【中2生】高校受験にむけた学習計画【2020年度入試組】

目次

高校受験にむけた学習計画(中2生)

こんにちは。教室長の杉山です。
期末テストも終わり、いよいよ中2生は中3内容の学習に入っていきます。
今回は中2生の12月から都立入試までの学習計画について書いていきます。
来週の月曜・火曜に中2生の集会を開き、今後のスケジュールについて本人たちにも話をしていきます。

中2_カリキュラム 2020年度受験生
・入試対策のみの学習計画となります。定期テスト対策は、テスト2~3週間前から別途行う予定です。
・併願校として、私立上位校を考えている生徒むけのカリキュラムになっています。

【中2の12月】

数学
・式の展開と因数分解
・平方根

英語
・文型
・受動態
・長文読解(中2レベル)

理科
・中1の化学、生物、地学
・中2の化学、生物、地学

学習のポイント


中3内容の学習に入ることです。
これは単純に、このペースで進めていかないと合格の可能性が極端に下がるためです。


理科(用語)の暗記を始めることです。
数学と英語で中3内容の先取りをしますので、12月はこの2教科にほとんどの時間を費やすことになります。ただ、理科と社会の暗記については膨大な時間がかかりますので、早い時期から少しずつ暗記を始めておかなければなりません。
理科を先に学習する理由は、社会より理科の方が自主的に進められる内容が多いからです(基礎知識を学習する時期に関しては)。2月までは化学・生物・地学を宿題で進め、3月に物理を集団授業形式で学習します。単元ごとに確認テストを実施して、正答率90%に到達するまで繰り返します。

【中2の1月~2月】

数学
・式の展開と因数分解
・平方根
・2次方程式
・2次関数

英語
・現在完了
・不定詞
・動名詞
・長文読解(中3レベル)

理科
・中1の化学、生物、地学
・中2の化学、生物、地学

学習のポイント


数学の「展開と因数分解」「平方根」は、週1回は必ず復習をすること。
パターン別に学習を行っているときは、スムーズに計算できますが、様々なパターンがランダムに出題されると途端に解けなくなる生徒が多い単元です。今年の中3生同様、2次方程式や2次関数の先取り、定期テスト対策を行っている期間でも「展開と因数分解」「平方根」は行う予定です。


英語のポイントは「読み慣れること」です。
例年、大半の生徒が本文を読むことを面倒くさがり、設問だけ目を通して解こうとします。当然、○がつくはずがありません。この悪い癖をなくして、本文をしっかり読んで設問に答える癖をつける必要があります。

【中2の3月】

国語
・小説文、評論文(都立入試形式)

数学
・相似な図形
・円
・三平方の定理
・都立大問1番対策

英語
・文型
・分詞
・関係代名詞
・間接疑問文
・長文読解(都立入試形式)

理科
・中1の物理
・中2の物理

学習のポイント


数学と英語の中3教科書内容をすべて終わらせることです。
「進むスピードが速い」と感じるかもしれませんが、中2の2学期期末テスト後から真面目に取り組めば、3月中には中3内容は終わります。共通問題上位校を受験する生徒は、私立上位校を併願で受験するケースが多いです。私立上位校の受験を考慮すると、中2の11月~中2の3月までに中3内容(数学と英語)を学習し終える必要があります。


国語の入試問題を解いてみることです。
国語はほかの4教科と異なり、中3で新しく習う単元というものがありません(もちろん語彙力を養い続ける必要などはありますが)。早めに挑戦できるものは、早い時期から挑戦をして、自分の現状と目標との差を把握したおくべきです。とくに国語は、一番成績を上げることが難しい教科ですので、対策する時間があればあるほどいいでしょう。時間や得点の目安などは志望校により変わりますが、70点ほど得点できると良いレベルかと思います。

【中3の4月~7月】

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(都立入試形式)

数学
・小問集合(都立共通問題大問1番)
・関数(大問3番)
・平面図形(大問4番)
・文字式の利用(大問2番)
・空間図形(大問5番)

英語
・対話文(都立共通問題大問2番、3番)
・物語文(大問4番)
・文法の総復習(公立入試問題)

社会
・縄文時代~明治時代

理科
・中3内容の先取り

学習のポイント


数学と英語で、都立共通問題レベルの演習を始め、7月までに70点を取れるようになることです。
都立共通問題は8割が基本問題(教科書内容)です。私立上位校に挑戦するなら、この時点で最低でも70点は取れる必要があります。その点数に届いていないなら、基本事項の定着ができていないことになります。また、ある程度の時間をかけても定着していないということは、定期テスト対策や私立対策を行っても、同じ現象が起こるでしょう。2月の入試までに、予定通り課題をこなし知識を定着させていくことが困難といえます。


