【中3生】模試、圧倒的ワースト記録更新!【2021年度入試組】

目次

【中3生】模試、圧倒的ワースト記録更新

こんにちは。細野です。
今回は中3生の模試の結果について書きます。

休校明けはじめての週末に、模試を解いてもらいました。先日から結果をもとに、これまでの取り組みの振り返り、現状の共有などを兼ねて三者面談を行っています。
全体の平均偏差値は、3科44.8・5科46.2でした。1月に解いた模試の偏差値は、3科40.4・5科40.3でした。第1回、第2回ともに過去最低の学年平均でした。

今回の結果

各教科の偏差値、総合得点を載せておきます。

国語

595655・52・46
45・44・37・35・33
平均偏差値:46.2

数学

5955・51・44・44
42・41・40・38・35
平均偏差値:44.9

英語

53・48・48・48・46
44・42・42・40・38
平均偏差値:45.1

社会

635958・51・47
44・43・43・38・33
平均偏差値:47.9

理科

6056・52・52・49
48・44・42・40・40
平均偏差値:48.3

5科

55・53・51・49・48
46・43・41・39・37
平均偏差値:46.2

総合得点(内申点も含めた得点)

818721・660・644・627
573・561・508・504・502
平均総合得点:611.8
*文京高校合格の目安は780点です。

↓参考までに、現高1生・現高2生の中3時の結果も載せておきます。

【現高1生】

中2の1月:3科43.2・5科42.7
中3の4月:3科50.3・5科49.5
中3の8月:3科56.4・5科54.8
最終進学先:都立竹早(偏差値67)、都立文京(偏差値61)、法政高校(偏差値69)など
ブログ『【中3生】模試の過去問を解いてみた【2020年度入試組】』

【現高2生】

中2の1月:3科47.0・5科46.9
中3の4月:3科49.8・5科49.4
中3の8月:3科55.9・5科56.3
最終進学先:都立青山(偏差値71)、都立竹早(偏差値67)、お茶の水女子大学附属(偏差値75)など
ブログ『【新中3生】模試の過去問を解いてみた【2019年度入試組】』

各教科の講評

国語(細野)

国語の結果から改善しなければいけないことをいつくか見つけることができました。
一つ目は漢字の正答率がまだ低いことです。漢字は読み書き合わせて十問、一問二点なので漢字は合計二十点分です。漢字は取れたらラッキーではなく、重要な得点源として捉え直してもらいたいです。また、漢字の読み書きを知識で解くのは勿論、前後の例文をしっかり読み、答えを推理する技術も養ってもらいたいです。
二つ目は選択肢を選ぶ技術の拙さです。国語はたとえ文章が良く読めたとしても、肝心の選択肢を正しく選ぶことができなくては点はもらえません。今までは文章を正しく読むことに重点を置きました。今後もそれが重要な事は変わりませんが、次の段階として、皆さんには選択肢を正確に選ぶことに注力してもらいます。これら全ての技術が完成された時に国語の点数は100点に近づきます。
国語は点の伸びにくい教科ですが、より意味のある授業にする為には、「考えて」国語の読解に取り組む必要があります。ただなんとなく文章を読んだり、なんとなく選択肢を選ぶだけではなんの意味もありません。しっかりと自分の行動を言語化し、意味を求めてください。それで初めて質の高い勉強が為されます。

数学(武井)

