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【受験体験記2020】竹早高校進学Yくん
僕はTSKに通塾するまでは自分の好きな教科ばかり勉強するだけで、苦手な社会や国語は勉強せず、勉強したとしてもワークを解いて教科書を読むことしかしていませんでした。ノートに関しては、せっかく授業で書いたのに教科書に同じことが書いてあると言って見返したりはしませんでした。そのせいで定期テストの5教科合計点で330点くらいでした。
TSKに通塾して変化したことは、勉強習慣です。
通塾する前は1日どのくらい勉強するか、何の教科を勉強するかが決まっていなくて、その日の気分で勉強していたので、教科によって偏りのある勉強でした。それが通塾してからは、曜日によって勉強する教科を決め、何を勉強するのかも決めていたので、計画的に勉強を進めることができるようになりました。
また、定期テストの勉強方法も教わり、短い時間できちんと定着させる勉強ができるようになりました。5教科で430点ぐらいをとれるようになりました。
中学2年生の冬の模試では、偏差値50で勉強に真剣に取り組めてもいませんでした。しかし、塾の面談で高校の話をしたり、先生たちから高校の話を聞いたりするうちに、少しずつやる気が出てきました。また、同級生たちの勉強の話を聞くのも、刺激になっていました。
中学3年生の夏までは、理科と社会と漢字などの暗記系の勉強を家ではしていました。僕の場合、暗記が嫌いでこれらの勉強を避けていたのですが、暗記した分だけ確実に点数が上がることを模試で知り、夏休みの間には暗記が好きになっていました。今思えば、中1中2の頃からきちんと取り組んでいれば良かったと思います。
夏休みが進むにつれて受験への緊張感が増して、自分ももっと勉強しないといけないなと思い、自然と勉強時間が長くなっていきました。夏休みが終わって学校に行くと、クラスの皆が自信ありげな顔で登校してきました。夏休み中に勉強していないと、この時にとても焦ると思います。僕の場合、クラス皆の知識が増えていたので、自分がわからないような問題もわかるという人が増えていたので少し焦りましたが、刺激にもなりましたし友だちに積極的に勉強の質問するようになりました。
中学2年生の冬から中学3年生の秋にかけて、模試の成績が上がっていき秋には偏差値60後半くらい取れるようになりました。しかし、11月頃から思うように偏差値が伸びなくて、何度か勉強に対してやる気がなくなりそうでした。それでも、先生たちと模試の振り返りをして、自分の弱点を直していきました。
また、杉山先生と国語・数学・英語は90点、社会・理科は80点をとるという具体的な目標を作り、次の模試にむけて勉強しました。
受験直前は、暗記が全てできているか確認しました。
僕は受験直前期にやった模試で悪い点数を取った教科が理科だけと限られていたので、他の教科の勉強をしながら、理科の難しい計算問題の練習をしていました。塾では都立入試の過去問を受験直前に10年分解くのですが、年度によって教科ごとの難しさや問題の出され方が大きく違うのでなかなか安定した点数がとれませんでした。
それでも、毎日苦手な内容の復習をして、受験本番で大きなミスをしないように意識しました。この頃はクラスが私立の結果発表などでピリピリして、あまり落ち着きませんでした。それでも、特別なことはせず、受験当日に向けて不安な箇所を無くしていったり、先生たちと雑談などをしたりして、気持ちを落ち着かせようとしていました。
受験当日は、高校に着くまではとても緊張しましたが、高校の先生たちは受験に慣れていて穏やかなので、あまり緊張せずに試験は受けることができました。試験中は前の教科のことを思い出すと試験に集中できないので、意識的に振り返らないようにしていました。試験後に塾に行って自己採点をして、これまでで一番良い点数が取れました。先生たちにも大丈夫と言ってもらえたので、少しだけ安心しました。
受験を終えて、僕は色々な面で大きく成長できたと思います。例えば、2年生の頃は定期テスト2週間前ぐらいからワークを進めていましたが、普段からワークを進めるようになるなど、先を見据えて行動するようになりました。
また、得意な教科だけを勉強していたのが、苦手だったり嫌いだったりする教科を避けずに勉強したり、模試やテストを見返すことで自分ができていないものを見つけて、何をすればよいのか考えるようになりました。受験は自分を成長させるチャンスです。これから受験をするみんなには悔いの残らないような勉強を心がけてほしいです。
後輩へのアドバイス
僕が暗記を済ませたことで勉強が好きになり成績が上がったように、勉強を好きになることは今後の勉強のモチベーションに繋がると思います。できるだけ早くに、好きな教科を作って受験勉強に耐えられるようにした方が良いです。
内申は中学3年生1学期の定期テスト後にいくら後悔して勉強しても簡単には上がらないので、1学期の定期テストをとても大事にしてください。ただ、定期テストの勉強は各教科で勉強方法が異なり、3年生の1学期のテスト時に勉強方法がわからなくてはとても困ります。2年生の定期テストを確認し、内申を上げる準備をすることが重要だと思います。
