【中3生】都立入試出願前に伝えたこと
志望校に合格するには、本番にむけてすべきことが3つあります。
1つ目は伸びしろ部分の勉強。2つ目は本番で起こりえることを想定して対策を考えること。この2つは日頃から取り組んでいることです。
伸びしろ部分の勉強
具体的な内容は、みんなが把握しています。以前にも書きましたが、残り3週間でできるようになるものに時間をかける。できるようになるかわからないものは潔く諦める。
5教科すべて何を、いつやるのか計画できていますか。あいまいな人、不安な人は必ず杉山に相談すること。相談したい人は杉山に伝えてください。
起こりえること全てを想定する
テスト当日に想定されるトラブルとその対処方法について、個別に話をしています。もし良くない状況に陥った場合、その瞬間に考え選択するのではなく、事前に自分の答えを決めておき、それを実行する。
たとえば、想定より自信のない問題がある場合、テストが難しいと考えるように伝えていますよね。テストが難しいと判断をして、一問一問に時間をかけ過ぎず、解ける問題に時間を作れるように解答をしていく。
このような準備をしていない場合、迷いが生じ、よくわからない選択をしてしまう受験生がいます。そして一教科で試験そのものをダメにしてしまうケースがあります。そうならないように、起こりえることを全て想定して入試に臨みましょう。
この2つは日頃から話していることなので、理解できているはずです。ここから最後の1つの話をします。
何があっても、自分を信じること
やるべき勉強をして、いろいろなトラブルを想定して、これまで準備してきたことに自信を持っていけば、当日はいける!と思っている人が多いでしょう。でも、それだけでは、先生は不十分だと思っています。
テスト中に自分が難しいと感じたにも関わらず、「自信がない設問がもう〇問あるから、これ以上間違えられない」と思ってしまったら、解ける問題も解けないままになるでしょう。また、次の教科で挽回しようと思ったにも関わらず、その教科の問題も難しく解答が進まなかったら、パニックになり、うっかりミスを大量に発生させるでしょう。
1つ目、2つ目のことは、試験前までにできることです。でも、その準備したものを発揮できるか否かは、試験中のみんなの気持ちの強さに依ります。
当日テスト問題がどれだけ難しいものだったとしても、自信のある教科で上手くいかなかったとしても、事前に決めたとおりに進められますか。直近3年間の過去問に絞っても、一般入試を受ける人全員が一回は不合格になっている可能性があります。
不合格という言葉を目にしたくない、耳に入れたくない気持ちはわかります。でも、志望校に合格したいなら、不合格の可能性があることをしっかり受け止めてください。不合格の可能性を受け止めない人ほど、入試当日に自分の感覚を信じられずに、一教科でテストをダメにします。
きちんと不合格の可能性を受け入れたうえで、自分が決めたとおりに進まなかったら、どうなるか想像してください。取り下げまで残り2~3回過去問を解きます。その過去問演習のなかで、本当に自分が3つ目のこともできるのか確認してください。