英語が苦手な中学2年生

英語が苦手な中学2年生

こんにちは、武井です。

先日、このブログを読んでくれているという方から「学習相談」のメールを頂きました。
相談者の方には、直接アドバイス等をさせて頂きましたが、同じような状況で悩んでいる方もいるかと思いブログのほうでも何か参考になればと思い、今これを書いています。
なお、相談内容等の記載については許可を頂いております。

相談内容
近隣の中学校に通う2年生の子のお父さまから

生徒
中学2年生
現在塾には通わずに独学で勉強している
成績は中間くらい
ただし英語は周りについていけていないという状況

原因として、
・他の教科も含め、勉強の仕方がわからない。
・勉強がどれくらい必要かもわからない。
・自宅学習では集中力が続かない。
などが考えられるのではないか。

とのことでした。

これについて、室長のほうから生徒の状況を詳しく聞き、個別にアドバイスをさせて頂きました。

今回のブログは、同じような状況の方にも何か参考になればと思って、万人向けに書きます。

中2のこの時期に“英語が苦手”とはどういう状況か

まず始めに、中2のこの時期(1学期)に“英語が苦手(周りについていけない)”とはどういう状況かということ。
これは端的に言って「ヤバい」です。いや、「めちゃくちゃヤバい」です。

“周りについていけない”と判断するための判断材料のメインはおそらく「学校の定期テスト」だと思います。(憶測で書いています。)
この「学校の定期テスト」で周りと差があると判断するということは、平均点よりも点数が低いということだと思います。
だいたい50点前後くらいでしょうか。

さて、これはいったいどういう状態か。
一言で言うと「初歩的な英文法の理解ができていない」という状態です。
他の科目にも言えることですが、この時期の定期テストで70点を切っているということは「英語についてほとんど何もわかっていない状態」と言えます。
(散々書いていることですが、学校の定期テストで80点すら超えないのは、「勉強方法(内容、テキスト、時間など)・授業理解度・真剣さ(気持ち、集中力など)・そもそものIQ(思考力、記憶力、処理スピードなど)」の何れかが現時点では欠如していると考えるべきです。この4つの能力が最低限備わって漸く定期テスト90点や偏差値60を狙えるようになってきます。)

当たり前ですが、英語(言語)のテストで英文法(その言語のルール)を理解していないということは点数が取れないということです。

では、なぜ独学で“勉強している”のにもかかわらず「英文法を理解していない」という状態になってしまうのか。
とても簡単なことです。それは、「勉強していないから」です。

もう少し正確に言うと「英文法の勉強をしていない」ということです。

なぜか。
これもとても簡単なことですが、それは「今まで誰も教えてくれなかった」からです。

 

学校の英語の授業の正体

現在の中学校の英語の授業では、英文法を体系的には学ばせることをしていません
英文法を理論として教えていないということ。つまり、授業を受けても英文法の原理原則を理解できないということ。

高校は、「リーディング」という授業で長文読解、「グラマー」という授業で英文法を区別して授業がなされるためこのようなことにはなりませんが、中学校の“英語”はその授業一つで「総合的な英語力を鍛える(聞く・話す・読む・書くを同時にすべてできるようにしたい)」という無理難題の理想先行型の方針で授業がなされています。

聞く・話す・読む・書くにしても、ルール(英文法)を理解していなくては英語という言語を使いこなせるようにはなりません。ここが欠陥。
ハッキリ言って、中学校の英語の授業は目的に対して方法が間違っています。

エンジンのかけ方、アクセルの踏み方、ブレーキのかけ方を場面ごとに学んでも、「公道では右車線を走ってはいけない」という基本的なルールを理解していなくては、いくらうまくブレーキをかけられるようになっても事故を起こします。

英語も同じ。
教科書の本文の内容を覚えても、試験範囲の英単語・熟語・特殊な表現方法を覚えても、「英文ではbe動詞と一般動詞を一緒に使ってはいけない」という基本的なルールを理解していなくては、いくら単語が書けても事故(失点)を起こします。

“絶対に守らなくてはいけない基本的なルール(英文法)”を理解させないまま実践練習をさせているのが中学校の英語の授業です。
これでは、「はいじゃあここでブレーキをかけてください」という限定的な問題にしか対処できません。
ご存知の通り、運転免許の卒業試験は普通に公道を走ります。習った技術すべてを使いこなすには、場面場面で状況判断しなくてはいけません。
そしてその判断は必ず「ルールに則って」いなければなりません。
勉強も同じです。

