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都立高校一般入試を終えて
こんにちは。杉山です。
昨日21日に都立高校の一般入試が実施されました。
今年は日曜日の試験でしたので、前日土曜日は時間的な余裕があり、例年より落ち着いている生徒が多かったです。また今年も受験生活が終わってしまうことが「寂しい」と口にする生徒たちがいました。自分の目標に向かって、ここまで全力で勉強に取り組んだことがはじめてだったからでしょう。中3生からこの言葉を聞けて嬉しかったです。
試験を終えて
中3生のみんな、本当にお疲れさまでした。
そして、この一年たくさんのご協力・サポートを頂いた保護者の皆様も本当にありがとうございました。発表が残っていて落ち着かない期間だとは思いますが、一年間受験生というプレッシャーの中で頑張った子どもたちを労ってあげてください。
TSK生徒の自己採点結果
昨日の試験後に自己採点をしました。
今年のTSKの都立一般受験者は6名で、今年は5名が共通問題、1名が自校作成校を受験しました。
TSKの生徒のなかで、一番点数が取れていた生徒は約400点でした。
各科目の最高点
国語:95点(90点以上は3名)
数学:76点(70点以上は1名)
英語:84点(80点以上は2名)
社会:88点(80点以上は2名)
理科:84点(80点以上は1名)
※記述問題は厳しめに採点しています
今年は入試本番で自己最高点を取った生徒はいませんでしたが、自己最高点に近い点数を取れていた生徒が2名いました。
各教科の大雑把な講評
各教科の大雑把な講評を簡単に書いておきます。
5教科全体
難易度:昨年度より難化
予想平均点:301点(昨年は307.3点)
5教科全体の平均点は昨年より下がるでしょう。また上位校は全体の平均点以上に合格ラインが下がると思います。数学・社会・理科の3教科が、高得点を狙っていた受験生には解きづらく感じる問題が多かったからです。自校作成校でも社会と理科の平均点は80点ほどになると予想されます。
教科別
国語
難易度:昨年度より難化
予想平均点:73点(昨年は81.1点)
出題形式:変化なし
出題傾向:変化なし
小説文で文章量が増えたり選択肢が抽象的なものが多かったりしましたが、その分評論文は短く内容も読みやすかったので、例年とさほど変わらない難易度だったと思います。ただ昨年は異常に簡単で平均点も80点を超えましたが、今年はそれよりは下がるはずです。
TSKの生徒たちは、自己最高点もしくはそれに近い点数を取れていました。漢字もしくは読解問題で一問間違えであった生徒が多かったです。
数学
難易度:昨年度より難化
予想平均点:57点(昨年は61.1点)
出題形式:変化なし
出題傾向:変化なし
70点以上を目指していた受験生にとってはかなり解きづらく感じたテストだっと思います。関数の3問目・平面図形の2問目が例年より難化しました。
ただ、空間図形の2問目が比較的解きやすかった分、関数の3問目を飛ばして空間図形の問題に手をつけられた人は過去問と同程度の点数を取れたかもしれません。
TSKの生徒たちの大半は、過去問-5点程度の得点でした。
英語
難易度:昨年度より易化
予想平均点:60点(昨年は54.7点)
出題形式:変化なし
出題傾向:変化なし
ここ数年文章量が連続して増えていましたが、今年も大問3番がさらに長くなりました。ただ、昨年や一昨年とくらべ大問3番が解きやすい問題が多かった印象を受けました。読解スピードがある受験生にとっては解きやすい問題であったので、昨年や一昨年の過去問より点数が上がった人も多かったでしょう。
TSKの生徒たちは、過去問±5点程度の得点だった生徒が多かったです。
社会
難易度:昨年度と同程度
予想平均点:57点(昨年は56.0点)
出題形式:大問1番の小問数増加、大問5番の小問数減少
出題傾向:変化なし
昨年と同じく学習量によって大きく差が出るテストでした。特に歴史をしっかり勉強していなかった受験生は、過去問で取れている点数より大幅に点数を下げたでしょう。
TSKの生徒たちは、自己ベストに近い点数を取れていた生徒が3名いました。
理科
難易度:昨年度と同程度
予想平均点:54点(昨年は53.4点)
出題形式:大問1番の小問数増加、大問4番の小問数減少
出題傾向:計算問題の増加、中3内容は小問のみの出題
昨年平均点が最も低い教科でしたが、今年もその可能性が高いです。今年の理科は、大半の受験生が解きやすいと思う問題(正答率80~70%の問題)と、上位校の受験生でも解きづらい問題(正答率30~20%の問題)の2つに分かれました。前半の大問1番~3番は解きやすい問題、後半の大問4番~6番に解きづらい問題が集中していたので、試験が進むにつれ焦った受験生が多かったはずです。
以上が試験問題についての講評です。発表は来週火曜の3/2です。