【新中2生】現状と求める取り組み

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【新中2生】現状と求める取り組み

こんにちは。杉山です。
今回は新中2生の現状について詳しく書いていきます。はじめに学年末テストの5科計の点数、通知表の学年評定、通知表の関心・意欲・態度の評価を載せておきます。

【学年末テスト】
437、430、421、408、389、332、329

【通知表の素内申】
38、37、35、31、29、27、25

【通知表の関心・意欲・態度の評価】
9科すべてAの生徒…0名
AまたはBの生徒…3名
Cがある生徒…4名

新中2生の現状

これは私の感覚ですが、新中2生からは成績を上げたいという気持ちをあまり感じません。
理由は3つあります。
【1】一回一回の勉強において目的を持って取り組めていないから。
【2】授業や面談で決めたことを行動に移せない・継続できないから。
【3】通知表の「関心・意欲・態度」項目で評価B・Cが多いからです。

詳しい内容は以下に示しました。

【1】一回一回の勉強において目的を持って取り組めていない

理解・定着・確認、どの段階の勉強なのか考えられていない生徒が多いです。
はじめて学習する日からテスト前日まで、単調な勉強をしているだけの印象を受けます。
また、理解できたら満足する、演習をたくさんこなしたら満足する生徒が多いです。理解できないものに対して質問をする習慣はありますが、理解したものを定着させる(一度で〇がつくような)勉強をしようとしません。
それでも、テストで400点以上取れているのは記憶力でカバーしているからです。問題の解き方を丸暗記したり、形式やパターンだけで捉えたりする癖が強いです。一つひとつの勉強に対して何のためにするのか、どのような意味があるのか、何に繋がるのかということを考えずに、問題の見た目から自分が覚えた方法を何となく当てはめているだけ。2年生までの定期テストならこれで点数は取れるかもしれませんが、受験勉強では早い段階で限界が来て、ある一定で偏差値がストップします。

【2】授業や面談で決めたことを行動に移せない・継続できない

これは前回のブログにも書いたことです。テストや通知表の結果をもとに課題点の分析をして、今後の改善方法について考える時間を取りますが、それが継続できなかったり、実行できなかったりするケースが多いです。先ほどの理解をしたから満足するのと同じで、授業や面談で話をするだけ(話を聞くだけ)で満足してしまっています。
例えば、授業や面談でよく話に挙がるのが「計算ミス」です。まず、符号の見落としによるミス・小さい字を書くことでのミスなど、何が原因であるか生徒と講師で共有します。次に、はじめに符号を決める・字を大きく書くなど、課題を克服するために必要な取り組みを指導します。しかし、生徒たちは解決方法を知って満足してしまいます。もちろん、演習をはじめた時は、符号を確認する・字を大きく書くなどを意識している生徒はいますが、演習を進めるうちに意識するポイントが抜け落ちて、符号を確認しなかったり、小さな字を書いてしまったりします。
話をする時間を取っているわりに行動に移せている・継続できていると感じる場面が少ないため、成績を上げたいという意欲があまりないのかと思ってしまいます。

【3】通知表の項目「関心・意欲・態度」で評価B・Cが多すぎる

通知表の項目「関心・意欲・態度」は、評定を決める際に3割の比重を占めます。この評価でB・Cをもらっている生徒は評定4を取ることはかなり厳しくなります。評定のつけ方に関しては『【新中学3年生】春休み中に”絶対”にやっておくべき”たった1つの勉強”』を参考にしてください。

新中2生の評価だけ見てもどれだけ酷いのかわかりづらいので、新高1生・新高2生の中学3年生時の評価も載せておきます。

【新中2生の中学1年時の評価】
9科すべてAの生徒…0名(0%)
AまたはBの生徒…3名(42.9%)
Cがある生徒…4名(57.1%)

【新高1生・新高2生の中学3年時の評価】
9科すべてAの生徒…15名(68.2%)
AまたはBの生徒…7名(31.8%)
Cがある生徒…0名(0%)

新高1生・新高2生は、学力が低いと言われ続けた学年ですが、評定は比較的よかったです。それは「関心・意欲・態度」での評価Aの要因が大きいでしょう。
新中2生の中で授業妨害をしている生徒はいないと思いますが、大人しいタイプの生徒が多く、先生の目に留まらないタイプの生徒が多いと思います。そのうえ、こんな生徒たちがいました(今回の三者面談ではじめて知った事実ですが)。提出物を出し忘れていたり、1ページやり忘れたまま提出していたり、考察や感想をほとんど書かずにレポートを提出したりする生徒が複数いました。これでは「関心・意欲・態度」の項目でB・Cになるのは当然です。成績を上げたいと言っているにも関わらず、学校での取り組みでは真逆のことをしています。本気で成績を上げたいなら、このような取り組みは絶対にダメです。早急に改善してください。

新中2生に求めること

新中2生に求めたいことは挙げれば切りがありませんが、複数求めても難しいので1つだけにします。まずは学校の「関心・意欲・態度」です。(「各勉強に目的を持って取り組む」「決めたことを行動に移す・継続する」ことは、TSKの授業で先生たちが引き続き指導をしていきます。)
これは評価Aをもらえている生徒も含め全員に求めていることです。今、評価Aをもらえている生徒たちも最低限の取り組みをしているだけで、学校の先生の期待を超える取り組みはできていません。先生の期待を超える取り組みをして「関心・意欲・態度」の項目を満点、満点以上の評価をもらってほしいです。
そのための具体的な取り組みは、授業内での発言・授業外での質問・提出物の工夫です。参考になる記事があります、『【中3生】仮内申発表(オール5)&保護者コメント』をお読みください。新高1生が評定アップのために取り組んできたことについて載っています。

受験を考えるとテストの点数よりも評定(内申点)が大事になります。定期テストの点数に加えて、関心・意欲・態度で高い評価がもらえて評定5・4がもらえます。先述のとおり、評定の3割は「関心・意欲・態度」が占めています。ここで満点を取れないと評定5・4を取ることは厳しくなり、さらには志望校の選択肢が狭まります。
新中2生! 面談でも話をしましたが、受験時の成績の伸びは中2までの取り組みによって決まります。この1年間の取り組みで受験の結果が決まることを肝に銘じて、日頃の学習に取り組んでください。

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