいませんでした。はじめに何となく設定した志望校を受験した生徒は一人もいませんでした。(やっていくうちに学校の成績が取れるようになったり、偏差値があがったりして自分の可能性が広がりを感じ、新たな選択肢が増えたことが大きな理由。)

自分の能力や将来について判然とするのに時間がかかることは大人でも大いにありえることだと思います。

 

大切なことは

目標がないとモチベーションが上がらないタイプなのか、目標がなくとも何かに取り組めるタイプなのか、自分自身を知ることだと思います。

「志望校を決めて、それに向かって勉強しなさい」より「(受験だから)とりあえず勉強しよっか」と声を掛けられる方が、勉強に対して前向きになれる子どももいます。
今回面談を行った新中3生の子たちは、タイプがちょうど半々でした。

大人の一言で、子どもを無気力にもさせることも、やる気を引き出すこともあります。子ども一人ひとりの性格や考え方をしっかりと捉えて話し合っていく必要があると思っています。

 

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