守らなくてはならないルール(文法)をまず学び、ルールに則りながら状況(問題形式)に合わせた対応(解答)ができるように訓練する。
これが“英語の勉強”です。

どういった勉強をすべきか

従ってまず始めに行うべきは、「絶対に守らなくてはいけないルール(初歩的な英文法)」の完璧な理解です。

初歩的な英文法とは、「動詞」です。
実は中1~中2の2学期までは、この「動詞」周りの文法事項しか出てきません。
(「be動詞」「一般動詞」「肯定文・否定文・疑問文」「現在進行形」「過去形」「助動詞」などはすべて「動詞」のルールです。つまりSVOやSVC等の文型におけるVの部分の理解ということになります。)

そして、このV(動詞)が英文法の中で最も重要なものなのです。
この話をすると長くなってしまうので割愛しますが、とにかく「英文法のキモは動詞!!」だということを覚えておいてもらいたいです。動詞を使いこなせるようにならないとなにも始まりません。
大学受験生で英語を苦手としている子も実は「中1内容の動詞と文型」の体系的な理解ができていないことが多いです。

それだけ「動詞」は英語すべてに影響してきます。

この「動詞」周りの理解ができていないと、これ以後何もできなくなります。
中2のこの時期(1学期)の「英語が苦手」だと「めちゃくちゃヤバい」のはこういう理由。
(これ以後の単元になると、SVOやSVCにおけるOやCの部分の難しい話になってきます。動詞をクリアせずにここまで時期が進んでしまうと大学受験までずっと英語はできないままになってしまいます。←挽回するための十分な時間がなくなってしまう。)

英語は中1(動詞)が最も重要なのです。

中1と異なり、中2は、「英語を齧って」しまっています。
中途半端な知識がぐちゃぐちゃに頭の中にある状態です。
ここからそのぐちゃぐちゃを整理するのは本当に大変な作業です。
英語を全く知らないまっさらな中1よりも時間がかかります。

先日入塾してくれた中2の女の子も同じような状況です。
まずは、現在形と過去形だけ区別できるようにと練習していますが、「英語を齧って」しまっているばっかりにing形(中1はまだ知らない文法)などを混同して使ってしまいます。
「とりあえず今はing形が存在しない世界にいると思って」と設定して教えていますが、中途半端な知識がある所為で内容の整理がスムーズに進みません。

中1のほうが何も知らない「まっさら」な状態から始まるので、教えた通りに知識を整理して吸収できます。
英語の勉強は、中1の“内容”から始めるもそうですが、中1のこの“時期”から始めるのが実は大切なことなのです。(今言っても遅いけど)

しっかり勉強したのにもかかわらず中2の定期テストで90点を超えない子は、中1の文法の理解が完璧ではありません。
学校の定期テストは、英文法を理解していなくても点数が取れてしまいます。(教科書の本文を丸覚えする、単語を完璧に覚えるなどをすれば80点くらいいきます。)
しかし、これでは「英語が苦手」から脱却したとは言えません。
(英文法の理解がないのに80点を取れてしまっているが故に「自分は英語が得意」だと思い込んでいる子もとても多いです。体感的には、中1の英文法を完璧に理解している中2は10~20%くらいです。)

とにかくこの夏は中1用の文法のテキスト(学校のワークではなく、文法用のテキストでないとダメ。)を用意し、最低3周はやるようにしてください。
まずは「動詞」を完璧にしましょう。解答を書く際は、必ず1文すべてをノートに書くように。(こうしないと語順感覚が身に付きません。)
テキストの問題はスムーズに全問正解できるようにし、最終的には1文全体を英作文できるようにしましょう。
「動詞」の勉強ができるのは、この夏が最後です。2学期以降は「動詞ではない」文法単元(不定詞・動名詞など)に入ります。

中2の夏を無駄にしてその後もその状態だと、高校から「さようなら」と言われます。
理解力のある子なら1日で感覚を掴めますし、そうでない子でも夏中やっていれば身に付くはずです。
注意すべきポイントがシンプルな内容ですので、塾に行かなくても、お父さんお母さんが教えてあげれば大丈夫でしょう。家で解決できることは家で解決したほうがスムーズにいきます。

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