【定員状況】中1:残り5名 中2:残り6名 中3:満員 高1:満員 高2:残り3名 高3:満員

【新中3生】受験指導する上で伝えておきたいこと②(2024年度入試組)

目次

【新中3生】受験指導する上で伝えておきたいこと②

こんにちは。杉山です。
春休み明けに中3生に書いてもらった振り返りに対して、先週コメントをしました。

【中3生】4ヶ月間での変化と課題 その1(2024年度入試組)
【中3生】4ヶ月間での変化と課題 その2(2024年度入試組)

コメントの詳しい内容はここには書きませんが、成長点と課題点は列挙しておきます。

目次

成長したこと、頑張っていること

 ・苦手な教科を自ら勉強するようになった
 ・テストで高得点を取れるようになった
 ・必要性を感じて勉強している
 ・12月から高いモチベーションを維持できている
 ・過ごしたい高校生活をイメージしている
 ・しんどくても投げ出さない
 ・成長したことはない

課題点

 ・100%で取り組めていない
 ・指示されたことだけをこなしている
 ・テストを意識した勉強ができていない
 ・優先順位をつけられない
 ・アドバイスを聞くだけで終わりにしている
 ・自宅で勉強できない
 ・気分に流され、やりたくないことはやらない
 ・何もかもが中途半端

ふだん私からのコメントは、授業や面談で個別に伝えていますが、今回は全員分のコメントを生徒と保護者の方にメールで連絡しました。そのわけは「価値観が違うこと」「自分のために努力すること」「それぞれに得手不得手があること」、この3つを理解してもらいたかったからです。(一度で伝わるとは思っていません、高校受験を経て実感してほしいと思っています)。

コメントと併せて、生徒と保護者の方に伝えたことを載せておきます。(生徒向けに書いた文章です)。

価値観が違う

偏見ですが、中学生の大半は「勉強ができたら偉い、頭が悪いとダメ」という考えを持っているように感じます。数字で比べたときに高低があるのは事実ですが、高い=良い、低い=悪い、訳ではありません。それはみんなが勝手に決めていることですよね。

塾の近くの文京高校(偏差値60の高校)に行きたいとなったとき、偏差値55はたしかに低いです。でも、文京高校に興味はなく、行きたい高校の偏差値が50の場合、偏差値が60であろうが55であろうが、合格できるなら変わりません。逆に偏差値65あっても、行きたい高校が70なら、偏差値65なんてその人にしてみれば悪いとしか思わないのです。

先生のコメントで、今のままだと成績は取れませんと書かれた生徒が多いですが、それはみんなが現状より高いレベルの高校を志望したり、選択肢を増やせるだけ増やしたいと言ったりしているからです。一方で、すでに志望校をある程度決めていて、そのレベルが現状より大幅に高いものでない生徒には、それをクリアできるだけの努力でも良いと伝えています。

これは価値観が違うからです。どこの高校に行きたいか、どの程度高校の選択肢を増やしたいかは、人によって違います。そして、どの程度勉強する・努力したいかも、人によって違います。

自分のために努力する

授業や面談で「何のために勉強しているの?」とよく質問されていますよね。

偏差値70あるから何なのですか。どれだけ偏差値が高くても、目的をなく勉強したり、学校に行ったりして意味があるのですか。そういう人こそ、頭が悪いと先生は思います。逆に、偏差値が低くても、自分が何を手に入れたいのかを考え、それに合う努力をしている人なら、先生はスゴいと思います。

中3生が勉強する目的。それは、高校を楽しむためだと先生は考えます。可能性を広げるためと言う学校の先生もいるでしょう。また、先月みんなに話をしてくれたH先輩は、自分の性格を知るため、苦手なものと向き合うためだと言っていました。

どれも正解だと思います。なぜなら、どの理由や目的であったとしても、共通していることは「自分のため」。

いま「勉強をしない」という選択を取れないなら、未来の自分のためになるように一日一日を過ごしてください。志望校合格のために勉強するのも、高校の選択を狭めないために勉強するのも、気持ちを整理するために休むのも、息抜きのために遊ぶのも、未来の自分のためになる!と思うなら、それをすればいい。未来の自分のために努力できないなら、勉強なんかするより、ゲームをしたり動画を見たり、おしゃれしたりしていた方が、自分のためになります。

得手、不得手があること

それぞれに価値観があって、自分のために勉強するなら、ほかの人へのコメントなんていらないだろうと思うでしょう。10名分の振り返り・杉山のコメントを読んでほしい理由。学力が高くても、努力できていないこと・つまずいていることはあります。学力が低くても、努力できていることがある人もいます。その事実を知ってほしいからです。その事実を知れば、きっと何かを感じてくれると思っています。

目次
閉じる