【中3生】都立入試一ヶ月前に伝えたこと

【中3生】都立入試一ヶ月前に伝えたこと
こんにちは。杉山です。
以下は、先日 中3生に伝えたことです。

都立一般入試まで一ヶ月を切りました。塾のない今日に、思い出してほしいこと・考えてほしいことがあります。教科の勉強をしたいのはわかりますが、目標をクリアしたいなら、これにも時間を割いてください。

以前グループLINEに自分が書いた、なぜ志望校に行きたいのかを読み返してください。

6回実施した過去問の結果を見返して、現状に対してどう思っているのかを、ノートに書いてください。合格できる気がしない、正直なところ受かるだろうと思っている、受験校を変えようか迷っている、何でもいいです。自分が思っていることを素直に書いてください。

ここからが特に大事です。この一年間で成長したことについて考えてください。一年前の自分にはできていなかった、でも今はできていることがあるはずです。それもノートに書いてください。

つぎに、それらの成長があった原因を考えてください。できなかったことができるようになったのには理由があります。なぜこれを課題だと思うようになったのか。課題が克服されなかったときに誰にどうしてもらったか。などを考えれば、理由が出てきやすくなります。

つぎで最後です。「積み木」をイメージしてください。成長したことを一つのブロックだとして、それらを頭のなかで積み上げていってください。つぎに、成長したことの横に、成長できた理由のブロックを置いてください。

どのくらい積み上がりましたか。それが志望校に合格するために、みんながやってきたことです。ここから、ノートに書いてくれたこと、頭でイメージしてくれたことをふまえて話をします。自分にあてはまる箇所は何度も読み返してください。

良い判定が出ている人へ
油断したら足を掬われるという言葉がありますが、それを肝に銘じてください。あくまで判定が出ていると言っても、いまテストをした場合の話です。手を抜けば、いま解けている問題も解けなくなります。覚えているものも忘れます。

受験校を変えようと思っている人へ
いろいろな可能性を考えて、受験校を変更しようとするのは悪くはありません。むしろ良いことです。これからの3年間をどう過ごすか・過ごしたかが大事だからです。第一志望校でなくても叶えられるなら、第一志望にこだわる必要はありません。

でも、しっかり考えてほしいこともあります。なぜ受験校を変えることになってしまったのか。順調に勉強が進んでいれば、第一志望を受験していたはずです。でも、そうでないから別の高校を受験することになっています。この原因が何なのかを受験勉強をしながら、必ず考えること。考えなかったら、また同じ失敗をくり返します。

合格できるか不安を感じている人へ
B判定C判定ばかり取っている人、B判定以上もあればC判定以下もある人は、合格できるか不安を感じていますね。あと1ヶ月しかないのにと焦っているでしょう。でも、いくら不安・焦りを感じても、勉強をすることでしか、点数は上がりません。

授業でも話していることですが。この1ヶ月で何を勉強するのかしないのかをしっかり把握する。毎日何を勉強するのか前日考えてから寝る。先生たちに質問・相談をすべてする。これらを必ずやってください。(もう一つありますが、それは来週伝えます。きょうは↓↓をしっかり理解してほしいので)。

全員へ
つぎの先輩の体験談を読んでください。

絶対に志望校に受かりたいと思っていたので、とにかく志望校に行くためにずっと勉強していました。学校にいる間も、通学の電車の中でも、ご飯を食べている時も、ずっと勉強していました。はじめて過去問を解いたとき、思っていたよりも点数は取れなかったです。なんでこんなに勉強しているのに取れないのだろう、やっぱり私は馬鹿なんだなぁと思いました。でも、そんなことを考えているよりも、勉強したほうがいいと思い、自分が出来なかったところを何度もやり直し、そしてまたテストをする、というのを繰り返していました。しかしそれでも、点数はなかなか上がりませんでした。受験しても絶対に受からないと思い、何度も泣きました。もう受けるのをやめようとも考えました。

でも、その度に杉山先生が話を聞いてくれました。先生と話をしていると、高1から努力してきたこと、夏休みにめちゃくちゃ勉強したこと、それらがここでやめたらムダになる、あとで絶対に後悔すると何度も思いました。そんな日々を過ごしているうちに、過去問で点数を取れるようになっていきました。受験直前には合格目安である7割を安定して取れる成績まで行き、諦めずにやって良かったと思いました。

戻ります。なぜ、この先輩は受験するのを止めようと思ったのに、最後まで勉強を続けられたのですか。

体験談にある通り、後悔すると思ったからです。

あの時こうしておけばよかったと思うだけなら誰でもできます。大切なのは、後悔しないための行動ができるかです。そして、もっと大切なのは、行動するためにこれまで積み上げてきたものを思い返すことだと、先生は思っています。さっきの積み木です。

さっきも書きましたが、この積み木は、12月グループLINEに送ってくれたものを手に入れるために、みんなが積み上げてきたものです。

良い判定が出ている人は、いまある積み木の高さで志望校合格のラインを超えています。でも1ヶ月後も、同じ状況なのかはわかりません。合格ラインを超えた積み木を倒さずに、1ヶ月後までキープできる自信はありますか。苦手な教科・単元の勉強を全力で取り組まないままで、積み木は倒れないですか。それがさっき書いた足を掬われるという意味です。

一方、判定が出ていない人は、いまの積み木の高さでは合格のラインに達していません。でも、点数を伸ばせる部分をしっかり見極め、伸ばせない部分は諦めて、伸ばせる部分の勉強を先生たちに協力してもらえば、合格ラインを超える可能性はあります。

最後に。
不合格だったら何を思いますか。想像しやすくするために言葉を換えます。みんなにとって受験に落ちるのは、積み木がバラバラになる感覚です。積み木をバラバラにされたら、何を思いますか。

良くも悪くも、あと1ヶ月で受験は終わります。

終わったときに後悔しないように、一日一日やるべきことをしっかりやりきる。積み木が倒れないように強化する、積み木の背が高くなるように積み上げる。

この一つとして、なぜ志望校に行きたいのか、この一年間で成長したこと、きっかけとなった出来事や周囲のサポート、積み木がバラバラになったときに何を思うのかを、朝学校に行くとき、夕方塾に行くとき、夜家に帰るときに必ず思い返すようにしてください。

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