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定期テストでオール90点が取れる生徒に共通していること

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はじめに

最近、中学2年生の学習相談(都立の自校作成高校を目指せるのか、どの程度成績が上がるのかなど)を複数受けることが多いです。

そこで今回は「テストで90点が取れる生徒」「成績が上がる生徒」の共通点について書いていきたいと思います。長いですが良かったら参考にしてみてください。

以下の項目をクリアしていれば、正直どんな塾でどんな指導を受けようが勉強内容さえマッチしていれば成績は上がるはずです。逆にクリアしていなければ、勉強の内容以前に以下の基本所作を身につけなければなりません。そういった指摘をしてくれる人に指導してもらうことが最重要だと思います。

90点を取る生徒に共通していること

①指示された通り確実に取り組むことができる。
②前回学習した内容を95%以上覚えている。
③丁寧に取り組める。
④集中して取り組める。
⑤相応の読解力がある。
⑥自分の言葉で説明できる。
⑦インプット、アウトプットが適切にできる。
⑧見直しをする習慣がある。見直しの意味をわかっている。
⑨「できた」「できる」の基準が高い。
⑩複数の解き方、捉え方ができる。

勉強をして成果が出る生徒ほど、上記の項目をクリアしている数が多いです。
①と②に関しては、高得点に限らず、平均点を取るためにも絶対に必要なことです。

すべてクリアしている生徒は定期テストで90点が取れているはずです。
そして、都立自校作成校に挑戦できる学力もあるでしょう。

闇雲にワークを解いたりノートの内容をまとめたりする前に、上記の項目をどの程度達成しているか把握することが、成績を上がるために必要なことだと考えます。

TSKでは、この10項目をクリアしていることが、都立自校作成校を目指す最低限の条件と定義付けています。

上記の内容を具体的に言うと

①指示された通りに取り組める

例:(30-12)×5+27 などの計算問題において、先生に「最初に引き算の計算をして」と指示されてちゃんと30-12=18の計算ができる。

そんなこと誰でもできるだろと思うかもしれませんが、生徒の中には「30-12を計算して」と見たまんまの形で言われないと計算できない生徒もいます。ものすごく具体的な指示をしないと進めないタイプ(少しでも抽象化されて説明されると理解が困難なタイプ)です。ただ、それでは先生が言った答えをただ書いているのと同然です。勉強に必要な「自分の頭で考える」という行動が欠如していると言えます。

国語においても「~とはどういうことか」「~といえるのはなぜですか」などの言い換えや理由の設問に対して、「…ということ」「…だから」と答えられるのも、ひき算の例と同じでしょう。

「先生の話や設問の指示を正確に理解して且つその通りに素直に行動できる」ということ。

 

②前回学習した内容(用語、公式、解法、コツ等)を95%以上覚えている

例:数日前に学校で習った1次関数。直線の式はy=ax+b、aの値を傾き、bの値を切片というなど教科書の太字部分や基礎問題の解き方を覚えている。

これは復習をしたか、していないかというよりも、教わったことを頭に残すという意識や習慣があるかという問題といえます。1日2日経って教わったことを覚えていない生徒のほとんどが、小学生時代に漢字や都道府県などの暗記物をサボってきた生徒です。小学生の先生に「覚えましょう」と言われたことは、しっかり覚えましょう。教わったことを数日間すら覚えておけない生徒については、毎日復習するしか今から改善する方法はありません。時間が経てば経つほど忘れるので、授業を受けてすぐ復習、翌日ももう一度復習するようにしましょう。

抜き打ちで前回の確認テストを行って95%以上正答できていれば一先ず合格と言えるでしょう。
逆に10%以上×が付く場合は定着力が弱いと言えます。これは授業中の理解度が低いことと復習が足りていないことが原因です。

またこれは余談ですが、5教科で安定的にオール90点以上をとっている生徒は、定期テスト対策の勉強をしない子がほとんどです。塾や学校の授業と宿題だけですでに定着しているため、わざわざテスト前に時間を余分に取る必要がありません。。

今まで私たちが見てきた自校作成校合格者(日比谷・戸山・青山・新宿など)は、ほぼすべての子が前日に少し確認する程度で定期テスト90~100点は取れていました。

 

③丁寧に取り組める

例:数学の計算問題を解いているときに、面倒くさがらずに途中式を書いている。(ノートに隅っこにチマチマ書かずに与式の下にしっかり書いている)
例:関数や図形の問題を解くときに、図やグラフをノートに書き出し、わかっている情報(座標や角度など)を書き加えている。

どれだけ時間をかけて勉強しても70点~80点ほどの点数しか取れない生徒は、これができていないことが多いです。また、そのような生徒は「解き方はわかっていたのに…」「90点取れたはずのに…」と口にします。○がつくためには「解き方の理解」と「正確に解く」ことの二つが必要であるのにも関わらず、解き方を理解していれば解けると勘違いしています。「正確に解く」ためには、省かずきちんと書くことです。(ワークの答えを見て解説を読んだだけで「できるようになった」と勘違いしていることが多いです。男の子に多いです。)

「途中式を書け」と言っても書かない子もいます。(①にも同時に該当。こういう子は間違いなく点が取れません。)また、書けと言われたので渋々書くが、字がめちゃくちゃ雑になる子もいます。(結局、丁寧に取り組めない。)男の子に多いです。改善できない限り、こういう子はいくら勉強しても80点程度で頭打ちになります。高校受験ですと偏差値55に届くか届かないかぐらいです。

 

