目次
はじめに
新学期になる前にやっておきたいことについて書いています。今回は新2年生編です。
優先順位の高い順に3段階で書いてあります。
最低でも①は完了させて新学年を迎えないと、後々ツケが回ってきて大変な事になってしまいます。
1,3年生用は↓
【新中学2年生】新学期に入る前にやっておきたいこと
①中1英語の“完璧な理解”
2年生以降に学習する英文法は、1年生の文法ルールとほぼ同じ(否定文や疑問文の作り方がほぼ同じ)です。なので、中1の英文法の型を2年生になる前にしっかり身についているかどうかで今後の勉強の出来が決まります。
他のエントリーでも何度も言ってきましたが、高校受験生でも大学受験生でも英語が苦手な子は、中1の英文法が正しく理解できていません。
理論的にインプットしたものを理論的にアウトプットできるようになるまで徹底的に演習をする必要があります。
“完璧な理解”と言われてもなかなかわかりづらいかと思いますが、とりあえずは下記の英文法を正しく理解しているか(自分の言葉で人に説明できるまでわかっているか)でチェックしてみてください。
または、学年末テストでちゃんと80点以上取れていたかどうか。1年生のテストで80点を下回っている子は、そのまま過ごせば間違いなく2年生のテストでは70点を下回ります。
絶対に理解しておかなければならない単元
・be動詞と一般動詞の使い分け
・現在形と過去形の使い分け
・疑問詞who・what・where・when・whose・which・howを使った疑問文の作り方と答え方
・現在進行形
・助動詞can
・単数と複数の扱いの違い
一つでも抜けているとこれからのあらゆるテストで70点以上を取ることはほぼ不可能です。
例えば、三単現のsはどういう時に使うか、疑問文と否定文になった時にどうすればよいのか、といった事をしっかり頭で理解して、実際に正しく英文を書けるかどうか。
こういったことを確かめながら勉強を行えているかがとても重要です。
②英語と数学の予習
ここからが良い成績を取るための話。英語ができている子はここから始めてもらって大丈夫です。
入試を見据えて、2年生のうちから都立受験で重要視される実技教科(音楽・美術・体育・技術家庭)のテスト勉強をする習慣をつけておくことが望ましいです。そのためには主要5教科の勉強をテスト2週間前には、ある程度終わらせておく必要があります。
こういったことを踏まえて、まずは英語と数学の予習をしておくことがベスト。
以下、予習しておきたい単元。
英語(中1の単元ができていれば余裕の単元。一人でどんどん進められるはずです。)
・一般動詞の過去形
・不規則動詞を覚える
・be動詞の過去形
・過去進行形(1年で学習した“現在進行形”とほぼ一緒)
・助動詞will(1年で学習した“助動詞can”とほぼ一緒)
数学
・式の計算(文字式)
・連立方程式
これだけ。
基礎ができている子なら2時間程度で一通り理解できると思います。不規則動詞の暗記はコツコツやっていく必要アリ。
③語彙力をつける(漢字・英単語)
受験を見据えて、国語も英語も語彙力をつけておいた方がいいです。前回も書きましたが、とにかく今の子たちは言葉を知らなすぎです。
入試の国語と英語は、読解問題が中心(都立は8割読解問題)です。当然、言葉の意味を知らなければ読むことができず、“問題を解く”というフェーズにすらいけません。
3年生になったら読解問題の演習をしていくことになるかと思います。それに備えて今のうちからコツコツと語彙力を身に付けていってもらいたいと思っています。
テキストは漢検や英検のものでいいと思います。
おわりに
「俺は(私は)塾でやっているから大丈夫だ。」と思っている人が一番危険です。
やっているだけで身に付いていない子が本当に本当に本当に多いです。(「えっ、マジ?!本当に塾通ってたの?!」と思ってしまう子に沢山出会ってきました。)
そうならないためにも、慢心せずに時間にゆとりのある時期にじっくり丁寧に取り組むことが大切です。
2年生の段階から、しっかりと受験を見据えて準備を行っていくことができれば、3年生での受験勉強がかなりスムーズにできます。
逆に、この時期にサボってしまった子は、受験生になったときに既にかなりの深手を負っていることになります。
良いゴールのためには、良いスタートから出発しなければなりません。