また、僕に限った話なのかもしれませんが、受験生の一年間は短いとよく聞きますが、僕はとても長く感じました。一年間ずっと勉強だけでは疲れてしまいます。受験勉強をさぼってしまわないくらいの、短い時間でリフレッシュできることを見つけておいた方が良いと思います。
学校にいる時に意識した方がよいことは、休み時間を利用して勉強すると、授業の始めから集中できるので休み時間内の勉強はとても大切だと思います。しかし、朝読書中に勉強することは、自分が意識せずとも今の勉強量ではダメだなどと余計に焦ることに繋がるのでやめるべきだと思います。
これから先、この一年間を意味のあるものにできるように頑張ってください。
個別のエピソード
一年前のYくんは、文京高校がギリギリ狙えるレベルでした。
中2冬の偏差値は52でしたが、要領が悪い生徒でした。これまで竹早以上の高校に進学した生徒たちと比較しても、スピードや吸収力において大きな差がありました。中2の間は定期テストに専念できたこともあり、中学校の成績はなんとか取れていましたが、中3になり定期テスト勉強と受験勉強が両立できるのか、先生たちは心配していました。
しかし、受験勉強を進めるにつれて、スピードや吸収力は改善されていきました。模試の結果にそれらははっきりと反映されていて、比較的高い基準での安定が見られました。中3秋には自己最高偏差値69を出し、志望校をよりレベルの高い竹早高校に決めました。
中1の成績がほぼオール3でも、中2の頃からコツコツ努力をすれば、竹早高校(共通問題のトップ校)に合格できることを、Yくんは後輩たちに示してくれました。
【保護者メッセージ2020】竹早高校進学のYくんのお母さま
〇TSKに通塾するようになって成長したこところ
一年生のころは定期テストの1週間前にテスト範囲と課題が発表になって、それから勉強を始めていました。ですので、課題をこなすだけで精一杯という様子でした。TSKでお世話になるようになってから、定期テストでは2-3週間前から課題を見越して準備をするようになっていきました。きちんと計画的に進められるようになって、親の方から勉強のことで注意するようなことはなくなりました。
〇受験学年の息子の様子
受験生になっても7月までは土日も部活で忙しかったので、本格的に受験勉強を始めたのは7月末だったと思います。受験生としての自覚がようやく芽生えて、先生からの課題に一生懸命取り組む毎日でした。
夏休み終わりごろからV模擬が始まり、最初のころは良い点が取れていましたが、11月から12月は難しい問題も多く、思ったように伸びなかったようで、『凡ミスしたから今回悪かったけど、きっと何点くらいとれるはず』と『凡ミス』という言葉を頻繁に使っていました。この頃に一度V模擬に受験票を持っていくのを忘れて取りに帰ってきてしまったことがありました。受験票なくてもとにかく会場に向かうことを教えて、本番でなくてよかったとほっとしたことがあります。11月末までは定期テストと受験勉強の両立、学習発表会など行事、高校見学にと忙しそうでした。
12月ごろから、『一か月で社会をやる』とか、『数学の大問5が解けるようになりたい』とか、家でも目的をもって取り組むようになっていきました。そのころからあまり凡ミスという言葉を使わなくなっていきました。最後の2か月はカウントダウンしながらあと何日でこの問題解けるようにしたいとか、数学2段階上げたいんだけど、などと言いながら勉強していました。この頃はその日やりたかった勉強が終わっていないと言って夜更かしすることが増えました。翌日の効率が落ちるので生活リズムを崩させないことを心がけました。
本人にとっては受験までとても長く感じたそうです。心配性の息子が、受検当日、緊張はしても全く不安な様子を見せなかったのは、何度もV模擬や過去問で繰り返しご指導いただけたこと、的確な分析で合格の可能性を先生にご教示いただいてきたことがあると思います。とても良い受験になったと思います。
〇受験生をサポートする親の心境
夏休み前の面談で杉山先生から、気分転換を上手にすることが大切と教えていただいていたので、気分転換は大切にしていました。遊びに行きたくて迷っているときは、塾が休みの時などは思い切って行かせました。塾で遅くまで頑張って勉強してきていたので、家ではリラックスして過ごせるようにと、なるべく生活リズムを崩さないことは心がけていました。
受験生は勉強だけでなく、普段乗らない電車に乗っていろんな学校に見学に行ったり、面接を受けたり、将来のことなどを考えるきっかけになるので、その都度心配したり、成長を感じて喜んだりと気忙しい毎日でした。でも塾でのことは、こまめに面談で現状とこれからのことについてお話しくださっていたのでいつも安心してお任せしておりました。
夏休みでも十分しっかり勉強していると思っていたのですが、TSKでのラストスパートは私の想像をはるかに超えていました。正直、いつまでも帰ってこないなぁと思うくらい遅くまで勉強に取り組んで、最後の最後までしっかり力をつけていく様子に驚かされました。
受検前日に杉山先生からメールをいただきました。返事を書くにあたり、一年間を振り返って息子が頑張ってきたこと、その前の私立の受験の時の様子など思い出しました。あぁきっと都立受検当日も落ち着いて力を出し切ってくれるだろうと思ったところに、塾から本人が帰ってきました。お陰ですごく穏やかな気持ちで迎えて、翌朝も見送ることができました。私たち夫婦にとってもとても良い受験になりました。本当にありがとうございました。