【高2生】楽しい高校生活もあと一年半
こんにちは。杉山です。
夏休み前の三者面談で高2生にむけて話した内容をまとめました。中3生や高1生にも読んでもらいたい内容です。
面談ではつぎの話をしました。
【1】高校生活を最後まで楽しんでほしい
【2】高校生活も大学受験も充実させるには
【3】この夏休みにしてほしいこと
【1】高校生活を最後まで楽しんでほしい
部活も、体育祭も、文化祭も、友だちとの遊びも、すべてやりたいことをやって、高校を卒業してもらいたいです。それに加えて、大学受験も自分の納得のいくものにしてもらいたいです。
でも実際は、8割以上の人が高校生活もしくは受験勉強を中途半端なものにしてしまいます。TSKの高2生たちには、残り一年半の高校生活を大切にしながら、大学受験も頑張ってもらいたいです。
そう考える理由。大学受験は高校受験より何倍も勉強するし、精神的な負担もとても大きいです。でも、希望通りの結果になる人は1~2割です。にもかかわらず、高3の一年間のほとんどを勉強に費やす人が大半です。高校生活最後の一年を、すべて勉強に使うのが正解なのか疑問に思います。
高校2年生の多くが、まだどの大学・学部に行きたいかよくわからないと思っています。それでも、この人を含め大人は勉強しなさいとか、勉強しておいた方がいいよと言ってきます。
だから、みんなは高2の冬頃からとりあえず受験勉強を始めます。ただ、なかなか本気になれず、勉強したりしなかったりという中途半端な状態が続きます。そうしている間に時間的な余裕がなくなっていき、気づいたら勉強三昧の日々を過ごすことになります。
大学や将来のことがわからないまま、勉強することを否定はしません。ただ私が嫌なのは、よくわからないもののために、楽しい高校生活を犠牲にすることです。高3生だろうが、ディズニーに行きたいなら行けばいいし、放課後友だちと教室でふざけ合いたいならふざければいいと思っています。
もちろん、受験のために勉強はしないといけないので、高1高2ほどやりたいことを全部やるというのは難しいです。しかし、やりたいことをすべて我慢するのはおかしいです。
でも実際には、ほとんどの高3生はゴールがよくわからないまま、目標を達成できる人はごく一部だと知らないまま、高校生活を犠牲にして勉強ばかりします。高3になったら、遊ばない、行事や部活を楽しまない人がどんどん出てきます。
いまから「大学受験にすべてをかけている!」と思えている人ならいいのですが、大半の人は本当は部活を最後まで続けたい、行事は楽しみたい、遊びに行きたいと思いつつ、勉強しないとまずいからという理由で、部活を途中で辞めたり、行事を中途半端に参加したり、遊ばずに勉強したりします。でも、そんな状態で勉強していても、効率は悪く、志望校にも合格できません。
【2】高校生活も受験も充実させるには
高校生活を充実させながら、大学受験も希望通り行く人たちもいます。それは前向きに勉強できている人です。このような人たちは、目標を持っているケースが多いですが、明確な目標がなくても、前向きに受験に向かえている人もいます。
その人たちに共通するのは、部活・行事・遊びも受験勉強に必要なものの一つだと考えられていることです。高校生活最後の一年も楽しもうと思う人たちは、部活や遊びのために、限られた時間をムダにせず勉強に時間を使います。
ずっと勉強を続けるのは難しい、だから息抜きは必要。その時間を作るために、ヒマな時は勉強する。これがベスト、両立できる唯一の方法だと、2年生のうちに気づけた人は、受験の一年間をそのように過ごそうとします。
勉強の目的が近いところにできるので頑張りやすくなります(受験というだいぶ先の目標ではなく、数日後・数週間後の息抜きという近い目標)。息抜きをした後も楽しかったから、また勉強を頑張れる!という気持ちになります。
【3】この夏休みにしてほしいこと3つ
(1)短時間の勉強を大切にする
この話を聞いて勉強しておいた方がいいかなと思うなら、部活と遊びの次に、勉強を優先順位が高いものにしてほしいです。
高3で部活・遊びと受験勉強を両立するには、自分が勉強しようと思ったときに勉強できる人です。頭で考えているとおりに勉強できたら、ムダにしている時間がなくなるから、遊ぶ時間が生まれやすくなります。また、計画したとおりに勉強が進んでいくから、受験も上手くいきやすいです。
でも、急にはできるようになりません。勉強しなきゃと思いつつも、寝ちゃったり遊んじゃったりします。高3で遊ぶ時間をつくるために、今すべきことは短時間でもいいので、勉強しようと決めたらそれを実行してほしいです。
(2)大学や将来のことを考える
具体的な学部学科や職業を決めてほしい訳ではありません。大学や大学生活に何を望むのか。
志望校に受かっても、大学生活を充実できない人は多いです。高校ほど大学に求めることが明確になっていないまま、受験勉強をするからです。一方で志望校には落ちても、大学を充実できている人もいます。それは大学や大学生活に求めるものが明確になっている人です。
大学や大学生活に求めるものっていうと難しく聞こえるけど、単純に考えてください。家から近い、一人暮らししたい、○○のバイトがしたい…など。そんなことでいいの?と思うかもしれませんが、高校受験のときを思い出してください。はじめは制服がかわいい、家から近い、校舎がキレイな学校がいいと言っていたのが、何度も高校について考えるなかで、校風があっている高校、部活も勉強も両立できる高校、行事に力を入れている高校など、自分が過ごしたい高校生活を叶えられる学校を選択していました。一年半後の受験までに、何度も大学や将来について考えることで、自分の望むものが見えてくるはずです。
(3)今年の夏休みをめちゃくちゃ楽しむ
高校生活の半分が終わりました。文化祭はまだ2回ありますが、体育祭や修学旅行は1回、部活もあと一年。みんなはずっと高校生、2年生でいたいと言うけど、残念ながら終わりは来ます。そのことを念頭に置きながら、高校生のうちにしかできないことをしっかり楽しんでほしいです。
夏休みは来年もありますが、大半の時間を勉強にあてているでしょう。そう考えると、夏休みっぽい夏休みは今年が最後になります。だから、お祭りに行ったり花火したりと、たくさん遊んでください。
ここまでが面談で話してきたことです。
中学生・高校生たちに、楽しい高校生活・大学生活を過ごしてもらいたいと、私は思っています。
いま中3生は高校見学や部活動体験に行っています。また、夏期講習が始まり朝から夕方まで塾で勉強し、帰宅してからも勉強しています(宿題しかやっていない生徒もいると思いますが)。これらは楽しい高校生活を過ごしたいと思っているから、しているはずです。高1生・高2生もそうであったはずです。
だとしたら、高校生活をしっかり楽しむべきです。志望校に合格したらおしまいではなく、3年間しかない高校生活でやりたいことをすべてやりきってほしいです。それをしていく中で、高校受験頑張ってよかった、そして大学受験も頑張ろうという気持ちが生じてきます。