④集中して取り組めている

例:家で学校や塾の宿題を始めるまでに時間がかからず、やろうと思ったらすぐに取り組める。
例:取り組み始めてからもダラダラせず、短時間で終わらせることができる。

勉強が得意な生徒は、所要時間や日数を自分で把握できています。把握していることで、「何時から始めるべきか」「何時までに終わらせるべきか」などの逆算もできます。
一方で把握していない生徒は、気が向いたら始めるとか、他にすべきことがあるにもかからず目の前のことを納得いくまでやり続けようとします。もちろん、それはそれでいいと思いますが、期日が決まっているテストや入試には不向きです。

ただその瞬間だけ集中していればいいとういうことではなく、時間を意識して自らをコントロールするための行動ができるかどうかということです。

 

⑤相応の読解力がある

例:教科書の文章を理解できる。教科書や解説を読む習慣がある。
例:わからない用語が出てきたときに、辞書で調べたり、先生に聞いたりしてすぐに解決する習慣がある。

勉強が得意な生徒によくあるケースが「塾に通っていない」ということです。塾に通わなくともよい成績が取れるのは「読解力(自分で読んで正確に理解する力)」があるからだと思います。読解力、換言すれば文章を読もうという意識、わからない言葉があったときに調べようとする意識、要するに自分で解決しようとする意志があるかということです。

「この子は基本的な読解力、解決力が備わっているな」と感じる生徒は残念ながら10人に1人程度しかいません泣。(オール90はクラスに1~3人程度なので妥当な数なのかもしれませんが)

 

⑥自分の言葉で説明できる。

例:文章を読んだり、説明を聞いたりしたときに、自分の言葉に言い換えて解釈しようとする習慣がある。
例:他人に説明するときに、自分の言葉で的確に説明できる能力がある。

新しい知識を理解するには、自分が知っている言葉に変換してインプットする必要があります(言葉でなくともイメージでもよいのですが)。授業を聞いたり、設問を読んだり、解説を聞いたりするときにも同じことがいえます。
①でも触れましたが、設問や先生から指示されたことを、自分でどういう意味なのか考えなくては、思考が止まりそれ以上進みません。
自分の言葉に変換する練習として、自分が知っている知識を他人に説明してみるといいでしょう。きちんと理解できているものは、自分の言葉で説明ができ相手にも伝わります。一方、説明ができないものは理解が不十分といえます。

一つのことを複数の言葉やイメージで解釈して頭に入れることで、知識と知識が有機的に結びついて大きな体系が形成されていくはずです。引き出しの多い人になれます。
引き出しの多い人はコミュニケーションが上手く、人からモテます。社会的に成功する確率は高まります(個人的な考えです)。

 

⑦インプット、アウトプットが適切にできる。

例:的確に捉え迅速に処理できる。

これは③~⑥の内容をまとめたものです。実際テストは、問題文を読んで設問の意図を的確に捉え(読解力、言い換える力)、適切なプロセスを踏む(指示通りに行動する・ルールに従って丁寧に取り組む)ことを、瞬時にこなしていく必要があります。

TSKの体験授業を2週間に設定しているのは、単に塾に慣れてもらうだけではなく、こういった能力がどれぐらい備わっていてどれくらいテスト結果や普段の行動に表れているかを精査して、お子様の状況や未来のことをお話できるようにするためだったりもします。

 

⑧見直しをする習慣がある。

例:問題を解きながら見直しをすることができる。それができなくとも、見直しをする習慣がある。
例:見直しの意味を理解している。

90点以上取れる生徒はケアレスミスをほとんどしません。それは自分で確認する場を設けているからです。先生に言われてするのではなく、自分で日頃からしていなくては意味がありません。よくテストの時にだけ見直しをする生徒がいますが、日頃見直しをしていない生徒には間違えを見つけることなどできません。そのような生徒は見直しをしているのではなく、自分が書いた途中式や答えを見返しているだけで、間違っている箇所を見つけようとしているわけではありません。また、日頃から見直しをしている生徒は、間違えやすいポイントがわかるようになり、そのポイントをチェックする癖がつきます

日頃から丁寧に取り組むことは本当に本当に本当に大切です。

 

⑨「できた」の基準が高い。

例:100%自信を持って答えられて、はじめて「できた」と思える。

テストで、全部の問題を解けて漸く「できた」と言う生徒と、半分しか解けていないのに「できた」と言う生徒がいます。後者の生徒は、日頃の勉強のなかでも「できた」と思っていても、勉強したうちの半分ほどしか理解できていない、覚えていないということが多いです。(これは先生側がしっかり確認しないと大変なことになります。)よく言う「わかったつもりになっている」という状況です。わかったつもりで勉強していても高得点を取ることは難しいでしょう。

こういう子ほど自分のテストの点数に納得がいかず、問題にケチをつけたり先生の文句を言ったりします。(大人でもこういう人いますよね)
他人に文句を言う前にまずは内省すべきです。

 

⑩複数の解き方、見方ができる。

例:より適切な方法を考えようとする。考えられる。

これは定期テストや入試子の応用問題を解くときに必要な力です。よく数学の問題を解いている生徒から「解説を読めばわかるのに自分では解けない」と言われます。そのような生徒のほとんどが、答えが出ればいい、一つの解法パターンを知っていればいいという考えが強いです。しかし、複数の解き方を身につけよう考えようとしないと、応用問題は解けるようになりません。少なくとも自校作成校を目指す生徒には、これが必要となります。

 

以上です。

10個クリアしている子はほとんどいないと思います。
とにかく一つひとつ改善していけば自ずと成績は良くなっていくと思います。

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