社会の学習、理科の中3内容の学習を始めることです。
TSKでは3月の物理と同じく、この2つの内容も集団授業で進めていく予定です。理科は夏休み前に3年間の学習を一通り終え、社会は歴史の学習を1周します。先述のとおり、理科と社会の知識を定着させるには非常に時間がかかりますので、長い期間かけて準備をしていく必要があります。

【中3の8月・夏休み】

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(都立入試形式)

数学
・小問集合、文字式の利用、関数、平面図形、空間図形(都立入試問題)

英語
・対話文(都立入試形式)
・物語文、説明文(都立入試形式)
・文法の総復習(私立入試問題)

社会
・地理
・歴史

理科
・3年間の復習

学習のポイント


英語で私立の入試問題に触れ、不足している知識を補っていくことです。
私立上位校の入試問題は、高校で学習する内容が出題されます。そのため、都立共通問題とのレベルの差を感じるでしょう。夏休みから半年間かけて必要な対策を行っていきます。


理科と社会で2周目の学習をすることです。
1学期までに学習してきた内容を、再度復習していきます。時間が空けば勉強したものも少なからず忘れてしまいます。大学受験の英単語や英文法などでもよく言われることですが、覚えるものは、最低でも3回やらないと定着はしません(時間を空けて3回行うという意味)。忘れたものを思い出す機会を設けなければ、1学期までに費やした時間は無駄になってしまいます。3周目は2学期の期間に設けます。

【中3の9月~11月】

国語
・小説文、評論文、古典についての説明文(都立入試形式)
・小説文、評論文、古典(私立入試レベル)

数学
・小問集合、文字式の利用、関数、平面図形、空間図形(公立入試問題)
・平面図形、小問集合、関数、空間図形(私立入試問題)

英語
・対話文、物語文、説明文(公立・私立入試問題)
・文法の総復習(私立入試問題)

社会
・地理、歴史(公立入試問題)
・公民(教科書レベル)

理科
・中1内容、中2内容、中3内容(公立入試問題)

学習のポイント


入試問題の過去問演習を重ねることです。
どの試験にも言えることですが、問題形式に慣れることが得点アップに繋がります。私立対策は志望校の過去問だけでなく、問題傾向が似ている他校の過去問を使うのもいい練習になります。11月までに、本番と同じ解答時間で合格点に達しているといいペースです(都立も私立も)。


実技科目をふくめた内申点対策です。
都立上位校は、竹早レベルで共通問題85~90点、北園レベルで共通問題80~85点が1科目あたりの目安の得点となります(オール4の場合)。本番は、2,3問程度しかミスが許されません。ただ、内申がオール5の受験生は目安の得点が5点下がり、オール4の受験生よりもアドバンテージを持った状態で、当日の試験を迎えることができます。もちろん、これは2学期の定期テストに限らず、1学期にも言えることですので、都立上位校をめざす生徒は実技科目もふくめ内申点対策をきちんと行わなければなりません。

【中3の12月~2月】

・志望校の過去問
・弱点克服

学習のポイント


ここまで来たら、あとは各々の志望校、苦手分野に合わせて対策をしていくだけです。
解答時間を試験より5分短い45分で過去問演習を行い、1科目あたり合格点+5点以上取れていたら、合格の可能性は高いでしょう(学校別に合格点や平均点が公表されていますのでチェックしておきましょう)。

最後に

今回紹介したカリキュラムは、私立上位校も受験する生徒に合わせたものでしたが、なかには私立は受験しないという生徒もいると思います(併願優遇のみ)。そのような生徒は、私立対策の時間を都立の推薦入試対策に充ててみてください。都立の推薦入試は、面接に加え、小論文と集団討論があります。中学校で12月から推薦入試対策をする学校もありますが、それだけでは形式に慣れる程度で、上位校で出題されるテーマや議題に対応するのは難しいでしょう。推薦入試は、自分の意見をしっかり相手に伝えることができ、一つの視点だけでなく複数の視点から物事が見れる生徒でないと合格は難しいでしょう。私立を受験せず、都立の推薦入試を受験しようかなと考えている生徒は、推薦入試対策を夏休みあたりから始めてもいいでしょう。

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