普段の学習の質から鑑みれば、妥当な結果です。
最低限の計算力があり、4~5月に扱った知識を十分に活かして得点している人は、1名。
最低限の計算力があり、4~5月に扱った知識を50%以上活かして得点している人は、3名。
計算力が低く、4~5月に扱った知識を十分に活かして得点している人は、0名。
計算力が低く、4~5月に扱った知識を50%以上活かして得点している人は、2名。
何もできていない人が、4名。
図形分野は一切授業では扱っていないので0点でも構いませんが、与えられた図形を正確に捉えられている人は1名のみでした。他の人はかなり図形分野で苦戦するでしょう。数学において得意分野が一つも得られないという人がかなり多くなってしまうでしょう。現在勉強している計算分野と関数を得点のボリュームゾーンにしなければなりません。
先日伝えましたが、2年前に私が中3数学を担当していた頃と、同じテキストで同じ内容を教えています。2年前、担当していた3名は4月に実施した模試で、偏差値72、65、59といずれも基本的な問題を正確に解けるようになっていました。3人は、青山高校、お茶の水女子大学附属高校、竹早高校へ進学しました。
現中3生と上記3名の学習(日々の取り組み)における違いもしつこく伝えました。変わるか変わらないかはあなたたち次第です。気持ちよりも行動力が大事です。このままいけば、8月の偏差値も50を超えることはないでしょう。まずは、指示した課題を丁寧に進めてください。

英語(杉山)

妥当な結果です。英語はまだ文法・英文解釈の学習がメインで、単文は読めるようになっていますが、読解スピードは遅いです。また、設問の解き方を教えていませんので、一問を解くのにだいぶ時間がかかっていました。これは全員に共通して言えることです。
生徒によって異なった点は、手をつけられた問題の正答率です。正答率100%の生徒が3名、70%の生徒が4名、50%以下の生徒が3名という結果でした。正答率100%の生徒は、これまで学習してきたことがきちんと身についていると言えます。70%の生徒たちは、設問の指示に従えていない解答があります(傍線部の理由を答える設問で、言い換えの選択肢を選んでいます)。
また、グラフや表を利用した問題に苦戦していました。ただ失点の一番の原因は、文章量に圧倒されていることにあると思います。これについては、長い文章を読み慣れていくしかありません。50%以下の生徒たちは、これまでの学習内容で明らかに取りこぼしがあると言わざるを得ないです。そして、やる気の問題です。勉強したいとか、頭よくなりたいという願望だけで、点数を上げるための行動を取れていません。彼らには、6月7月で他生徒に追い付くよう伝え、これまでの学習内容を再度出題させ、日々の取り組みについても記録して提出させます。

社会・理科(細野)

・学習の成果が見られる所がある(特に何度もやった植物・地層の範囲)
・↑逆に言えばここまでの定着には時間が必要(自主的な学習を促す、指導方法の更なる改善)
・学習した範囲の問題の取りこぼしが多い(定着がなされていない、薄れた)
・実験器具の使い方や実験方法などの知識はまだ入っていない
・定着の度合いが人によりバラバラ
今回の社会・理科の結果を受けて浮かび上がった課題が三つあります。
一つは、既に学習した範囲の問題を取りこぼしていることです。解答の傾向としては、選択肢を二択にまでは絞れているが、二択から選ぶ段階で間違えているパターンが多いです。これは、日頃の学習を通して、問題について何も分からなくはないが、完全には理解していないことにより引き起こされることです。つまり中途半端な状態です。これは本質が理解できていない、本質の理解が定着されていない、内容理解が薄れた、原因は様々です。
二つ目は、学習内容の定着する速度がゆっくりなことです。今回の模試の解答を見ると、学習の成果がはっきり見られる箇所がいくつかありました。特に、何度も確認と演習を繰り返した植物・地層の範囲の問題は、点数が取れている生徒がほとんどでした。このように学習した内容を発揮することは大事ですが、発揮するまでに必要以上の時間をかけては効率的ではありません。自主的な学習を促し、より本質に迫った指導を心掛けなければなりません。
三つ目は、細かい知識が入っていないことです。ここで言う細かい知識とは、実験器具の使い方や、その実験内で行う動作の意味などです。細かいと書きましたが、このような知識問題は頻出します。優先して覚えるべき知識は引き続き示していき、その重要性も共に理解していきたいです。
社会・理科は概念や流れさえ理解出来たら、自分で進められる場所が多い教科です。単元の多い教科なのでコンスタントに前に進みましょう。

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